Samsungは9月10日、米国のユーザーを対象に新型忘れ物防止タグ「SmartThings Tracker」を発表し、公式サイトでの予約受付を開始しました。
近年、MAMORIO、Chipolo、biblleなど、Bluetooth接続式の忘れ物防止タグが多くリリースされている中、SmartThings Trackerは省電力が売りのLTE-Mに対応。単体で通信を行い、デバイスの現在位置を正確に把握します。
これまでのBluetooth式タグでは、携帯電話とタグが通信範囲から離れると通知が行き、最後に接続していた場所を頼りにデバイスを探す仕組みとなっていました。MAMORIOなどでは、同一商品を持っているユーザーが近くを通ると通信して位置情報を知らせるシステムを導入し、紛失後に再び見つけやすくしようと取り組んでいましたが、タグ単体で通信を行う方がはるかに合理的です。
ただ、単体での通信は忘れ物を見つけ出すには非常に便利なものの、これまではバッテリー持続時間の問題から、ほとんど採用されてきませんでした。
そこでSamsungは今回、IoTデバイス向けに開発され、省電力に特化した通信システムのLTE-Mを採用、バッテリーも充電式とし、週に一度の充電で使用できるようにしました。子供にSmartThings Trackerを持たせて、非常時にはSOSを発信させる使い方も可能です。
また、SamsungのスマートホームブランドSmartThingsの名を冠している通り、SmartThings Trackerは、他のSamsung SmartThingsデバイスと互換性があります。
たとえば、SmartThings Trackerの接近をトリガーとして設定し、あらかじめ決めた範囲内に入るとスマートライトをオンにするといった条件付けも可能です。
SmartThings Trackerの価格は99ドルで、購入者にはAT&Tの通信サービスが月5ドル(約557円)で提供されます。2018年中にはVerizonでも通信サービスが開始される予定とのこと。
2018年9月現在、日本での発売は未定ですが、大事な物に装着しておくと忘れ物が見つかる確率がグッと上がるこの優れものアイテム、ぜひ日本でも使用してみたいものです。