Appleから始まり、Amazon、そしてメーカー各社と続いた新製品発表会シーズンもそろそろ終わり。
最後の大物、Googleの新製品発表会が昨夜23時(日本時間)からニューヨークで行われました!
この記事では、発表された内容をざっくりまとめています。
新たに発表されたゲームプラットフォームの「Stadia」、完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds(第2世代)」、メッシュWi-Fiルーター「Nest Wifi」、Google Home miniの後継機「Nest mini」、新しいノートブックPC「Pixelbook Go」そして「Pixel 4」などニューガジェットについては詳しく別の記事しますので、そちらをお楽しみに!
では、まいりましょう。
クラウド型ゲームプラットフォーム「Stadia」
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
イベントの冒頭に登場したのは、モトローラの元CEOで、現在はGoogleのハードウェア部門トップとなったリック・オスターロー氏。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
今日の発表会で紹介されるガジェットたちをずらっと並べたスライドからスタートです。
で、リック本人が最初に紹介したのがクラウド型のゲームプラットフォーム「Stadia」でした。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
Stadia自体はすでに公表されていたので、メインはスタート日の発表。
2019年11月19日だそうです。
遊べるようになる国と地域の一覧は省かれました。まだ調整中なんでしょうね。
たぶん日本ではローンチされないでしょう…。残念ながら。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
「テレビに接続された『Chromecast』はもちろん、ノートPCやPixelスマホでも動くよ!」とのこと。
はい、次行きましょう。
超ロングパス可能な完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」(国内価格未定)
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
続いての発表は、リニューアルされた完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
ころんとした可愛いデザイン。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
「できるだけスマホを持たなくていいように設計した」というリック。
新型Pixel Budsの大きなウリのひとつは超ロングパスが可能なBluetooth。
3部屋先、フットボール場の端から端まで接続可能だそうです。上の図は「スマホをロッカーに置いたままジムで走れるよ!」というシーン。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
また、Echo Budsのようにノイズキャンセリングこそついていませんが、ビームフォーミング技術によって騒がしいカフェなどでもユーザーの声を的確に拾うんだとか。
もちろんGoogleアシスタントとの連携が前提となった製品なので、これは気の利いたリニューアルですね。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
2020年に179ドル(約19,000円)で発売。日本でも手に入れることができます。
トタン屋根みたいなデザインのノートブック「Pixelbook Go」
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
続いて、Googleのデザイン部門トップ、アイヴィー・ロスさんが登場。
あるきまわっていたリックと違い、終始こうして座っていました。話し方も落ち着いていて大物の風格。
さて、ロスが最初に発表したのはこちら。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
Chrome OS搭載の新しいノートブックPC「Pixelbook Go」です。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
特徴的なのは、トタン屋根のように波打った底面。どんな環境でもきっちりグリップできるのだとか。なるほど、だから「Go」なんですね。
素材はプラスチックに見えますが、実はマグネシウムです。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
厚さは13ミリ、重さは2ポンド(約900グラム)、バッテリー持続時間は12時間!
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
あと、キーボードが超静かなんだそう。はやく触ってみたい!!
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
主なスペックはこちら。
最近のノートブックPCとしては力不足に見えるかもしれませんが、めちゃ軽いChrome OSを動かすことを考えると鬼スペックと言っていいと思います。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
気になる価格は649ドル(約70,500円)から。
発売される国と地域の情報は省かれました。これも、残念ながら日本での発売は期待薄です。
壁掛けできるようになった「Nest mini」(6,050円)
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
続いて登場したのは、Nestシリーズ(旧Google Homeシリーズ)担当副社長、リシ・チャンドラ氏。
挨拶もそこそこに、Google Home miniの後継機となる「Nest mini」を発表しました。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
価格は49ドル(日本発売価格6,050円)で今日から予約開始。10月22日に日本を含む23ヶ国で発売となります。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
カラーバリエーションもリニューアル。
Google Home miniにはあったグリーン系(Aqua)がなくなり、ブルー系が追加された4色展開。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
また、サウンド機能が強化され、壁掛けにも対応!
これ待ち望んでいた人も多いでしょう。僕もです。
呼びかければ応えるメッシュWi-Fiルーター「Google Nest Wifi」(18,150円〜)
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
続いてチャンドラが発表したのはリニューアルされたメッシュWi-Fiルーター「Google Nest Wifi」。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
メッシュWi-Fiなので、ルーター(親機)とポイント(子機)がセットで発売されます。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
「2台もあれば2階建ての家全体をカバーできるよ」とのこと。
ここまではメッシュWi-Fiルーターの一般的な内容の解説ですが、
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
「Nest Wifi Point」にはNest miniなどと同じようにGoogleアシスタントが搭載されていて会話ができます。
上の図では「子どものデバイスをWi-Fiから外して」と言っていますね。会場からは「あ〜〜、なるほど〜〜〜」的な嘆息が聞こえてきます。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
価格はルーターとポイントの2点セットで269ドル(約29,000円)、ポイントが2つになった3点セットは349ドル(約37,000円)で本日より予約開始。12月4日発売で、日本を含む8ヶ国に展開します。
一般的なWi-Fiルーターとしては高く感じるかもしれませんが、メッシュWi-Fiルーターとしては安価な部類です。
次ページ:ついに本命登場!Pixel 4にサプライズはあるか…?!
ついに登場!大本命の「Pixel 4」(89,980円〜)
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
続いて登場したのは、サブリナ・エリスさん。
この時点で会場は拍手喝采です。そう、この人こそPixelシリーズの責任者なんですね。つまり、Pixel 4の発表が始まるってわけです。
とはいえ… Pixel 4は過去に例がないほどリークが続きました。何かサプライズはあるんだろうか…と会場は緊張に包まれます。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
まず紹介されたのは、新開発の「Soli」チップによって実現したモーションセンス。
スマホの前で手振りするだけでロックの解除や曲のスキップ、アラーム停止などなどの操作が可能です。
しかし…!事前情報によると日本の電波法に抵触するため日本国内では利用できないことが分かっています。
残念…と思いつつ一縷の望みを託してPixel 4のサポートページを見てみると来年春から日本国内でも利用可能になるんだそうです。やったぜ!!
さてさて、そんなモーションセンスですが、こんな機能も追加される模様。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
ピカチュウをくすぐったり、手を振り合ったりできます。……会場は優しい笑い声に包まれてましたよ。
そして、Soliレーダーの正確性を示すこんなデモの映像も流れました。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
人の手には反応するけど、それ以外のものがレーダー上を横切っても反応しないんだそう。
ピカチュウのときとは違う、驚きと賞賛の拍手が沸き起こりました。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
また、モーションセンスのおかげでフェイスアンロックがめちゃくちゃ速い!
現地でレポートしている記者のTwitterによると「ロック掛け忘れたかと思うくらい速い」んだそうです。本体を持ち上げて、スマホを見る前にアンロックされるような感覚なんだとか。
もうひとつ、会場を沸かせていたのが新しくなったレコーダーアプリ。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
何がすごいって、
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
録音と同時に文字起こししてくれて、しかも検索可能。それが、本体のみで動作するため機内モードでも動くんです。
会場はこの日いちばんの歓声。ま、ほとんどがいつも文字起こしに苦労している記者たちですから当然かもしれません(笑)。当面は英語のみの対応です。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
また、リフレッシュレートが90Hzの超スムーズなディスプレイも搭載されています。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
カラーは、Just Black(ただの黒)、Clealy White(明らかに白)、そしてOh So Orange(まじめっちゃオレンジ)の3色展開。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
価格は799ドル(国内価格89,980円)から。本日より予約開始で、日本を含む12ヶ国で購入可能です。
期待を裏切らないPixel 4のカメラ
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
メインの発表パートも最後になりました。
ここで登場したのはスタンフォード大学のコンピューターサイエンス名誉教授であり、Googleのエンジニアでもあるマーク・レヴォイ氏。
特に光学技術、つまりカメラの専門家です。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
写真にとって大切なのは「被写体、照明、レンズ、そしてソフトウェアだ」とマーク。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
たとえばレンズについて、Pixel 4は「望遠」と「標準」の2レンズ構成になりました。
Pixel 3の1レンズ構成は潔くて好きでしたが、まぁ時代の流れには逆らえません。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
まず見せてくれたのが、このゴールデンゲートブリッジの写真。
一見、なんてことない画ですが…
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
「実はこんな遠くから撮ってたんだよ」とマーク。そして大きな拍手。
画像をクロップ(切り抜き)することによるズームではあるんですが、レンズとソフトウェアの組み合わせで「まるで超望遠レンズによる光学ズーム」のような画質を実現しています。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
次に紹介されたのは「Live HDR+」。
HDRは一枚の画の中に明るいところと暗いところがあるような写真の全体を最適化してくれる技術です。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
これまでは撮ってみるまで結果がわからないものでしたが、Pixel 4では画面上でHDRの効いた画を直接見ることができます。
つまり「見えたまま撮れる」ってわけです。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
続いては「Dual Exposure Controls」。露出コントロールのことです。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
明るさを撮影画面上で調整できるのは一般的ですが、Pixel 4ならコントラスト(明暗差)も同時に調整可能。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
どんどん行きましょう。
続いては「White Brancing」。ホワイトバランスです。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
青空の下や氷の洞窟の中では画面全体が青寄りになってしまうのが、これまでのカメラの特性でした。
「青い洞窟の中にいるけど、彼女の顔が青いわけじゃない。わかるよね?」とマーク。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
「本当は、こう撮れるべきだった」とPixel 4が自動調整したホワイトバランスによる写真を見せてくれます。
これにも会場は拍手。カメラのことがわかっていれば問題なく調整できる部分ではあるんですが、カメラが自動でやってくれるというのは良いですよね。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
そして、Pixel 3でも人気だった「Portrait Mode」。被写体の背景をボカす技術です。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
AIによる被写体の切り抜きが今までよりも高精度になったため、犬の毛一本一本までくっきり写しながらも背景はボカしています。
これは写真が楽しくなるなぁ。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
そして最後は「Night Sight」。
Pixel 3の代名詞とも言える機能でしたが、これが超進化!
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
星空を撮ると、こうなっちゃうらしいですよ。マジで?!
もちろん、会場は拍手喝采です。僕もスタンディングオベーションしたいくらいでした。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
興奮している会場に向けて、マークは「ほら、こんなのも撮れるよ」と追撃。
こんなの、一眼レフでも撮影するのは難しいはず。いやほんとすげー…。
画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GAcK1q2j7e0
Pixel 4のカメラに搭載される主な新機能はこの4つ。
マークの去り際まで拍手は鳴り止みませんでした。
各ガジェットの詳細記事はのちほど!
あー… 疲れた。けど超楽しかった!
という感想のGoogle新製品発表会「Made by Google 2019」でした。
今回の記事では発表会全体をざっくりまとめましたが(とはいえ7,000文字オーバー!)、それぞれの製品については改めて記事にまとめますね。
とりあえず僕は、Pixel 4の予約合戦を頑張りたいと思います。では!