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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.06.12
2019.11.28

コネクテッドカーとは?普及するメリットと注目される理由、今後の課題について【テクノロジー・AI 入門編】

記事ライター:iedge編集部

コネクテッドカーという言葉を耳にするようになりましたが、その内容やメリット・デメリットについて理解している方はそう多くないと思います。

コネクテッドカーとは車両に何らかの通信機器を搭載し、離れた場所からでもやり取りが可能な車両を指したもの。

すでにETCやカーナビといった通信機器を搭載した車両が多数を占めていますが、コネクテッドカーと呼ばれる車両にはさらなる機能が搭載されているのです。

この記事ではそのメリットやデメリット、注目されているコネクテッドカーについて解説します。

▼この記事でわかる!

  • コネクテッドカーとは何か?
  • コネクテッドカーと自動運転車の違い
  • 注目度の高い各自動車メーカーのコネクテッドカーについて

 

コネクテッドカーとは

広義では何らかの通信手段(GPSなど)を用いて外部との通信を可能にした車輌のことをコネクテッドカーと呼んでいます。

総務省の定義では「ICT端末としての機能を有する自動車」とされ、走行料に応じて保険料を変動させるテレマティクス保険や盗難時の追跡にも役立つ技術として注目を集めているのです。

狭義では扱える情報量や精度が高まったことにより、これまで以上の通信が可能になった車両のことをコネクテッドカーと呼んでおり、これまで実現できなかった機能を搭載してドライバーのストレス軽減や各業態のイノベーションに一役買う車両の開発が期待されています。

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コネクテッドカーができること

コネクテッドカーができること

総務省が掲げるコネクテッドカーの役割には以下のようなものがあります。

  • 緊急通報システム
  • テレマティクス保険
  • 盗難車両追跡システム

それぞれ詳しくみていきましょう。

緊急通報システム

日本では導入が遅れていますが、海外では事故が起きた瞬間に車両が警察や救急へ連絡を行うシステムがすでに車両へ搭載されています。

欧州では2018年から「eCall」と呼ばれる緊急通報システムを車両に搭載することが義務化され、コネクテッドカーが人命救助に寄与することが期待されています。同様に、ロシアでも「eCall」と同様のシステム「ERA-GLONASS」の搭載が義務化され、2017年1月以降に販売される新型車すべてに緊急通報システムが搭載されているのです。

テレマティクス保険

欧米の自動車保険会社では、PHYDと呼ばれる評価基準をもとに保険料を算出しています。

コネクテッドカーでなければ実現できなかった採用基準で、ドライバーの事故リスクを評価し保険料を決定するものです。PHYDとは「Pay How You Drive」の頭文字を集めたもので、ドライバーのブレーキや加減速度、時間帯などをデータ化して事故リスクを評価します。

こうした利用方法はすでに日本でも実用化が進んでおり、あいおいニッセイ同和損害保険はトヨタ自動車と連携して評価基準「PAYD(Pay As Your Drive)」を導入しているのです。PHYDと同様にコネクテッドカーからドライビングデータを収集して、ドライバーの運転内容ごとに保険料を決定します。

盗難車両追跡システム

トヨタ自動車が2002年に導入した「G-BOOK」と呼ばれるテレマティクスサービスは、コネクテッドカーによる盗難車両追跡システムの先駆けです。

盗難車両抑止システムを搭載したトヨタのコネクテッドカーは、契約者が要請することでトヨタスマートセンターが該当の車両の位置情報を割り出すサービスを提供しています。追跡が容易になったほか、リモートイモビライザーを搭載してエンジンが作動しないようにリモートで指示を下せる機能を搭載するなど盗難防止に力を入れています。

国内でのコネクテッドカー開発はトヨタ自動車が一歩抜きん出ている状態といえるでしょう。

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自動運転車とどう違う?

コネクテッドカーと自動運転車の違い

ここまで紹介したコネクテッドカーで実現できることは、さまざまな技術の集大成として実現できる結果に過ぎません。

自動運転車も同様に、さまざまな技術の結晶としてもたらされる恩恵のひとつです。コネクテッドカーの先に、技術の集大成としての自動運転車があると考えてよいでしょう。

未だ実用化には至っていませんが、コネクテッドカーによって自動車産業の市場が拡大すれば技術の研究開発費をさらに計上することにつながります。
より高度な先進技術を搭載するために企業の研究は欠かせない要素です。

たとえば衝突回避システムが搭載されている車両はすでに数多く出回っていますが、これはAIの画像認識システムが車両や人物を認識してブレーキを作動させることで実現しています。

AIは機械学習を行って精度を高めていくので、緊急停止の作動を繰り返して正しく作動する精度を高めるのです。こうしたデータがさらに蓄積されれば、いまよりも確実に停止や発進ができるようになるので、自動運転技術の実現にも近づくでしょう。

 

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普及によるメリット

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