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スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.03.14

次の主役は5G ホームIoTと私たちの生活はどう変わる?(前編)

記事ライター:Yuta Tsukaoka
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CESConsumer Electronics Show)が「家電見本市」と表現されるのならば、MWCMobile World Conferenceの略なので「モバイル見本市」とでも言えるだろうか。
とにかく、今年スペインのバルセロナで開催されたMWC2019」では、続々と5G対応スマホが発表された。アメリカのVerizonは今年前半にSamsungMOTOROLA5G対応スマホを発売するらしい。
一方、日本はまだ免許の割当も未確定で、完全に蚊帳の外という状態だ。嘆かわしい。

とはいえ、私たち利用者にとって5Gは夢のある技術であることは間違いない。エンターテイメント、ホームIoT、社会インフラ、産業、流通の各分野にどのような変化が訪れるのか、予想してみよう。

「高速大容量・多接続・低遅延」の5G

過去の記事でも書いたように、5Gのウリは「高速大容量・多接続・低遅延」である。
3Gから4GLTE)に進化したときと同じように高速になるのはもちろん、多くの機器を同時接続しても安定し、通信の遅延が非常に小さいのが特徴だ。

この特徴を踏まえて、生活にどのような変化が訪れるのかを考えよう。

エンターテイメント分野:経験したことのない「生放送」

通信各社が研究を進めているのが、5Gを利用した映像の伝送だ。

ご存知の通り、地上波では4Kの映像を伝送することができない。技術上はできても、4Kへの切り替えをするとなればアナログから地デジのときのように機器の更新が必要となり、緊急時の情報取得手段として維持することを考えると現実的ではない。そのため、4K8Kは衛星を経由して伝送しているのだが、5Gが使えるということになれば話が変わってくる。

インターネット経由での伝送になるため、パラボラアンテナなどの大きな設備投資は不要で、いま私たちがNetflixHuluを楽しんでいるのと同じくらい手軽になると考えられているのだ。事実、Netflixでは4K作品も多く配信されている。

しかしNetflixと大きく異なるのが、5Gなら生中継が可能になるという点だ。
「低遅延」という性質を活かし、現状の地デジ放送と同程度がそれ以上に遅延の少ない生中継を実現するために実験が重ねられている。

そして、思い出してほしい。5Gの大きな特徴の1つに「多接続」がある。
これによって何が起こるか。勘の良い読者なら気づいているだろう。360°映像の生中継が可能になる

スポーツイベントやライブの会場に設置された複数のカメラ映像をソフトウェア的に統合し、VRレンズを通じてその会場に実際にいるような映像を楽しめるようになるかもしれない
まさに、経験したことのない生放送が実現しようとしている。

ホームIoT分野:有線×Wi-Fi中心のホームネットワークはなくなる(かも)

いま、ほとんどの家庭が有線(光ファイバー、ADSLCATVなど)を自宅に引き込み、そこからWi-Fiルータを通じてホームネットワークを構築していると思う。私の家もそうだ。しかし、5G網が普及すると、それはなくなるかもしれない。なぜなら、光ファイバーよりも速いから。

光ファイバーは理論値で最大1Gb/s5G20Gb/sなので、20倍も5G回線のほうが速い。ちなみにいま日本で最速なのがNUROだが、それよりも10倍速い。となれば、当然ながら乗り換えの需要が発生するだろう。
今でもモバイル回線を利用した宅内ネットワーク機器は数多くある。国内ではWiMAXを利用したものがメジャーだが、速度は光ファイバーに大きく劣る。引っ越しの際に回線工事の手間がなく、必要になれば外に持ち出して使える点が評価されている製品だ。

それが、5Gになれば工事なしで超高速回線を自宅に引くことができるようになる。
そうなれば、今まで私たちが使ってきた「有線×Wi-Fi」というネットワーク構成が使われなくなる可能性もある

この変化は大きい。
これまではホームIoTデバイスを動かすのに自宅のWi-Fiルータを通じていたが、5Gの時代には自宅内に設置された5Gルータへ接続されるようになるかもしれない。そうなれば、同時接続数の制約をかなり小さなものにできるし、これまでになかった高速通信が可能になる。

つまり、これからどんどん自宅内に入ってくるであろうホームIoTデバイスを気にせず増やすことができ、映画やVRコンテンツのような大容量コンテンツを快適に見ることができるわけだ。

続きは後編で

この前編では、私たちの生活に直結する「エンターテイメント」と「ホームIoTについて触れた。

後編では、産業や流通、社会インフラについて考えてみよう。

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