Amazon Echoの基礎知識
Amazon Echoは現在、第2世代が販売されています(2019年1月時点)。価格は11,980円ですから、手が出せないというほどではありません。
大きさは縦横88mm、高さ148mmとコンパクトながら、821gと重量感があり、360°全方向スピーカーに加えて2.5インチウーファー、0.8インチツイーターを搭載するなど、クリアで迫力あるサウンドを聴かせてくれます。チャコール、サンドストーン、ヘザーグレーの3色がラインナップされています。
Amazon Echoには、Amazonが誇る音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」が搭載されています。「Alexa」と話しかけるだけで起動し、さまざまな音声コマンドで操作することができます。
例えば、
「Alexa、今日のニュースを教えて」
「Alexa、午前7時に目覚ましをセットして」
「Alexa、明日の天気を教えて」
「Alexa、80年代ロックをかけて」
など、あらゆるコマンドに対して迅速に対応してくれます。
AlexaはAI(人工知能)を有している音声アシスタントで、Amazon Echoに向かって繰り返し話しかけることでどんどん語彙を増やし、かつユーザーの好みや傾向を覚えて、賢く成長していきます。
もちろん、Amazonから発売されていますので、Amazon Echoを通じてAmazonで買い物をすることもできますし、計算する、本を読みあげる、翻訳する、メッセージを送信する、電話をかける、レストランを探す、質問する、雑談するなど、さまざまなコマンドに対応してくれます。
Bluetooth経由でスマホと連携させれば、スマホのプレイリストから音楽を再生することも可能です。Amazon Echoは「あらゆるモノとつながる音声対応スピーカー」なのです。
Amazon Echoの大きな魅力はAlexaスキル!
Amazon Echoの大きな魅力となっているのは「Alexaスキル」を拡張させられる点です。
スキルとは、いわばアプリのようなもので、有効化(追加)することで“Amazon Echoでできること”がどんどん増えていきます。一例ですが「NHKニュース」「ラジコ」「アルクの英語クイズ」「ピカチュウトーク」などなど、さまざまなスキルを有効化することができます。
また、Amazon EchoはGoogleカレンダーやOutlookカレンダー、iCloudカレンダーなども同期することができます。PCで調べ物をしながら予定を確認したり、ちょっとした隙間時間に英語クイズやピカチュウとの会話を楽しんだりすることができます。
2019年1月時点、日本向けのAmazon EchoのAlexaスキルは、なんと1000種類を超えています。中には銀行系のスキルもあり、音声で「残高」などを教えてくれるものもあります。
スキルは、一部の外部サービスと連携するのに有料なものもありますが、基本的には無料で有効化できます。自分が使いたいスキルを選んで追加していくことで、Amazon Echoはより「あなた好みのAmazon Echo」に成長してくれるという訳です。
サードパーティー製IoTデバイスとAmazon Echoで可能性は無限大!
ここまで、Amazon Echoの基礎知識とAlexaスキルについてご紹介してきました。これだけでも十分便利な訳ですが、Amazon Echoのもうひとつの大きな魅力、それがサードパーティー製のIoTデバイスとの連携です。
分かりやすいのは、赤外線リモコンの赤外線信号を学習し、外からでも家電の遠隔操作が可能になるスマートリモコンとの連携です。
スマートリモコンとAmazon Echoを連携させると、音声だけでエアコンや照明、テレビなどのオンオフ、温度・湿度管理、ボリューム調整、チャンネル替えなどができるようになります。
「Alexa、エアコンを28度に設定して」
「Alexa、テレビのボリュームを下げて」
など、個々に音声コマンドで操作することもできますが、より便利なのが、複数のコマンドを定型アクションに登録できるという点です。
例えば、エアコンとテレビをオンにする、カーテンを開ける、ニュースを読むといったことを「おはよう」で登録しておくと、朝Amazon Echoに「Alexa、おはよう」と話しかけるだけでそれらのコマンドを実行してくれるようになります。ひとつひとつ指示を出さずに済むという訳です。
Amazon Echoと連携できるIoTデバイスには、例えばロボット掃除機やスマートロック、スマート照明、ネットワークカメラ、スマートプラグ、ネットワークレシーバーなどがあります。現在、スマートホーム向けのIoTデバイスは次々と登場しており、Amazon Echoと連携できるものも日々、増えています。近い将来、Amazon Echoで家中の家電を操作できる日が来るでしょう。
また、IFTTT(イフト)といって、さまざまなアプリ同士を連携させてくれるサービスがありますが、Amazon EchoはIFTTTと連携することもできます。例えば、IFTTTを通じてFacebookやTwitterアカウントと連携すると、Amazon Echoに向かって呟いた言葉をそのまま投稿するといったこともできるようになります。
すべてご紹介できた訳ではありませんが「スキル拡張」「スマートデバイスとの連携」「IFTTTで連携」などにより、Amazon Echoの可能性はとにかく無限大です。価格もお手頃ですので、ぜひこの機会にAmazon Echoを購入し、自分だけのEchoを作ってみてください。