最近よくIoTという言葉を聞くことが増えてきました。
・IoTって一体どういう意味?
・どんな風に使われているの?
・うちでも使えるかな?
IoTについてなんとなく便利そうだけれども、ちょっと難しそうだと思っていませんか。IoTは身近に存在し、自宅にも導入できるんです。
この記事では、IoTの意味やIoTを使ってできること、IoTが使われているものを、ビジネス面・プライベート面から紹介します。基本からおさらいできますので、最後までぜひご覧ください。
IoTってどういう意味?どんなことができるの?豊富な事例も紹介
IoTとは?
IoT(アイオーティー)とは、Internet of Things(インターネットオブシングス) の略で、直訳すると「モノのインターネット」という意味です。
総務省では、IoTに関して「様々な物がインターネットにつながること」「インターネットにつながる様々な物」と説明しています。
今ではパソコンだけでなく、テレビやエアコン、洗濯機などがインターネットに接続できるようになってきました。
このように、パソコン以外のThings(モノ)がInternet(インターネット)とつながることや、つながったモノのことをIoTと呼びます。
出典:総務省「IoTとデータ利活用の全体像」
IoTはいつ生まれたの?
IoTは、モノがインターネットにつながることを表した言葉です。
IoTのコンセプト自体は1980年頃からすでに提唱されていましたが、2000年代までのインターネットは主にパソコン同士を繋ぐことに利用されていました。
それから徐々に技術が発展し、現在ではスマホやタブレットのみならず、自動車や医療機器、さらには家電など日常生活にも浸透し始めています。
IoTを使ってできること
モノのモニタリングと操作
IoTの利点は、離れた場所であっても状況を瞬時に手元で確認すること・操作できる点です。
たとえば在庫の管理などは、手作業で数を数え、必要に応じて発注する、という所も多いのではないでしょうか。
工場の稼働状況や販売状況を監視するIoTシステムの導入によって、自動的に在庫の数を算出してくれます。
発注も自動で行うように設定すれば、在庫管理のコストをかなり削減できるでしょう。
データの収集とビックデータの構築
IoTは、今まで収集することに難しかったデータを収集することにより、より役立つ情報をユーザーに還元します。収集された膨大なデータ、つまりビッグデータは、今後の私たちにとって重要な存在です。
IoT化されたカーナビは、スムーズに通れる道や渋滞している道のビッグデータを収集。
集められたビッグデータをもとに混雑していない道を選んで目的地まで案内してくれます。そのため、ユーザーはストレスなく最短時間で目的地まで到達できるのです。
このように、IoT化されたモノは今まで集められなかったジャンルの詳細な情報を収集し解析することにより、パーソナライズされた情報をより便利に使えます。
産業においてIoTが使われているもの
農業へのIoTの導入
カメラを導入することにより、水田の見回りする労力を削減します。
稲作地は敷地が広大です。従来は直接現地へ行って目視で異常の有無を点検していため、かなりの手間がかかっていました。
水田の監視をIoT化することにより手間を削減できただけでなく、機械によってより精密に水位を管理できます。
水産業へのIoTの導入
従来、魚の養殖において給餌の量やタイミングは、漁業者が手動で水をくみ上げ、水温をみて勘で決めていました。
IoTセンサーを導入することによって、水温や酸素濃度を自動で計測・データ化が可能になり、その日ごとの条件に合わせた適切な給餌の算出と勘に頼らない給餌が実現します。
鉄道運営へのIoTの導入
トイレのドアにセンサーを設置し、空室情報をアプリで発信を行うことで
事前に混雑状況を把握でき、空いているトイレをすぐに選べます。
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私生活においてIoTが使われているもの
鍵の開閉状況を知り、遠隔で解施錠する
家を出てから「あれ?鍵かけたっけ?」と不安に思うことはありませんか。
家の鍵をIoT化すれば、外出先からスマホで鍵の施錠状態をチェックしたり、自分自身が家から離れたことを鍵自体が検知して自動で施錠できるようにできます。
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家族やペットの見守り
遠く離れた家族がいつも通りポットを使用するとメールが届く仕組みのほか、留守中のお子様やペットの様子を外出先からいつでもチェックすることが可能です。
アラームと連動した、カーテンの自動開閉
カーテン開閉の自動化は、導入の効果を感じやすいIoTの一つです。
カーテンレールに自走式の端末を設置し、朝早く自動でカーテンが開くように設定しておけば、太陽光による自然で快適な起床が可能です。床や壁に穴を空けるような大規模工事が不要なため、賃貸でも取り付けが行えます。
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タグを使った、紛失物の捜索
スマートタグと呼ばれる端末は、さまざまな方法で紛失物のありかを持ち主に知らせる機能を持っています。
たとえば、Appleから発売されたAir Tagは、位置情報を発信して知らせたり、音を出して居場所を知らせるなどができます。
IoT 白物家電
・エアコン
気象情報を自動で入手し、ユーザーの利用履歴を解析して稼働します。室温を自動で最適な温度に調整してくれます。
・洗濯機
仕事終わりに帰宅してから洗濯機を稼働させると、就寝するまでの限られた時間の中にどうしても制約が出てきてしまいます。
IoT機能を持った洗濯機の導入で、外出先からの洗濯機の操作や、タイマーによる稼働を設定しておくことに可能です。
洗濯機を稼働させる時間の自由度が広がることにより、精神的、肉体的な洗濯への負担を減らすことができます。
IoTを生活に
自宅にIoTを導入しようとする場合、家電を動かすための方法がいくつか考えられます。
スマートフォンまたは音声での操作
スマホによる操作と、スマートスピーカーによる操作があります。
スマートスピーカーを利用すると、音声のみ、ハンズフリーで家電を操作できます。
直接繋げるorスマートリモコンを使う
IoT家電であれば、スマホやスマートスピーカーと直接つながります。
また、IoT化されていない家電でも赤外線リモコンで操作する家電であれば、つなげることが可能です。
スマートリモコンという装置は、リモコンで操作する内容を覚え、自らその信号を家電に送れるのです。したがって、IoT化されていない家電でもインターネット経由の信号を受け取り、操作することができます。
まとめ
この記事の内容を以下にまとめました。
・IoTとは、Internet of thingsの略で、「モノのインターネット」という意味
・IoTは自動化に役立ち、色々なものの手間を減らしてくれる
・産業に活用されているものも、私生活で利用されているものもある
・スマホがあれば使えるものも多い
もし興味があれば、自宅で使えるIoTを調べてみてください。
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