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【1ヶ月使用レビュー】Google Nest Hubのいいところ・わるいところ ――まだまだマニア向けだが「買い」のガジェット

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これまで数回にわたって記事にしてきたGoogleの「Nest Hub」。
発表されるやいなやダンボールでモックアップを作って家のいろいろな場所においてみたり、発売されたら開封レビュー、そしてファーストインプレッション、さらにはEcho Show 5との比較まで。

さまざまな角度から検証してきたが、スマートディスプレイをはじめIoTガジェット(スマート家電)は生活の中で使われてこそ、真価を発揮する。
そこで、我が家に到着してから1ヶ月が経過した今のタイミングで、Nest Hubの「いいところ・わるいところ」を正直に書いていこう。

いいところ:リビングに「第二の顔」ができた

我が家ではテレビの横に配置。家族の思い出写真が5分間隔のスライドショーで表示される。

リビングの「顔」といえば、1956年の東京オリンピック以後ずっと、テレビだ。
内閣府が毎年発表している「消費動向調査」の年間統計最新版(2019年3月版)によると、二人以上の世帯ではカラーテレビの所有率が96.7%、一人世帯ではやや下がって90.5%となっている

たしかにテレビを持たない若年単身世帯は増えているが、それでもやっぱりリビングの顔といえば「テレビ」だ。
しかし、Nest Hubを置くようになってから、我が家ではそれが「第二の顔」になった。

その理由として大きいのが、デジタルフォトフレーム機能。
Googleフォトと連携し、登録した人物の「顔」が写った写真を自動で表示する機能があるため、とにかく撮っておきさえすれば家族のスライドショーが常に最新に保たれて表示される

するとどうなるか。
春の温泉旅行、夏のお祭り、結婚式、そして日々のささいな記録。これらが家族での会話を引き起こすのだ。

いいところ:Google Assistantへの指令が「文字」で表示される

スマートスピーカーを使っていていちばんイライラするのは、いつもなら行えていた指令に対して「よくわかりません」と言われることだ。

たとえば、いつもどおりに「シーリングライトつけて」とお願いしてみると「よくわかりません」。「3分たったら教えて」と言っても「よくわかりません」。

いつもなら難なくこなすだけに、この反応にはイラッとしてしまう。そして、伸びたカップラーメンを暗いリビングで食べることになる。

それも、画面に自分からの指令が文字で表示される ――つまり、Google Assistantがどう聞いているのかがわかると、イライラも解消だ
たとえば先程の例では「フィーリングライトつけて」とか「散歩たったら教えて」とかのように聞こえていたかもしれない。となれば、こちらの問題であってスマートスピーカーは悪くない

いいところ:天気予報もお店情報も「画」で見られるので快適

「渋谷の美味しいピザ屋さんを教えて」というリクエストに対する結果

あなたは、スマートスピーカーに「近くで美味しいピザが食べられるのはどこ?」と訊いたことがあるだろうか。
私はある。そして、大いにがっかりさせられた。

なぜなら、スマートスピーカーはそういう場合「◯◯ピザはここから800メートル評価は星4.5個です住所は東京都………」と喋り続けるのだ。覚えられるわけがない!

天気も同じだ。「あしたの渋谷は最高気温28度最低気温21度で晴れ時々曇り夜は雨が降るでしょう」と一息でしゃべってしまう。聞いたそばから忘れている

天気を聞くと、こう表示される

そんなスマートスピーカーにありがちな「がっかり体験」も、画面を備えたNest Hubなら解決できる。
お店はいくつかがカード表示され、天気は1日のタイムラインとともに表示してくれる。これなら好みの店を選んで詳細情報を見ることもできるし、覚えることもできる。

ま、これはNest Hubに限ったことではない。ほとんどのスマートディスプレイが備えている基本機能だ。
しかし、買ってよかったと思うに足る重要な部分でもある。

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