iedge
  • iedge
スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.11.23
2019.12.18

アクセルラボのIoTデバイス「alyssa.play(アリッサプレイ)」は買いなのか?

記事ライター:Yuta Tsukaoka

IoTガジェットはシリーズで揃えるのが結局、無難

スマートフォンであらゆる情報を確認している様子
※画像はイメージです

私は仕事柄、さまざまなIoTガジェットを持っている。

Nature Remoもあるし、IKEAのトロードフリシリーズ(スマート電球)、テープライト、間接照明もある。スマートプラグもあれば、ネットワークカメラもある。AIスピーカーに至っては5台もあり、その上、SONOS Beamまである。

最初に書いたように、仕事柄なのでこれがある意味で「異常」であることは私もわかっているが、遠くない未来に多くの家庭が我が家と似た状況になるであろうこともまた、同じように確信している。

AIスピーカーで照明や家電を操作する利便性はもちろん、外出先からエアコンを操作したり、「行ってきます」の一言で家中の照明を漏れなく消してくれる便利さは明らかに従来の家電を上回っているからだ。

しかし、問題もある。

照明やエアコンなどのホームコントロールはAIスピーカーから一括で行えるとはいえ、それぞれを設定する際にはアプリがバラバラで手間だし、トラブルがあったときにも対処の方法が異なる。

このトラブル時の対応がIoT製品の最大の弱点で、ある日など帰宅してみたらリビングのシーリングライト(Nature RemoからIR信号でオンオフしている)が点けられずに妻が真っ暗な部屋で食事していた。

Nature Remoを再起動することで状況は回復できたが、これはある程度の知識をもった人が自宅にいないと対処できないということもまた、象徴している。

そういった点を考えると、管理するアプリはひとつにまとまっている方がいい。誤解している人も多いだろうが、AIスピーカーのスマホアプリ(Google HomeやAmazon Alexa)は機器の操作はできても各機器の追加やトラブルシューティングはできない。

それは各種アプリへ個別にアクセスしなくてはならず、そのためにはどの機器がどのアプリで管理されているかを把握する必要があるだろう。

IoT関連のアプリが並んだスマートフォン画面

ちなみに、これが私のスマートフォンにインストールされているIoT関連のアプリだ。

左上から、

  • Google Home
  • Amazon Alexa
  • Anova(低温調理器の管理アプリ)
  • TRÅDFRI(IKEAのIoT照明管理アプリ)
  • eHome(仕事部屋にあるIoTリモコン eRemote miniの管理アプリ)
  • Smart Life(リビングの間接照明と仕事部屋のスマートプラグの管理アプリ)
  • Sonos(リビングで使っているスマートスピーカーの管理アプリ)
  • Remo(リビングで使っているIoTリモコン Nature Remoの管理アプリ)
  • Wyze(防犯用のネットワークカメラの管理アプリ)

である。うんざりする。

最初に書いた「IoTガジェットはシリーズで揃えるのが無難」という私の意見が、実体験から出ていることには同意してもらえるだろう。少なくとも。

 次ページ >
ホームIoTを全方位カバー

 

ホームIoTを全方位カバーできる「alyssa.play」

下手な通販番組のような構成で恐縮だが、そこで、alyssa.playである。不動産開発のインヴァランスを母体とするアクセルラボが、もともとは自社物件の価値向上のために開発していたホームIoTガジェットである「alyssa」をクラウドファンディングサイト Makuakeを通じて一般販売を始めている。

ホームIoTガジェット「alyssa」のラインナップ
(画像引用:「alyssa.play」プロジェクトページ/Makuake)
https://www.makuake.com/project/alyssa-play/

左上から、

  • ネットワークカメラ
  • ゲートウェイ(各機器を集中管理してスマホとのブリッジの役目を果たすデバイス)
  • 家電コントローラー(IRリモコン)
  • 人感センサー
  • クリッカー(各機器を操作するための物理ボタン)
  • 環境センサー(温度、湿度、照度を監視)
  • ドア窓センサー(開閉状態を監視する)

また、これらに加えて

デスクに並ぶスマートLEDライト「BLEND Light Bulb」

デスクに置かれたスマートロック「danalock V3 Z Wave」
(画像引用:上下ともに「alyssa.play」プロジェクトページ/Makuake)
https://www.makuake.com/project/alyssa-play/

E26金口(日本で最も多く使われている一般的な規格)のスマート電球と、サムターンに直接取り付けるスマートロックもラインナップされている。これらがすべて、alyssa.playのアプリで一括管理できるのだ。

たとえば、我が家ではNature Remoが温湿度を監視しているが、その温湿度情報をもとに別の機器を動かすには、IFTTTなどの外部サービスを介することになる。やや面倒な上に先ほどのようなトラブルがあった際にチェックするポイントが多すぎて対処も難しいが、alyssa.playならそれもスムーズだ。

2019年の1月30日まで、クラウドファンディングサイトMakuakeで支援を募っており、原稿執筆時点ではすでに168%で目標額を達成しているので支援さえすれば確実に手に入る。

私のおすすめは、スマート電球とスマートロック以外の全製品が手に入る「スターターキットプラス」(25,800円)だ。このコースが売り切れになると、同内容で4,000円高いコースを選ぶことになるので早めに支援してもらいたい。(記事公開時点で25,800円のコースが売り切れていたら申し訳ないが)

<このライターの記事をもっと読む>
自宅IoTのまとめ役には、やっぱり「ロボット」が必要なのではないだろうか?
『Detroit: Become Human』のデヴィット・ケイジが語るシンギュラリティとは

関連記事

未来の住まいがここに!スマホや声で家電を操作できる 大阪の最新スマートホームショールームに行ってきた

  大阪に新たなスマートホームの体験拠点が誕生した。 株式会社アクセルラボ(本社:東京都新宿区)は、ハウスメーカーやディベロッパー、管理会社などの不動産事業者向けスマートホームサービス「Sp ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2024.05.14

Roborock S8 Pro Ultraにロボット掃除機の未来を見た

ロボット掃除機を買い替えた  2023年10月、コロナ禍で少しだけ流行った地方移住ブームに乗り切れなかった私は、今更になって都内から地方都市への移住を果たした。東京都の地区40年-14平米ワンルームマ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.12.04

着実な広がりを見せるスマートホーム市場〜最新の動向についてアクセルラボが発表〜

 スマートホームサービス「SpaceCore」(スペース・コア)などを手がけるアクセルラボが、消費者と不動産事業者を対象に「スマートホームに関する調査報告会」を行った。  同調査は、全国の18~69歳 ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.09.05

Qrio Smart Lockなら、鍵をシェアすることができて、スマホで解錠できる!

Qrio Smart Lockなら、まるで鍵を開けるかのようにスマホを操作するだけ Qrio Smart Lockは、スマートロックサービスです。 鍵をドアに設置する際の工事も不要です。鍵につけさえす ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.11.28

これからのスマートホームには欠かせないAIについて知っておこう!

そもそもAIって何? AI(Artificial Intelligence=人口知能)は、人間が行う様々な作業や活動をコンピューターなどで模倣し、人間と同じような知能の実現を目的としたソフトウェアおよ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.11.28

人の感情に共感する次世代のAIロボット「JIBO」とは?

多くの可能性を秘めた新型AIロボット「JIBO」 JIBOは、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)のシンシア・ブリジール准教授により開発されました。 その後、2014年にIndiegogoのク ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.12.03

Copyright© iedge , 2024 AllRights Reserved.