MacBook Proのラインナップ
2019年に発表されたMacBook Proは、13インチが4種類、15インチが2種類、16インチが2種類の合計8種類です。2020年には、15インチが販売終了し、13インチの新モデル4種類が発表されました。2020年7月現在販売されているのは、16インチ2種類(2019)、13インチ4種類(2020)となっています。
13インチには下位モデルと上位モデルがあり、主な違いはプロセッサの性能と、Thunderbolt 3(USB-C)ポート の数です。
MacBook Proは、すべてのモデルにTouch BarとTouch IDが搭載されています。
Touch Barとは、キーボードの上部、元来ファンクションキーがあった位置に搭載されている細長いタッチディスプレイです。画面の明るさ、音量、動画の再生位置、画像編集アプリの操作など、様々な場面で直感的な操作を可能にします。
MacBook Proは、全てのモデルにスペースグレイとシルバーの2色が用意されています。
2019年、2020年に発表されたモデルの価格や性能を比較してみましょう。
13インチ(2019)
モデル | 13インチ(下位モデル)
128GB |
13インチ(下位モデル)
256GB |
13インチ(上位モデル)
256GB |
13インチ(上位モデル)
512GB |
発売日 | 2019年7月9日 | 2019年7月9日 | 2019年5月21日 | 2019年5月21日 |
価格 | ¥139,800 (税別) | ¥159,800 (税別) | ¥198,800 (税別) | ¥220,800 (税別) |
Thunderbolt 3 ポート | 2 | 2 | 4 | 4 |
ディスプレイ | 2560 × 1600
Retinaディスプレイ |
2560 × 1600
Retinaディスプレイ |
2561 × 1600
Retinaディスプレイ |
2562 × 1600
Retinaディスプレイ |
CPU | 1.4GHz クアッドコア Intel Core i5 | 1.4GHz クアッドコア Intel Core i5 | 2.4GHz クアッドコア Intel Core i5 | 2.4GHz クアッドコア Intel Core i5 |
キーボード | 第4世代バタフライ構造キーボード | 第4世代バタフライ構造キーボード | 第4世代バタフライ構造キーボード | 第4世代バタフライ構造キーボード |
公式サイトで現在購入可能 | × | × | × | × |
15インチ(2019)
モデル | 15インチ
256GB |
15インチ
512GB |
発売日 | 2019年5月21日 | 2019年5月21日 |
価格 | ¥258,800 (税別) | ¥302,800 (税別) |
Thunderbolt 3 ポート | 4 | 4 |
ディスプレイ | 2880 × 1800
Retinaディスプレイ |
2880 × 1800
Retinaディスプレイ |
CPU | 2.6GHz 6コアIntel Core i7 | 2.3GHz 8コアIntel Core i9 |
キーボード | 第4世代バタフライ構造キーボード | 第4世代バタフライ構造キーボード |
公式サイトで現在購入可能 | × | × |
16インチ(2019)
モデル | 16インチ 512GB | 16インチ 1TB |
発売日 | 2019年11月13日 | 2019年11月13日 |
価格 | ¥248,800(税別) | ¥288,800(税別) |
Thunderbolt 3 ポート | 4 | 4 |
ディスプレイ | 3072 × 1920
Retinaディスプレイ |
3072 × 1920
Retinaディスプレイ |
CPU | 第9世代 2.6GHz
6コア Intel Core i7 |
第9世代 2.3GHz
8コア Intel Core i9 |
キーボード | バックライトMagic Keyboard | バックライトMagic Keyboard |
公式サイトで現在購入可能 | ○ | ○ |
13インチ(2020)
モデル | 13インチ(下位モデル)
256GB |
13インチ(下位モデル)
512GB |
13インチ(上位モデル)
512GB |
13インチ(上位モデル)
1TB |
発売日 | 2020年5月4日 | 2020年5月4日 | 2020年5月4日 | 2020年5月4日 |
価格 | ¥134,800(税別) | ¥154,800(税別) | ¥188,800(税別) | ¥208,800(税別) |
Thunderbolt 3 ポート | 2 | 2 | 4 | 4 |
ディスプレイ | 2560 × 1600
Retinaディスプレイ |
2560 × 1600
Retinaディスプレイ |
2560 × 1600
Retinaディスプレイ |
2560 × 1600
Retinaディスプレイ |
CPU | 第8世代 1.4GHz
クアッドコア Intel Core i5 |
第8世代 1.4GHz
クアッドコア Intel Core i5 |
第10世代 2.0GHz
クアッドコア Intel Core i5 |
第10世代 2.0GHz
クアッドコア Intel Core i5 |
キーボード | バックライトMagic Keyboard | バックライトMagic Keyboard | バックライトMagic Keyboard | バックライトMagic Keyboard |
公式サイトで現在購入可能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2020年モデルはどう変わった?
13インチの最安モデルを比較すると、2019年モデルは128GBで¥139,800 (税別)、2020年は256GBで¥134,800(税別)と、価格がわずかに安くなった上にストレージが2倍になっています。
もう一つの大きな変更点はキーボードで、バタフライ構造キーボードからシザー構造のMagic Keyboardになりました。これまで採用されてきたバタフライ構造キーボードは、故障が相次ぎ、無償のキーボード修理プログラムが提供されるなど問題を抱えていました。Magic Keyboardはそれらを改善した上で、キーストロークがやや長くなり、安定性があり打鍵感のある使い心地です。
CPUを比較すると、下位モデルは2019年と2020年で同じものが搭載されています。一方、2020年の上位モデルには「第10世代 2.0GHz クアッドコア Intel Core i5」が搭載され、性能が大幅にアップしています。
MacBook Airのラインナップ
MacBook Airは13インチのみのラインナップです。SSDストレージ容量の違う2モデルが販売されています。2019年モデルは128GBと256GB(販売終了)、2020年モデルは256GBと512GBです。
MacBook Proとの主な違いは、プロセッサの性能がやや劣ること、Touch Barが無いこと、カラー展開が多いことです。MacBook Airには、スペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色があります。
2019年モデル
モデル | 13インチ 128GB | 13インチ 256GB |
発売日 | 2019年7月9日 | 2019年7月9日 |
価格 | ¥119,800 (税別) | ¥139,800 (税別) |
Thunderbolt 3 ポート | 2 | 2 |
ディスプレイ | 2,560 x 1,600 Retinaディスプレイ | 2,560 x 1,600 Retinaディスプレイ |
CPU | 第8世代 1.6GHz
デュアルコアIntel Core i5 |
第8世代 1.6GHz
デュアルコアIntel Core i5 |
キーボード | Touch ID付き
フルサイズバックライトキーボード |
Touch ID付き
フルサイズバックライトキーボード |
公式サイトで現在購入可能 | × | × |
2020年モデル
モデル | 13インチ 256GB | 13インチ 512GB |
発売日 | 2020年3月18日 | 2020年3月18日 |
価格 | ¥104,800(税別) | ¥134,800(税別) |
Thunderbolt 3 ポート | 2 | 2 |
ディスプレイ | 2,560 x 1,600 Retinaディスプレイ | 2,560 x 1,600 Retinaディスプレイ |
CPU | 第10世代 1.1GHz
デュアルコアIntel Core i3 |
第10世代 1.1GHz
クアッドコアIntel Core i5 |
キーボード | Magic Keyboard | Magic Keyboard |
公式サイトで現在購入可能 | ○ | ○ |
2019年と2020年はどう変わった?
MacBook Airも、ストレージ容量が2倍になったにも関わらず価格が下がっています。また、MacBook Proと同じように、キーボードがMagicKeyboardに変更されました。さらに、スピーカーも大幅に改良され、低音は2倍聞こえるようになっています。
注目すべきはCPUで、512GBモデルはクアッドコアを搭載しています。2019年モデルに比べて最大2倍性能が良くなったと言われていて、MacBook Proに迫るパフォーマンスが期待できます。
2020年のMacBook ProとMacBook Air、どっちを選ぶ?
プロセッサ(CPU)の性能で選ぶ
処理性能が最も高いのはMacBook Pro 16インチ、次にMacBook Pro 13インチ上位モデル、下位モデル、MacBook Airの順に並びます。インターネットの閲覧などの普段使いなら、両者の差は殆ど感じないかもしれませんしかしながら、動画編集やゲームなど、高い処理能力が必要な作業を行う場合は、MacBook Proが適していると言えます。
バッテリーの持ちで選ぶ
MacBook Proより、MacBook Airの方がバッテリーの持ちが良いです。同じ13インチで比較すると、MacBookProのバッテリー駆動時間は10時間、MacBook Airは11時間です。MacBook Airにはバッテリーを消費するTouch Barが搭載されていないことが理由であると考えられます。
スピーカーで選ぶ
2020年モデルのMacBook Airは、2019年モデルに比べてスピーカーの性能が向上していますが、やはりMacBook Proの方が優れたスピーカーを持っています。
MacBook Airにはステレオスピーカー、MacBook Pro 13インチにはハイダイナミックレンジステレオスピーカー、MacBook Pro16インチにはフォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーシステムが搭載されています。
本体のカラーで選ぶ
MacBook Proはスペースグレイとシルバーの2色展開、MacBook Airはスペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色展開です。「どうしてもゴールドがいい!」という人は、MacBook Airを選ぶことになります。
Touch Barで選ぶ
MacBook Proは全モデルにTouch Barが搭載されています。一方、MacBook Airには搭載されていません。Touch Barに関しては賛否両論で、必要ない、バッテリーの持ちが悪くなる、と反対派のユーザーも多いので、MacBook ProかMacBook Airかを選ぶ上で重要なポイントになるでしょう。
ポート数で選ぶ
MacBook Pro 13インチ 下位モデルと、MacBook Airに搭載されているThunderbolt 3(USB-C)ポートは2つです。
2つでは足りないという場合は、MacBook Pro 13インチ 上位モデル、あるいは16インチモデルが選択肢になります。
価格で選ぶ
現在販売されているMacBook Proの中で最も安価な「13インチ(下位モデル)256GB」と、MacBook Airの中で最も安価な「13インチ 256GB」を比べてみると、2つの価格差は3万円となっています。
・MacBook Pro 13インチ(下位モデル) 256GB:¥134,800(税別)
・MacBook Air 13インチ 256GB:¥104,800(税別)
まとめ
MacBook Pro、MacBook Airのラインナップと、選ぶ際に注目するべきポイントを紹介しました。動画編集など、高いCPU性能を必要とする作業をする人、Touch Barを使いたい人にはMacBook Pro、それ以外の人にはMacBook Airをおすすめします。どちらも2020年モデルは2019年モデルから大幅にアップデートされています。