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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.02.04
2019.12.18

家電の消費電力を測定して電気料金を節約できるホームエナジーモニター Neurio「W1-HEM1」

節約のために電気料金を見直そうと思っても、どの家電製品がどれだけの電力を消費しているのかはなかなか分かりづらいものです。スイッチをオフしてすぐに、どれだけ電力消費を節約できたか分かったらいいのに。そんな思いを叶えてくれるのがNeurioのホームエナジーモニター「W1-HEM1」です。

記事ライター:iedge編集部

Neurioのホームエナジーモニター「W1-HEM1」の特徴

Neurioのホームエナジーモニター「W1-HEM1」は、家中の家電製品の電気使用量をリアルタイムにトラッキングすることができるデバイスです。次のような特徴があります。

・スマートフォンアプリやウェブアプリから、家の中の消費電力をリアルタイムに観察できる

・家全体だけでなく、どの家電製品がどれだけ電力を消費しているか分かる

・最大20%電気料金を節約できる

・電気料金の請求が届く前に、料金の予測ができる

・消費電力の計測、電気料金の計算が正確で、誤差は1パーセント以内

・消費電力が変化すると即座に分かる

・120ボルト、208ボルト、240ボルトの電圧に対応

 

Neurio「W1-HEM1」のデザイン

Neurio「W1-HEM1」の本体は小さい長方形のセンサーです。家のブレーカーボックスの内側に取り付け、外側から見えないため、インテリアを邪魔しません。

 

Neurio「W1-HEM1」の取り付け方法

他社のホームエナジーモニターと同じように、ブレーカーボックスを開けて行うNeurio「W1-HEM1」の取り付けは簡単とは言えないかもしれません。自信がない方はプロにお願いするのも良いでしょう。

2つの計器用変流器(CT)をメインブレーカーに、電圧側電線を空いたブレーカーに、アンテナを予備パンチに取り付け、すべてを本体センサーに繋げます。その後はソフトウェアの指示に従ってWi-Fiに接続します。

Neurioはウェブサイトで「W1-HEM」の取り付け方法をステップごとに紹介したビデオを提供しているだけでなく、ユーザー同士で質問、回答するサポートプラットフォームも用意しています。

 

家電ごとの消費電力がわかる

Neurio「W1-HEM1」の大きな特徴として、家全体の電力消費量だけでなく、各家電製品の電力消費量が分かることが挙げられます。

Neurio「W1-HEM1」には最大8つまでの家電を登録することができ、登録された家電の特徴的な電力の消費の仕方が記憶されます。登録したあとは、どの家電がいつ、どのぐらい電力を使ったか、正確に知ることができるのです。登録できる家電は、現在は400ワット以上のものに限られています。

 

シンプルで使いやすいアプリ

センサーが集めたデータはクラウド上にアップロードされ、スマートフォンアプリやウェブアプリを使って、外出先などどこからでも見ることができます。スマートフォンアプリはiOS、アンドロイド両方に対応しています。CSVデータをダウンロードし、ExcelやGoogleスプレッドシート等でデータを表示、編集することも可能です。

「ひと目でわかる」をテーマに開発されたアプリは、非常に使いやすいと評判です。青と白でシンプルにデザインされており、「マイホーム」画面では欲しい情報を一度に確認することができます。

アプリで見ることができる情報をチェックしてみましょう。

消費電力をリアルタイムにトラッキング

スマートフォンアプリ、ウェブアプリを開くとまず消費電力のグラフが目に飛び込んできます。データの反映が早く、ほとんどタイムラグなしに現在の電力消費状況がわかります。例えばドライヤーを使った直後にアプリを確認すれば、1回のドライヤーの消費電力をほぼ正確に知ることができるのです。1日ごと、あるいは1分ごとの電力消費量を確認することもできます。残念ながら、数十分、数時間という長さの消費電力を計算することはできません。

ソーラーパネルの発電量

家にソーラーパネルを取り付けている場合は、どれだけ発電したかを表示することができます。発電量と電力消費量を比較することも可能です。

電気料金の予測

毎日の消費電力から、1ヶ月の消費電力と電気料金を予測する機能があります。もちろん現段階での消費電力と電気料金も表示されているので、電気料金の節約のためにこまめにチェックするのもいいでしょう。1ヶ月の電気料金の目安を定め、その額を超えそうだと予測された場合、注意を表示するように設定することもできます。

他の家庭の電気料金と比較

家のサイズが近い家庭の平均消費電力と比較することができます。他の家庭の電力消費量を知ることは、積極的な電力の節約につながるという研究があります。

消費電力の履歴

1日、1週間、1ヶ月、1年の消費電力のグラフを表示できます。

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類似機種・他社との比較

 

サードパーティー連携

Neurio「W1-HEM1」はIFTTTと連携することができます。他社のホームエナジーモニターでIFTTTと連携できるものはほとんどありません。

例えば、「消費電力が2000Wを超える」あるいは「ソーラーパネルの発電が停止する」をトリガーにして、「スマートフォンに通知を送る」「照明を暗くする」などのアクションを設定するなど、様々な使い方が考えられます。IFTTTとの連携は、電力の節約に非常に役立ちそうです。

また、「乾燥機が止まったら通知する」などと設定すれば、効率よく家事を行うこともできるでしょう。残念ながらアレクサには対応していません。

 

類似機種との比較

似た機能を持つSenseのエナジーモニターとスペックを比較してみます。

Neurio「W1-HEM1」 Sense エナジーモニター
価格 $219.99 $299.00
電圧センサー
ソーラーパネル対応
iOS、アンドロイドアプリ
ウェブアプリ
IFTTT連携
アレクサ連携
公開API
CSVデータのダウンロード
各家電の検知
Wi-Fi接続
通信プロコトル WiFi, 802.11b/g/n ZigBee XBee RS-845 WiFi, 802.11b/g/n Bluetooth
各家電製品の計測 400ワットから 5ワットから

2つのホームエナジーモニターは値段も機能も似ています。Neurio「W1-HEM1」がより多くの通信プロコトルに対応していることから、より多くのスマートデバイスと接続できる可能性が高いでしょう。

一方で、各家電の消費電力を測定する機能はSenseのエナジーモニターの方が優れています。Neurio「W1-HEM」が400ワット以上の家電製品しか個別に消費電力を測定できないのに対して、Senseのエナジーモニターが測定できるのは5ワット以上の家電製品です。

例えば食器洗浄機のような大きな家電製品はどちらも測定できますが、電球の消費電力やオンオフを確認することができるのはSenseのエナジーモニターだけということです。

ただし、Neurio「W1-HEM1」は使い始めてすぐに最大8つの家電製品を登録し、データを取得することができますが、Senseのエナジーモニターは各家電製品を認識するのに、数ヶ月製品を使用する必要があります。

どちらの製品にも一方より優れている点、劣っている点があるようです。IFTTTと連携して使うならNeurio「W1-HEM1」、アレクサユーザーならSenseのエナジーモニターと考えてみてはいかがでしょうか。

 

Neurioについて

Neurioはカナダに拠点を置く企業です。Neurio「W1-HEM1」はとある大学のプロジェクトとして始まりました。電力の消費をコントロールして二酸化炭素排出量の削減を目指すプロジェクトです。 2013年にクラウドファンディングによって資金を募るプラットフォーム「Kickstarter」上で資金集めが開始され、すぐに目標額の95,000ドルに到達しました。

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