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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.07.23
2019.12.09

IoTは「趣味のコーヒー」を大きく向上させる

記事ライター:Satoru Oguchi

これまで、IoTに対応したコーヒー関連製品を紹介してきました。カプセル式カフェマシン「ドルチェ グスト ジェニオ アイ」、計量機能を備えたコーヒーメーカー(ドリッパー)「GINA」、焙煎機「The Roast」、そしてスマートコーヒースケール「acaia パール」の4つです。今回は、それぞれの製品の特徴をまとめて、IoTとコーヒーの関係について考えてみます。

 

「ドルチェ グスト ジェニオ アイ」

  • 簡単さ ★★★★★
  • スマホなくても使える度 ★★★★★
  • IoTでコーヒーが美味しくなる度 ★
  • コーヒー道の上達 ★★

そもそもが、簡単に様々な味のコーヒー(に限らず紅茶や抹茶なども)を楽しむための製品。家や会社に1台あれば、皆が幸せになれるだろう。IoTは正直おまけレベル。アプリから抽出量や湯温の調節できる機能はあるが、どちらかというとポイントを貯めるなどお得感、お楽しみの要素が強い。

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「GINA」

  • 取り扱いの簡単さ ★★★
  • スマホなくても使える度 ★★★
  • IoTでコーヒーが美味しくなる度 ★★★★★
  • コーヒー道の上達 ★★★★★

コーヒー豆や注水量をリアルタイムに計測するスケールと抽出器具が一体化されているのが最大の特徴。ハンドドリップ、フレンチプレス、コールドドリップの3種類が楽しめる。導入すれば、コーヒー豆やペーパーフィルター以外に揃える必要がないので、初心者がコーヒーにハマる最初の1台としてもおすすめできる。デザインもかっこよく、インテリアのオブジェとしても様になる。

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本格焙煎とスマートコーヒースケール

 

「The Roast」

  • 簡単さ ★★★★
  • スマホなくても使える度 ★
  • IoTでコーヒーが美味しくなる度 ★★★★
  • コーヒー道の上達 ★★★★

コーヒー豆の種類と同様にコーヒーの味に大きく影響する「焙煎」を自宅で手軽に行え、そして知識を深めることができる。豆も定期的に自宅に送られてくるので、面倒な手間は一切不要だ。完全に自動運転なので、手動での焙煎のように、微妙な火加減や判断などは一切必要としない。逆に、趣味として焙煎のスキルを向上させたい人には物足りないかもしれない。

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「acaia パール」

  • 簡単さ ★★★
  • スマホなくても使える度 ★★★★
  • IoTでコーヒーが美味しくなる度 ★★★★★
  • コーヒー道の上達 ★★★★★

シンプルで高精度のスケールとして、カフェなどプロの現場でも使われている。スマホと接続しなくても単体で機能するので、ハンドドリップが上達するまではスマホを用い、慣れてきたらスケールのみと、上達レベルや状況に応じて使い分けられる。すでにお気に入りのドリッパーを持っているなら、「GINA」よりも、こちらを選ぶと良いだろう。

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趣味としてのコーヒーとIoT(総評として)

喫茶店のマスターなどを除き、こだわってコーヒーを淹れることは趣味に近い行為です。どんな趣味でも、「好きだから追求したい」と「仕事ではないのだから苦労はしたくない」という2つの欲求で成り立っているのではないでしょうか。いくつかのIoT対応製品を使ってわかったのは、IoTがコーヒーという趣味でも、その2つの欲求を両立させていることです。

これまで、コーヒーを極めようとするなら、書籍などで知識を得たりプロに師事する必要がありました。前者は根気を、後者は時間を必要としますが、コーヒー器具がIoTに対応したことで、プロの知識やノウハウを自分のものとすることが可能になったのです。パイロットに例えるなら、シミュレーターで訓練することで本物の飛行機が操縦できるようになるようなものです。

とくにハンドドリップは、それ自体が楽しみともなり得る趣味性の高い行為です。現時点でIoTの製品は、スマホにアプリをダウンロードしてペアリングする、アカウントを作成してログインする、使用時にアプリを起動するといった、それなりの手間を要求されます。しかし、趣味として、また美味しいコーヒーを淹れられるようになりたいといった向上心があれば、手間以上の成果を実感することが可能でしょう。

一方で、全自動のコーヒーメーカーの中にも、プロのハンドドリップをプロファイルとして、取り込む製品が登場し始めています。趣味としてのコーヒーのみならず、美味しいコーヒーのあるところにIoTやAIが組み込まれる、そういった時代に入っていることは間違いありません。

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