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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.10.26
2019.12.26

クラウドファンディングで1億4,000万円集めたスマートロック「SESAME mini」

スマートロックというと、オフィス用のAkerunや、家庭用のQrioが日本では販売されています。そんな中、CANDY HOUSEにより販売される予定のスマートロックが「SESAME mini」です。
大手クラウドファンディングサイトKickstarterにて、1億4,000万円集めた「SESAME」を日本用に改良した「SESAME mini」の実力に迫ります。

記事ライター:iedge編集部

アメリカの学生の思いつきで生まれた商品

SESAME miniを販売するCANDY HOUSEは、米スタンフォード大学で創設され、家庭用ロボットに特化したベンチャー企業としてスタートしました。スマートロックのSESAMEはCANDY HOUSEによる最初の商品です。

創業者のひとりであるJerming Gu氏はスタンフォード大学の学生時代に、ポケットに入っていた鍵に気づき、邪魔な鍵をどうにかしたいと思ったそうです。そこで、スマホと鍵を一体化させればいいのではと考え、スマホで開錠や施錠を行なうスマートロックを思いついたとのことです。

2015年には大手クラウドファンディングサイトのKickstarterにて投資を募ったところ、1億4,000万円もの寄付が集まり、アメリカを中心に販売された「SESAME US」は、日本でもAmazonを通じて購入可能で、評価も上々でした。

今回、日本で販売するSESAME miniは、これまで販売されていたSESAMEの日本版です。クラウドファンディングサイトMakuakeにて投資を募り、2018年9月21日現在、約4,500万円もの寄付が集まっています。

 

従来のSESAMEよりもパワーアップしたSESAME miniの性能 

従来のSESAMEと比較し、SESAME miniは機能をそのままで、サイズを約半分に小型化するのに成功しました。耐久性だけでなく、Bluetoothによる通信距離やバッテリーの持ち時間等が従来よりも向上しています。

スマートフォンはもちろんのこと、スマートウォッチの「Apple Watch」やスマートスピーカー「Amazon Alexa」にも対応可能です。

なお、SESAME miniは、従来のSESAMEよりも小さく、日本の住宅にあわせたサイズになっています。

大きさは92.7mm×57mmで、iPhone 8 Plusと比較しても半分強ほどしかありません。従来比で重さは20%、サイズは半分になり、世界最小で最軽量のスマートロックに仕上がっています。

ドアノブタイプには対応しませんが、ドア付きタイプや面付き箱錠、プッシュプルタイプのドアに対応し、日本のほとんどの鍵用に使えます。

充電用のリチウムイオン電池「CR123A」2個で作動し、約500日間連続使用可能です。取り付けも非常に簡単で、扉にテープで貼るだけです。上は45度以上、下は-20度という過酷な状況下で回転テストを実施しており、故障や剥がれ落ちる心配もありません。

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スマホ連携で開錠・施錠が可能

 

スマホと連携させて開錠や施錠を行なう 

SESAME miniをスマートフォンと連携させて施錠や開錠を行なうので、iOS版あるいはAndroid版のアプリをスマホにインストールする必要があります。

アプリをインストール後、「CANDY HOUSEで登録/ログイン」をタップし、アカウントを作成します。名前、メールアドレス、パスワードを入力し、メールアドレスから認証するだけです。

アカウントの登録が完了すると、次にスマホとSESAME miniを連携させる必要があります。Bluetoothでペアリングを行ない、ロックやアンロックの位置をアプリに登録して完了です。アプリ上でタップするだけで、施錠と開錠が行なえます。

「手ぶら解錠」機能を使えば、帰宅をSESAME miniが検出、自動で鍵の解錠を行ないます。「ノック解錠」は、スマホをポケットにいれたまま、3回スマホにノックするだけで開錠できる機能です。これにより、自分の好きなタイミングで開錠できます。

SESAME miniでは音声操作でも、ドアの施錠や開錠を行なえます。対応するAIアシスタントは、Amazon AlexaとGoogleアシスタントです。

WEBサービス連携アプリ「IFTTT」をインストールし、Amazon AlexaまたはGoogleアシスタントとSESAME miniを連携させるだけで、利用することができます。

あとはIFTTTに登録した呼びかけをスマホに向かって話しかければ、Googleアシスタントが認識、施錠と開錠が行なえます。

Wi-Fiを介してSESAME miniに接続すれば、室内のルータとも接続でき、遠隔操作でも施錠と開錠が行なえます。

 

鍵のシェアやセキュリティ対策も万全 

鍵のシェアも可能で、相手にアプリをダウンロードしてもらってログインするだけで、メールアドレスで鍵をシェアできます。シェアする時間や曜日、期間の設定も可能で、削除も簡単に行なえます。

ゲストの履歴も「ダッシュボード」機能から確認できます。パソコン上のブラウザから履歴を確認できるだけでなく、開錠や施錠はもちろん、SESAME miniの稼働率など、データ管理や分析まで行なえます。そのため、一般家庭だけでなく民泊や不動産など、幅広い分野に対応することが可能です。

 

気になるラインナップと価格は 

SESAME miniのラインナップですが、ホワイト、マットブラック、シャンパンシルバー、シャンパンゴールドの4色が用意されています。SESAME miniはクラウドファンディングサイトMakuakeにて、限定価格の9,800円で、2018年10月30日まで販売予定です。

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