これまでのGoogle製品ではありえないスピード出荷・スピード配達で昨日到着した「Pixel 4」。
10月16日の予約開始当日に決済して、発売日の22日に発送、23日午前には手元に届いていました。
これまでGoogle製品は香港かシンガポールからの発送が普通でしたが、国内便に変更されたようです。嬉しいですね。
というわけで、昨日は開封&セットアップレビューを早速書いたあと、そのまま外へと繰り出して写真撮影のテストに行ってまいりました。
まずはカメラの外観 & スペックチェック
まずは、本体についているカメラをよく見てみましょう。
Clealy WhiteやOh So Orangeでは四角いカメラユニットがかなり目立っていて、正直ちょっと先進的すぎるデザイン(ギリギリの表現)かなと思っていましたが、僕の注文したJust Blackではまぁまぁうまく馴染んでくれています。
横から見るとこんな感じ。実測で1.1mmのでっぱりです。
そして、カメラスペックは以下のとおり。
さて、このカメラでどんな写真が撮れるのでしょうか。さっそく見ていきましょう!
まずはノーマル撮影
まずは、普通にそのまま撮ってみます。
カメラを起動し、設定などいじらずにそのままシャッターを押した「撮って出し」です。
まずはさくさくっと作例を見ていただきましょう。
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/4695 / 焦点距離:4.38mm / ISO:54
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/2347 / 焦点距離:4.38mm / ISO:53
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/168 / 焦点距離:4.38mm / ISO:65
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/2347 / 焦点距離:4.38mm / ISO:58
全体にシャッキリした撮れ味です。
ディティールをきちんと捉えてくれています。
最後の写真と同じ構図でPixel 3を使って撮った写真はこちら。
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 3
F値:1.8 / シャッタースピード:1/2132 / 焦点距離:4.44mm / ISO:58
Pixel 4と比べると、若干ディティールが甘いような印象です。
夕日に近い太陽光の色も、Pixel 4のほうがうまく再現してくれています。
とはいえ、どちらもポケットに入っているスマホで撮れると思えば十分な写真じゃないでしょうか。
明らかな差が出る「ズーム」
では続いて、Pixel 4が発表されたイベントでも大きく取り上げられていた「ズーム」を試してみましょう。
新宿NSビルの29階から新宿を見下ろして、赤く示した部分にズームアップして撮影してみます。
ズーム倍率は最大の8倍、Pixel 3とPixel 4、どちらも同じ場所・同じ条件で撮影しました。
まずはPixel 3で撮影された写真。
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 3
F値:1.8 / シャッタースピード:1/250 / 焦点距離:4.44mm / ISO:52
デジタルズーム特有の「ピクセルボケ」がありますね。
ディティールは潰れていて、全体にぼやっとした印象の画になります。
では続いて、Pixel 4で同じ場所から撮ったズーム写真をどうぞ。
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:2.4 / シャッタースピード:1/124 / 焦点距離:5.84mm / ISO:38
横断歩道の線、歩行者、車などのディティールに注目してみると明らかにくっきりと描写しているのがわかります。
もう1枚、Pixel 4で撮影した写真をご覧頂きましょう。
新宿中央公園付近から、パークハイアット東京を捉えた写真です。こちらも、赤く示した部分に向けてズームアップしてみます。
すると…
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:2.4 / シャッタースピード:1/735 / 焦点距離:5.84mm / ISO:62
ここまでディティールが出ます!コレすごくないですか?
アンテナ周辺のディティールも潰れず、そこに何があるのかはっきりとわかります。
ちなみに、ズームしていない画像を同じ画角になるよう拡大してみると、こうです。
かなりのディティールが消えているのがわかりますね。
2レンズ構成になったことで、ズームレンズと標準レンズの画像を組み合わせてディティールを失うことなくズームできるようになったことを実感できます。
ポートレートモードとナイトモードの実力は?
ポートレートモードはインスタが楽しくなりそう
さて、続いてはポートレートモードの確認です。
さくさくっと作例をお送りします。
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/31 / 焦点距離:4.38mm / ISO:74
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/52 / 焦点距離:4.38mm / ISO:58
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/101 / 焦点距離:4.38mm / ISO:59
はい、いかがでしょうか。
本当は犬とか人とかを撮影して、毛並みや髪の毛までキレイに写して背景をボカせるというGoogleの説明を検証してみたかったのですが、なにせ予想よりもだいぶ早くPixel 4が届いちゃって手配できませんでした。
正直、Pixel 3からめちゃくちゃ進化した!という印象はありませんが、細かいところで、
こういう小さな要素が重なり合ったところのボカし加工は上手になったなーという印象です。
あと、ラーメンのテラテラ感と煮玉子のとろっとしたエロスね!これも上手に撮れてます。(ポートレートモードというよりはHDR+の功績ですが)
さすがに「一眼レフで撮ったみたい!」とまでは思いませんが、ポケットからさっと取り出して5秒でコレが撮れると思えば何も文句はありません。
Pixelシリーズの十八番、ナイトモードはさすがのクオリティ!
では最後に、ナイトモードの作例をお届けします。
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/8 / 焦点距離:4.38mm / ISO:1032
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.73 / シャッタースピード:1/14 / 焦点距離:4.38mm / ISO:57
画像クリックで原寸写真が表示されます(Googleフォト)
カメラ:Pixel 4
F値:1.8 / シャッタースピード:1/7 / 焦点距離:4.44mm / ISO:154
これらだけ見ると「まぁキレイに撮れてるかなー」という程度の感想だと思うのですが、最後の写真でナイトモードをオフにして撮ったものを見ると、ちょっと感想が変わってくるかもしれません。それがこちら。
実はこの公園自体はけっこう暗く、逆にビルは明るいというカメラにとっては難しい悪条件。
そんな中、ビルを白飛びさせることなく奥にある黒いビルのディティールをきっちり写せるというのはすごいことです。
単純にレンズが2つになって集められる光量が増えたこと、そして手ブレ補正の向上、さらにはナイトモードとHDR+のあわせ技による一本です。お見事!
天体写真と人物写真の作例はいずれ
今回、試すことができなかった被写体が2つあります。
まずは、Pixel 4がかなり早く届いたために手配が間に合わなかった人物や犬などのポートレートモード。そして、天候不順で試すことのできなかった天体撮影です。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
Googleの発表会では「こんなのも撮れるよ!」と自信満々だったので楽しみにしていたのですが…。
まぁこればっかりは天気次第なので仕方ありません。こんど、晴れた夜に試してみたいと思います。