まさにIoT元年だった2018年
今年、2018年はホームIoT元年と呼ぶにふさわしい1年だった。2017年の終わりに日本発売となった「Google Home」と「Amazon Echo」が順調に出荷され、それに合わせてIoTガジェットもたくさん発売され、多くの人がホームIoTにふれることのできる1年だったと言えるだろう。
しかし、日本でのAIスピーカー普及率はわずかに5%(アクセンチュアによる2018年4月の調査)。一般の消費者にひろく普及するのは2019年からになるだろう。
そこで、2019年に実現するであろうホームIoTの未来図を予想してみた。
予想1:無電源センサーの開発ラッシュ
YKK APの施錠センサー「ミモット」や、凸版印刷の圧力人感センサー「ロケーションフロア」の紹介記事でも触れたように、無電源センサーの流れがきている。設計段階から機器を埋め込む「IoT住宅」ならともかく、一般家庭でホームIoTを実現しようと思うと、どうしてもセンサーを「後付け」することになる。そのときに問題になるのが電源なのだ。
人感センサーはもともとの設計が低電力のため、Zigbee規格で接続すれば単4電池2本で数年は稼働する。しかし、電池ボックスを確保するためにサイズは犠牲になってしまう。かと言って、家中に電源ケーブルを引き回すのも気が進まない。そこで、生活の中で発生する振動や温度差、太陽光などで「自己発電」するセンサーが多く登場するだろう。
すでに記事にした「ミモット」は鍵を開け締めする振動で、「ロケーションフロア」は人が移動する際の圧力で自己発電する。これに類するアイディアが多く生まれるに違いない。たとえば、窓に貼り付けるようにして太陽光で発電する照度センサー、排水口やトイレタンクに取り付けて水流で発電する見守りセンサーなどだろうか。
予想:スマホが◯◯、IoT住宅も?