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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2020.02.19
2020.02.20

高い評価を得る“oculus go”レビューから見える特徴や注意点とは

「VR(仮想現実)」を使った製品やサービスが、私たちの身近に広がりつつあります。大手調査会社「IDC」によると、ARも含めた世界のVR市場は2019年度の168億ドルから2023年度には約1,600億ドルにまで成長します。将来的には、VRが一般的な技術としてますます生活に浸透していくでしょう。

現在VRを楽しめるさまざまな製品が発売されていますが、その中でもコストパフォーマンスと没入感を両立したモデルが「oculus go」です。oculus goを使えば、VR初心者でも簡単にVRを自宅で体感できます。

今回はoculus goとは何か、レビューから見えるoculus goの特徴や注意点、使い方などを詳しく解説していきます。「VRが気になっていて、安く手軽にVRを体験できる製品がないか探している」という方はぜひご覧ください。

記事ライター:iedge編集部

oculus goとは

oculus goとは、アメリカのVR関連企業「Oculus VR」が開発したVRゴーグルです。現在は「Facebook」に買収されたのち、「Facebook Technologies」の部署の一つになっています。

2018年5月に発売されてから大きな注目を集め、Oculus VRが予想した以上の売れ行きを見せました。現在でも発売は継続され、公式サイトやネットショッピングサイトなどで購入可能です。

 

レビューから見えるoculus goの特徴

ここからは、レビューを元にoculus goの特徴を紹介していきます。

レビュー1:値段が安

oculus goが人気になった理由の一つとして、値段の安さが挙げられます。

従来のVR製品は、価格が高いのがネックでした。たとえば「HTC」が発売する「VIVE Pro Eye」は、20万円前後もします。

しかしoculus goは、公式サイトで発売当初

・32GBモデル・・・2万3,800円

・64GBモデル・・・2万9,800円

と、安い価格で入手可能でした。

ちなみに2020年1月時点では価格改定が行われ、

・32GBモデル・・・1万9,300円

・64GBモデル・・・2万5,700円

で購入可能になっています。

価格改定前でも、これまでのVR製品の値段に比べれば非常に安価な価格で購入できることから、高評価のレビューへつながっていると言えます。

現在は、発売当初よりよりさらに安値になっているので、気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。

レビュー2:パソコンなどがなくても、手軽にVR体験ができる

oculus goの大きな特徴の一つは、スタンドアローン(独立起動)タイプのVRゴーグルという点です。この点もレビューで高く評価されているポイントと言えます。

VRゴーグルの中には、パソコンなど他機器とケーブル接続して使うタイプもあります。しかしこのタイプは他機器のスペックに処理能力を依存しますし、ケーブルもVR体験時に邪魔になるのがデメリットです。

oculus goは、本体と操作に使うコントローラーだけで利用できます。oculus go自体がVRの処理にある程度耐えられる性能を持っているので、対応のVRゲームなどをサクサクプレイできます。

またケーブルも必要ないため、取り回しも便利です。このようにパソコンなど他機器なしで手軽にVR体験が楽しめるのも、oculus goのメリットです。

レビュー3:解像度の高いレンズ搭載など、没入感も高い作りである

oculus goは、没入感が高い作りになっているのも特徴です。

スマホをセットしてVRを体験するタイプのVRゴーグルは、oculus goよりも安く購入できます。しかしスマホ画面越しにVRを見るだけなので、没入感はそれほど高くありません。

oculus goは、高性能VR専用レンズを搭載しています。3D映像を限りなくリアルに目の前に投影してくれるので、かなりの没入感があります。ディスプレイ解像度は2560px×1440pxと、高画質の「フルHD(1920px×1080px)」よりさらに上です。

またサウンドにもこだわりがあり、まるで映画館にいるような臨場感のある音楽体験ができます。

本体は通気性が高く軽量に作られているので、VR視聴も快適です。また眼鏡スペーサーで調整すれば、眼鏡を付けたままVRを楽しめます。

このように人体工学も含めて没入感の高い仕組みになっていながら、値段が抑えられているのもoculus goの魅力です。

ただし、中には長時間oculus goを使用することで、VR酔いが生じたというレビューもありますので、慣れるまでは適度な時間を心掛けたいところです。

レビュー4:VRコンテンツが揃っている

oculus goは、人気モデルだけあってVRコンテンツもそろっています。

コンテンツが豊富なところも高評価のレビューにつながっていますし、継続して人気を保っているポイントです。

映像作品系では

・YouTube VR

・Prime Video VR

・Netflix

など、有名どころを始めとしたさまざまなコンテンツが用意されています。

またVRゲームは

・Ocean Rift・・・VRで水族館を楽しめる

・Drop Dead・・・バイオハザードのようなゾンビシューティングゲーム

・RUSH・・・空中を滑空する迫力あるスポーツ体験ができる

と、ジャンルもさまざまです。

発売されたばかりのVR製品ではコンテンツ数が限られ、十分なVR体験ができません。しかしoculus goを購入すれば、すぐにさまざまなコンテンツを利用してVR体験ができます。

「VRコンテンツが十分そろっていて、しばらく遊んでいても飽きないVRゴーグルが欲しい」という場合は、oculus goが有力な選択肢に入ってきます。

レビュー5:設定や操作も簡単

oculus goは、専用のスマホアプリから設定を行って利用を開始します。スマホアプリのガイダンス通りに準備をするだけなので、VRになれていない方でも簡単に設定できます。

また操作もコントローラーで移動したい場所を指定するなど、直感的で分かりやすいのがメリットです。

 

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気になる注意点は?

レビューから見えるoculus goの注意点

ここからは、レビューから見えるoculus goの注意点を解説していきます。

6DoFに対応していない

oculus goは、「3DoF」のみに対応しています。

DoFとは「degree of freedom(VRなどにおける自由度)」のことで、VR製品のDoFは大きく

・3DoF・・・頭をVR内で上下左右に動かしたり、傾けたりできる

・6DoF・・・3DoFに加えて体全体の前後左右、上下に関する動きもVR内に反映できる

の2つに分かれます。

oculus goは頭の動きには反応できますが、体の動きは反映できません。つまりリアルタイムに仮想現実内を足で移動したり、モノに近づいたりといった操作は不可能です。

コントローラーを使ってVR内を行き来することは可能ですが、その際没入感は下がってしまいます。「体全体でVRを楽しみたい」という方には、oculus goは不向きになります。

ちなみにoculusシリーズには、

・oculus quest・・・oculus goの上位版

・oculus rift s・・・oculus goと違って、パソコンと接続して使う

も用意されています。

上記2モデルはoculus goとは違い、6DoFに対応しています。

「oculus quest」はディスプレイに有機ELを採用、解像度が2880px×1600pxになっているなどoculus goから性能が底上げされています。値段はoculus goより数万円高くなりますが、手軽に6DoFによる没入感の高いVR体験を楽しみたい方にはおすすめです。

またoculus rift sは別途パソコンが必要で、処理能力は接続したパソコンに依存します。ただしパソコンの性能が高ければ、他のoculusシリーズでは楽しめない迫力のあるVR体験が可能になります。

こちらも値段はoculus goの数万円ほど高くなりますが、すでにVR対応のパソコンを持っている場合はおすすめです。

電池の消耗が早く、発熱しやすい

oculus goのネックは、電池消耗が早い点です。

フル充電してもVRゲームは最高2時間、動画視聴は最高2時間30分ほどが限度です。充電時間もそれなりに掛かるので、電池をある程度気にしながら操作を行う必要があります。

またoculus goには、放熱を行うファンが搭載されていません。そのため静かに使えますが、利用時間が長くなるほど本体に蓄熱されていきます。

熱くなりすぎると警告が出て、操作ができなくなります。oculus goを使う際は、長時間の利用は厳禁なのを忘れないようにしましょう。

 

簡単設定でレビューでも高評価!oculus goの使い方

ここからは、実際にoculus goの使い方を紹介していきます。

1.スマホに専用アプリをインストールする

まずはoculus goの設定を始める前に、スマホに専用の「Oculus」アプリをインストールします。Oculusアプリは通常のスマホアプリと同じく、「Google Play」や「App Store」から入手できます。

2.アプリにログインする

アプリをインストールした後は、実際にアプリを起動してログインを行います。ログインには

・Facebookアカウント

・メールアドレスやパスワードを入力してアカウントを新規作成

の2種類があります。

oculus goではFacebookアカウントを使う機会が多いので、Facebookアカウントであらかじめログインしておくとスムーズにコンテンツ購入などが可能です。ただしFacebookアカウントでのログインがプライバシーなどの問題で気になる場合は、一からアカウントを作成しても構いません。

3.プライバシー設定をする

2.の次は、プライバシー設定をします。

oculus goはFacebookがかかわっているためか、oculus goのSNS的な共有設定にも力を入れています。ただしSNSと同じく、設定を間違えると知らない他のoculus goユーザーがあなたのoculus go操作状況などを把握できる状態になってしまい危険です。

プライバシー情報を他の方に知られたくない場合は、公開範囲を「自分のみ」に設定しておきましょう。

4.oculus goを起動し、接続設定を行う

3.の次は、ヘッドセット選択画面へ移動します。「oculus go」と書かれたメニューをタップしましょう。

その後は、ガイド画面に沿って進んでいきます。

まずは上部ライトが点灯するまで、電源ボタンを押しっぱなしにします。次にoculus goを、Wi-Fiに接続します。パスワードなど、Wi-Fi接続に必要な設定をあらかじめ用意しておくとスムーズです。

最後にoculus goとスマホを、「Bluetooth」でペアリングすれば接続設定は完了です。

5.コントローラーや支払いなどの設定を行う

4.の次はアプリ画面に従い、コントローラーに電池を入れたり握る手の設定をしたりします。

そして言語設定や、有料コンテンツ購入時の支払い情報などを入力します。有料コンテンツを購入する予定の方は、クレジットカードなどしっかり支払い手段を用意しておきましょう。

6.規約に同意して、oculus goの調整を行う

5.の次は規約が表示されるので、よく確認します。規約確認は面倒くさい作業ですが、後でoculus goを使う上でトラブルが起きないように内容を理解しておきましょう。

規約を理解した後は同意を行い、oculus goを実際に被って調整を行います。

7.対応のソフトウェアをインストールする

oculus goの利用準備が終わった後は、対応ソフトウェアをインストールしていきます。oculusシリーズの公式サイトから、好きなコンテンツを探してインストールしてみてください。

今回は、oculus goを徹底レビューしてきました。

oculus goは高画質、高音質で没入感の高いVR体験ができるお得なVRゴーグルです。これからVR体験を始めたい方は、ぜひoculus go購入を検討してみてください。

こちらの記事では、oculus goはもちろん、他のoculusシリーズとの比較、レビュー・口コミなど詳しく解説しています。ぜひご参考ください!

また、実際にoculus goを試したレビュー記事も掲載しています。

【レビュー】画像付き設定方法のご紹介:https://www.iedge.tech/article/11446/

【レビュー】youtube VRを試してみた:https://iedge.tech/article/11590/

【レビュー】ホラー系ゲームを試してみた:https://iedge.tech/article/12188/

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