MacBookの初期化(クリーンインストール)はどんな時にする?
MacBookの初期化(クリーンインストール)とは、ハードドライブのデータを消去して、macOSを再インストールし、工場出荷時の状態に戻すことを指します。
では、初期化を行うのはどんな時でしょうか?
まず、MacBookを売却する、譲渡する、下取りに出すなどの理由で手放す時です。これらの場合、必ずMacBookを初期化する必要があります。
そして、MacBookの調子が悪い時にも初期化は有効です。MacBookを長年使い続けていると、不要なキャッシュなどが溜まって動作が遅くなることがあります。これらは初期化を行うことで改善される可能性があります。
ここで注意しなければならないのが、初期化の準備です。MacBookを初期化する際には、バックアップを取る、いくつかのサービスからサインアウトしておくなど、事前にやらなくてはならないことがあります。これらに注意して、慎重に初期化を進めていきましょう。
MacBookの初期化準備(1)バックアップを作成する
Time Machineでバックアップを作成する
Time Machineは、MacBookにもともと入っているmacOS専用のバックアップソフトウェアです。さっそく、Time Machineを使ってバックアップを作成する際の手順を説明していきます。
1.まず外付けのストレージデバイス(外付けハードディスクなど)を用意します。
2.ストレージデバイスをMacBookに接続します。「Time Machineでバックアップを作成するために、(ストレージデバイス名)を使用しますか?」というメッセージが表示されたら、「バックアップディスクを暗号化」にチェックを入れ、「バックアップディスクとして使用」をクリックします。
引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT201250
3.上記のメッセージが表示されなかった場合は、画面左上のAppleマークをクリックし、「システム環境設定」、「Time Machine」と順にクリックします。 次に「バックアップディスクを選択」をクリックし、表示されたリストの中から、先程接続した外付けストレージデバイスを選択しましょう。「バックアップを暗号化」にチェックを入れて、「ディスクを使用」をクリックします。
引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT204025
4.バックアップが自動で始まります。初回のバックアップには時間がかかることもあります。バックアップが完了すると、「バックアップ完了」というメッセージが表示されます。
引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT208496
iCloudでバックアップを作成する
iCloudを使ってバックアップを取ることもできます。この方法なら、外付けハードディスクなどを準備する必要はありません。
1.画面左上のAppleマークをクリックし、「システム環境設定」、「iCloud」の順に選択します。
2.Apple IDでログインしていない場合は、ログインしましょう。
3.「iCloud Drive」にチェックを入れます。
引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT204904
4.「オプション」をクリックすると、バックアップしたい項目を選択することができます。チェックを入れるとすぐにバックアップが始まります。
5.iCloudのバックアップは、無料では5GBまでしか使うことができません。容量が足りない場合は料金を払ってアップグレードする必要があります。
MacBookの初期化準備(2)サインアウト
さて、バックアップの作成が完了したら、次は各種アカウントからサインアウトしていきましょう。ただし、この作業が必要なのは、MacBookを売却したり、譲渡したりする場合のみです。初期化したあと、MacBookをまた自分で使うのなら必要ありません。
iTunesからサインアウト
最初にサインアウトする必要があるのは、iTunesです。
iTunesを開き、上部のメニューバーから「アカウント」「認証」「このコンピューターの認証を解除」の順に選択します。
認証を解除したMacBookからは、Appストア、iTunesストアなどで購入したコンテンツにアクセスできなくなります。これによってコンテンツを失うわけではなく、同じMacBookを再認証することや、別のMacBookを新たに認証することで、コンテンツにアクセスできるようになります。
同じApple IDで認証できるコンピューターの台数に制限があるため、MacBookを手放す際は、初期化の前に忘れずにサインアウトする必要があります。
iCloudからサインアウト
画面左上のAppleマークをクリックします。「システム環境設定」「iCloud」と順にクリックし、最後に「サインアウト」をクリックします。
iCloudデータをMacBookに残しておくかどうかを確認する画面が表示されます。どちらにしても、この後の初期化でデータを削除するので、「コピーを残す」を選択します。
iCloudからサインアウトしても、iCloud上に保存されたデータは削除されません。
iMessageからサインアウト
メッセージアプリを開きます。「メッセージ」「環境設定」「アカウント」の順にクリックし、最後に「サインアウト」をクリックすれば完了です。
MacBook初期化の手順
ここまでで、初期化の準備が整いました。それではさっそく、ハードドライブを消去、macOSを再インストールして、初期化を完了させましょう。
ハードドライブの消去
1.MacBookの電源を入れた直後に、「command」キーと「R」キーを同時に押し、Appleロゴが表示されるまで押し続けます。
2.「macOSユーティリティ」画面が表示されます。ディスクユーティリティをクリックし、消去するディスクを選択した後、「消去」をクリックします。
引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT208496
3.フォーマットの一覧から、外付けストレージがハードディスクドライブの場合は「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」、ソリッドステートドライブの場合は「APFS」を選択して、「消去」をクリックします。
4.完了したら、「ディスクユーティリティ」「ディスクユーティリティを終了」の順にクリックし、終了します。
macOSの再インストール
1.macOSユーティリティから、「macOSを再インストール」をクリックします。
引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT204904
2.「続ける」をクリックし、画面の指示に従って進んでいくと、インストールが始まります。MacBookを閉じたりせずに、そのまま待ちましょう。
3.再インストール完了後、自分で再びMacBookを使用する場合は、設定アシスタントの案内に従って設定を進めます。譲渡や売却をする場合は、「command」キーと「Q」キーを同時に押して、設定アシスタントを終了した後に、「システム終了」をクリックします。
まとめ
MacBookの初期化に関して、事前の準備や実際の手順を紹介しました。譲渡や売却の前には、個人情報を守るためにもしっかりと手順を踏んで初期化を行いたいものです。
なお、こちらの記事ではMacbookのスペックや特徴などを詳しくご紹介しています。ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。