賃貸住宅に住む筆者が、自宅をIoTホーム化するにあたって用意したガジェットや、それらを設置する上での注意点をまとめたシリーズ記事の4回目は、スマートIRリモコンとスマートプラグを使った家電操作について解説しよう。
初回では、IoTホーム化を目指すためにまずは気をつけなくてはいけないこと、2回目と3回目ではスマート電球(スマート照明)について扱ってきた。ついに、照明以外のIoT化に手を付けるということだ。
では、さっそくやってみよう。
まずは自宅にある家電でIoT化できるものを棚卸し
家電をIoT化する方法はいくつかあるが、比較的小さな投資で実現可能なのがスマートIRリモコンとスマートプラグを使った方法だ。
ではまず、自宅にある家電類から「リモコンで操作できるもの」と「プラグの抜き差しで操作できるもの」を抜き出してみよう。
以下が、私の自宅で作ったリストである。
<リモコン操作ができるもの>
・エアコン(リビング・仕事部屋)
・テレビ(リビング・寝室)
・サーキュレーター(リビング)
・オイルヒーター(仕事部屋)
・ロボット掃除機(リビング)
・シーリングライト(リビング)
<プラグの抜き差しで操作できるもの>
・水槽のフィルター(仕事部屋)
・水槽の照明(リビング)
・サーキュレーター(仕事部屋)
注意してほしいのが「プラグの抜き差しで操作できるもの」だ。たとえば、私の自宅では冬場のホットカーペットもプラグの抜き差しでオン・オフが可能ではあるが、電力が高いため火事の危険があるのでリストからは外してある。
購入する予定のスマートプラグによって出力の上限が規定されているはずなので、事前にオンラインで説明書を見るなどして確認しておこう。
また、家電の方にも「電源を切ってからコンセントを抜く」ように指示されているものがあるので、そちらも要確認だ。
スマートIRリモコンを設置する位置を決める
スマートIRリモコンとは、名前の通りIR(赤外線)信号を送る装置だ。要するに、いわゆる「リモコン」と同じである。なので、基本的には装置から見通しがきく(障害物なしで直線で結べる)位置にあるものしか操作できない。
そこで我が家のリストを見返してみると、テレビが寝室とリビングにあるが、両者の間には壁があるためリモコン信号は届かない。これはどちらかあきらめたほうが賢明だろう。
一方、エアコンもリビングと仕事部屋の両方にあるが、どちらの部屋にも他にリモコン操作ができる家電が複数あるので両方に設置しても良さそうだ。
と、検討した結果がこのシリーズ記事で何度も登場している以下のイラストである。
結果として、めったに使わないテレビがあるだけの寝室はあきらめて、リビングと仕事部屋に設置した。
ちなみに、購入したのは「Nature Remo」だ。これについて詳しい使い方は別の記事になっているので、そちらに譲ろう。
次に決めるべきは設置場所である。
上のリストに挙げた「リモコン操作可能な家電」のどれにも直線で結べる位置(間に障害物がない位置)に設置する必要がある。おそらく、ほとんどの家庭では部屋の隅、天井付近になると思われる。
Nature Remoはそれを想定して、かなり長めの給電用USBケーブルを用意してくれているのもありがたい。
スマートプラグを設置する