Chapit miniは0.2秒で音声を認識、自然な会話が可能に
音声認識スマートコントローラーのChapit miniは、2016年に株式会社レイトロンが発売したコミュニケーションロボットの役割も兼ねた音声認識スマートスピーカー、Chapitの小型バージョンです。
Chapitは12年間かけて開発された雑音の中でも音声を聞き分ける音声認識技術を搭載し、展示会でその機能をわかりやすく実感してもらうために生まれたという経緯があります。
話しかけるような感覚で接してほしいと思ったことから愛らしいぬいぐるみをイメージさせる形になっています。そのため、一般的なテディベア程度の大きさがありましたが、今回ご紹介するChapit miniは一般家庭で使用しやすいサイズに小型化したものです。
このChapit miniには、レイトロンが独自に開発した音声認識エンジン「Voice Magic」を搭載しています。
Voice Magicは特許を6件取得しているレイトロン自慢の音声認識技術です。雑音環境においても、複数人の話し声がしていても音声を聞き分けることが可能となっています。
また、一般的な音声認識システムは使用する際に呼びかける必要があるものがほとんどです。例えば、身近なものでいえばGoogleでは「OK、Google」、Siriでは「Hey、Siri」と呼びかけるようになっています。
Chapit miniでは、そうした名前などの呼びかけなしに使用できる機能、「Always Listening」を搭載しました。
音楽を流したければ「音楽を流して」、タイマーを5分セットしたければ「タイマーを5分セットして」と要件を言うだけで認識してくれます。起動する際にもスイッチ操作や特別な言葉は必要なく、完全にハンズフリーで操作できる点も便利ですね。
2~3m程度離れたところからでも認識でき、さらに従来の音声認識システムより反応が高速になっています。なんと約0.2秒で音声を認識し、機器の制御操作を含めても0.4秒とかなりの高速で反応するので、自然に人と話しているような感覚で使用できます。
Chapit miniは面倒な初期設定が不要
通常こうしたIoT機器ではWi-Fiなどの通信環境が必要になることがほとんどでしたが、このChapit miniはこの本体自体がリモートコントラーの役割を持っています。
そのため、多くのIoT機器で必要になるネットワークとの接続やアプリのダウンロード、Wi-Fi環境の構築や周辺機器の用意などは一切不要です。そういった一連の面倒な作業がないので機械が苦手という方にも取り入れやすいですね。
初期設定も手動ではなくすべて対話式で行えるのも大きなポイントでしょう。
マニュアルを見ながらの初期設定は煩わしく感じる方も多いと思いますが、可愛らしいロボットと会話しながらセットが完了できるのであれば、IoT機器を敬遠していた方でも試してみようという気になりやすいのではないでしょうか。
Chapit miniでできること