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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.06.10
2019.12.18

【実践編】安いの選んでも大丈夫? プロ直伝!スマート家電の選び方

記事ライター:Yuta Tsukaoka

 

IoTガジェットがこれだけ世の中に溢れていると、実際どれを選んでいいのか分からなくなってしまうのも無理のないことだ。

そこで、仕事としてさまざまなIoTガジェットを使ってきた私が、失敗しない選び方をお伝えしたいと思う。

前編では、基礎編として選び方の基本的な考え方を書いた。ぜひ、そちらも読んでほしい。
この後編では、ホームIoTの入り口となることの多い「スマート電球」「スマートプラグ」の2つに的を絞って、それぞれの選び方を実際の製品をもとにして紹介したいと思う。

ルールは簡単。Amazonから各カテゴリを検索し、Alexa対応製品のうち「Amazon's Choice」か「ベストセラー」がついたものと「最安値」のものを比較するだけだ。
最安のものを買っても良いのはどれか? 高くても信頼のおけるものを買うべきものは?

(※ 2019年5月30日の検索結果に基づいた調査です)

IoTガジェットの選び方:スマート電球

まずはスマート電球から。多くの人がホームIoTの入り口として取り入れる分野なので製品数も多く、価格もまちまちだ。

また、市場規模が大きいことから参入メーカーも多く、ひと目ではその信頼性を判断しにくい。

Amazon's Choice

 

スマート電球でAmazon's Choiceに選ばれていたのは、TP-LINKの「KL130」

ベストセラー

 

ベストセラーは、アイリスオーヤマのLEDシーリングライト「CL6D-6.0UAIT」

最安値

最安値は、中国・深センのメーカー「FVTLED」のスマート電球(型番・製品名不明)

選ぶべきは「Amazon's Choice」

この3つであれば、選ぶべきはAmazon's Choiceだろう
前編で紹介したように、IoTガジェットの操作はAIスピーカーでできても、管理や設定はそれぞれのメーカーが作った独自のアプリを使うことになる。なので、そのサポートが(ある程度は)途切れないことを期待できる大きな企業を選ぶべきだ。

その点で、TP-LINKは申し分ない。日本法人もあり、電話やメールによるサポートも期待できるだろう。

一方、深センのFVTLEDの信用度はまだまだ未知数だ。

また、TP-LINKであれば他のIoTガジェットも発売しているので、シリーズで揃えて複数のガジェットを一つのアプリで管理できるようになるのも嬉しいポイントだ。スマートプラグやネットワークカメラをAmazonに出品している。

そして、ベストセラーに選ばれていたアイリスオーヤマのシーリングライトも、あなたの家のニーズに合うのであれば悪くない選択肢だろう。TP-LINKではこのスタイルの製品を発売していないので、シーリングライトを自動化したいのであれば積極的に選択してOKだ

ただし、TP-LINKの製品もアイリスオーヤマの「CL6D-6.0UAIT」も対応しているWi-Fiの帯域は2.4GHzのみであることに注意しよう。いま最新の「Wi-Fi 5(IEEE 802.11 ac)」を採用したWi-Fiルータを使っているのであれば、それは5GHzの電波しか発しないので使うことができない。

2.4GHz帯は障害物に強いという特性があるので、IoTガジェットでは多く採用されている規格だ。この際、一緒にWi-Fiの中継機を買ってもいいだろう。使用例はこちらの記事で紹介してある

スマート電球の選び方

スマート電球は様々なメーカーから発売されているが、おもな違いは大きく分けて以下の2つだ。

・発色のパターン数

・金口(根元のネジ部分)サイズ

発色パターンは、色温度を調整できるだけ(昼白色〜電球色)のものと、1600万色まで対応するものの2種類に分けられる。

ずいぶん差があるようだが、1600万色というのはLEDが理論上再現可能な発色数を表しているに過ぎない。

たとえばリビングなどでパーティーのときに色を変えたいとか、そういう希望がなければ色温度が調整できるだけのものでもいいだろう。TP-LINKからも「KL110」という型番で発売されており、2000円ほど安い。

金口サイズは、合わないものを買ってしまうとそもそも設置ができないので十分に気を付けよう。

とくに、日本の小型照明(天井埋込み型のスポットライトなど)に使われる「E17」という金口サイズを採用しているスマート電球は非常に少ない。

番外:私のおすすめはIKEAのTRÅDFRI(トロードフリ)

TRÅDFRI(トロードフリ)の

Amazonで販売していないので選からは漏れるが、私が個人的におすすめしたいスマート電球はIKEAが発売しているTRÅDFRI(トロードフリ)シリーズだ。安く、企業の信頼性が高く、E17金口の製品があり、そしてZigbee接続のためWi-Fi規格にかかわらず使える。製品レビュー記事をぜひ参考にしてみてほしい。

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スマートプラグの選び方

IoTガジェットの選び方:スマートプラグ

スマートプラグは、コンセントに差し込んで電力をオン・オフできるようになる装置だ。たとえば、我が家では水槽照明の自動点灯・消灯につかったり、エアコンの起動と同時にサーキュレーターを動かすために使ったりしている。

こちらも多くのメーカーがAmazonに出品している。どれを選べば正解だろうか?

Amazon's Choice & ベストセラー

Amazon's Choiceもベストセラーも、TP-LINK 「HS105」

最安値

最安値は、TECKIN(型番・製品名不明)

選ぶべきは「Amazon's Choice &  ベストセラー」

ここでも、TP-LINKの製品が入った。要するに、そういうことだ。名が知れていて日本法人があり、安定してこれからも運用ができそうなガジェットを選ぶに限る。

ちなみに、「TECKIN」というメーカーは検索しても企業サイトが見つからなかった。1つあたりの価格ではTP-LINKの半額以下だし、レビューも多く安心感があるようだが…じつは違う。

「星5つ」の写真付きレビューばかり投稿されていることに注目してほしい。メーカーか販売代理店から報酬を受け取ったレビュワーと見て間違いないだろう。

スマートプラグの選び方

電源に直接繋ぐ製品であるだけに、安全性には気をつけたい。そういう意味でも大手のメーカーを選んでおいたほうが無難だ。

また、具体的に最大アンペアと最大ワットは見ておいたほうが良いだろう。たとえば、日本国内の壁付きコンセントは15アンペア・1500ワットまで対応しているが、TP-LINKの「HS105」は14アンペア・1400ワットまでの対応になっている。

たとえば、ティファールの電気ケトルは1250ワットが標準だ。「HS105」の対応ワット数ギリギリになるので、さらに他の機器をタコ足で繋ぐようなことは決してしてはいけない。

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