「Verdera Voice Lighted Mirror」でできること
まず、このスマートミラーには大きなLEDライトとステレオサウンドが搭載されています。
「ライトをもっと明るく(暗く)して」などと話しかければ、Alexaが明るさを調整してくれます。鏡本体のタッチパネルや、専用モバイルアプリからも操作ができます。
人感センサーも搭載し、洗面所に一歩足を踏み入れれば、自動でライトがつくため、夜中にトイレに起きたときも安全です。
バスルームのスマート化においては、「ハンズフリー」がキーワードになりそうです。
シャワーやメイクの時間を有効活用して、音楽を流したり、天気や交通状況、今日のニュースについて聞いたりするのも、Alexaに声をかけるだけで実現できます。
鏡を見ながらシェービングクリームや口紅を買い物リストに入れたり、Amazonから注文したりすることも可能です。
そしてAlexaは、愉快なジョークを言ってあなたの1日の始まりをハッピーにすることも忘れません。さらに、家の他の場所にあるIoT製品をバスルームの中から操作することもできます。
あなたの家にスマートエアコンとスマートコーヒーメーカーがあるなら、「Alexa、リビングの暖房をつけて、コーヒーを淹れて」なんて命令をすれば、朝の忙しい時間を少しでも余裕を持って過ごせるかもしれません。
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ミラーの大きさやデザイン、設置方法は?
「Verdera Voice Lighted Mirror」のデザイン
ミラーの高さは約83センチ、横幅は60、76、101センチの3タイプがあります。奥行きは5センチ程度で、他のスマートミラーに比べても軽やかで洗練された印象です。
三面鏡になっていて、左右の面に縦長のLEDライトが搭載されています。スピーカーやタッチパネルも含めてすべてが防水仕様になっているので、水がかかることを心配する必要もありません。
三面鏡によくある鏡の後ろの収納はついていないので、購入前に頭に入れておく必要があります。
実際にスマートミラーを設置するには?
「Verdera Voice Lighted Mirror」の導入は簡単です。写真や図を使った、とてもわかりやすい説明書が付属しています。必要なのは、鏡を壁に取り付ける道具だけです。
壁に取り付けたあとは、スマートミラーをWi-Fiに接続してAlexaをインストールします。ミラーの操作はAlexaを通してだけでなく、専用モバイルアプリからもできるので、スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードしましょう。
他社のスマートミラーとの比較
同じくAlexaを搭載したスマートミラーとして、台湾の企業Cal-Comp Big Data, Inc.が開発した「HiMirror Mini」が挙げられます。この製品の大きな特徴は、カメラが内蔵されていることです。
カメラで肌の状態を分析して、スキンケアのアドバイスをしたり、使ってみたスキンケア商品の効果を記録したりという機能があります。バスルームにカメラがあるのが気になるという場合は、カメラがついていないVerdera Voice Lighted Mirrorがおすすめです。
他にも、オランダに本拠地を置く多国籍企業Philipsは、体重計、シェーバー、電動歯ブラシなど、同社のWi-Fi対応製品と連動して、個人の健康状態を管理するハブとなる、スマートミラーを開発中であると発表しています。
水回りのIoT化が止まらない
Kohlerは、バスルームやキッチンの設備を製造および販売している、アメリカを代表する老舗メーカーです。近年はスマートホームシステムの開発に力を入れています。
今回紹介した「Verdera Voice Lighted Mirror」の他にも、スマートトイレ、スマート蛇口など様々なIoT製品を発表しています。
例えば、スマート蛇口は、音声コマンドで水を出したり止めたりできるだけなく、「30ミリリットル出して」などと分量を指定することもできます。計量カップもいらない時代がやってきそうです。
Verdera Voice Lighted Mirrorの値段
アメリカでの値段は、サイズに合わせて999ドルから1,299ドルとなっています。日本での発売時期、値段はまだ発表されていません。