九州電力が独自展開するスマートスピーカー
スマートスピーカーというと、Google HomeやAmazon Echo、LINE Clovaが有名です。QUUNは九州電力が発売するスマートスピーカーで、電気料金の確認や家電操作が行なえるなど、独自のサービスを展開しています。
スマートスピーカーの特徴はなんといっても、AIを搭載している点です。Google Homeの場合、「オッケー、Google」という呼びかけのあとに命令すると、「Google Assistant」と呼ばれるAIが命令を認識し、呼びかけに応答します。
QUUNの場合、九州電力が独自に開発した音声AIエンジンを採用しています。「QUUNボイス」と呼ばれる機能で、「ハロミント」という呼びかけのあとに命令すると、搭載されたAIエンジンによって応答します。
なお「ハロミント」という呼びかけは標準搭載されているものですが、ユーザーごとに好きな呼びかけを自由に設定することもできます。
QUUNが発する標準ボイスは声優の雨宮天さんが採用され、秋にはアニメキャラクターのボイスが追加される予定です。6種類のアニメキャラクターから4つまで設定できます。そのため、家族毎に呼びかける名前を別々に設定することも可能です。
「ハロミント」という呼びかけのあとにQUUNに話しかけると、家電の操作や、自宅を見守る機能が搭載されています。ニュースや天気、占いや雑談などにも、QUUNは対応します。
ほかのスマートスピーカーとQUUNとの大きな違いは、ボイス以外にも話し方を変更できる点です。「SMART」「CUTE」「FRIENDLY」「HERO」の4種類から選択可能で、好みの性格に設定できます。
QUUNが提供する数々のサービス
「QUUNボイス」と連携したサービスには、次の4つがあります。
「QUUNオートメーション」は、音声端末に話しかけて家電を操作するサービスです。連携可能な赤外線コントローラーや照度センサーに対応します。対応家電は、テレビ、エアコン、照明といった、赤外線リモコンで操作可能な製品です。
スマートスピーカーの基本機能として音楽視聴が挙げられますが、2018年8月現在QUUNに対応した音楽配信サービスはありません。代わりに、ジャンル別のBGMを再生する機能が備わっています。
「QUUNセーフティ」は外出時の見守り機能で、ドアセンサーやサイレンと連携します。外出時も、室内にいるときも侵入者の検知が可能で、検知すると連携したアプリやメールへ通知します。不安なときは、セコムとの契約にもとづいて駆けつけるサービスもあります。
※「QUUNセーフティ」と、後述の「QUUNファミリーリンク」の対応エリアは限定されますので、注意が必要です。
「QUUNファミリーリンク」は遠方に住む高齢者を見守る機能で、連携した非常用の多機能ボタンを押すと、スマホにインストールしたアプリに通知が届きます。
また、QUUNセーフティ同様にサイレンと連携し、不安なときにはセコムに駆けつけを依頼するサービスがあります。このほかにも、QUUNファミリーリンクを活用して、電気使用量を確認できます。
「QUUNエナジー」は、スマートメーターと連携して、電気の使用量を可視化する機能です。QUUNエナジーを活用し、節電目標にチャレンジできます。(※ただし、九州電力と電気の支払いを契約していることが条件としてあります)
QUUNの気になるラインナップと価格は?
QUUNは2018年8月現在、公式ホームページからのみ、申し込みと購入が可能です。申し込みしたのち、4日程度でQUUNが発送されます。
初期費用ですが、サービス利用契約時に3,000円かかります。購入代金は、
音声対話デバイス 12,000円
ドア・窓センサー 3,000円
マルチセンサー 4,050円
温湿度・照度センサー 3,000円
サイレン 5,100円
多機能ボタン 2,900円
赤外線コントローラー 9,750円
となっています。
月額利用料金は、
QUUNエナジー 無料
QUUNボイス 無料
QUUNオートメーション 520円
QUUNセーフティ 720円
QUUNファミリーリンク 850円
です。ただしQUUNエナジーとQUUNボイスを選択すると、月額500円が発生します。
このほか、セコム駆けつけサービスは1回30分毎に5,000円、訪問サポートサービスが1回毎に15,000円になっています。
※両サービスとも、提供区域は福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の一部です。
(画像引用:https://www.quun.life/)