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【解説レビュー付き】Amazon Echo Spotは「親に贈って喜ばれる」はじめてのガジェットかもしれない

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セットアップから一般的な使用までスマホ必要なし

ガジェット好きの私は、良かれと思って親にガジェットをいくつかプレゼントしたことがある。

Fire TV StickやAnkerのモバイルバッテリー、クルマで使えるFMトランスミッター…例を挙げると思いの外多いのだが、これらのほとんどが利用されないままになっているようだ。

理由は単純で、そもそも使い方が ――持参してセットアップを済ませて基本的な使い方もレクチャーした上で分からない、またはそもそも必要としていなかった、ということに尽きる。もう数年で70歳になるので仕方がないと言えば仕方がない。

しかし、Amazon Echo Spotが発売日に届いて、いろいろな機能を試してみたところ、これなら親に喜んでもらえそうだと感じた。

画面付きであることを活かしたスキルもいいのだが、何より素晴らしいと感じたのが「スマホなしで操作させることに心血を注いでいる」設計である。

セットアップの様子は開封レビューの記事で紹介しているが、読んでもらえれば分かるようにスマホが必要ない。

Google Homeも含め、これまでのAIスピーカーはUIがないのでセットアップではスマートフォンとAIスピーカーをWi-Fiで接続してアプリから操作する必要があった。これは多分、私の親には無理だろう。

ガジェットの操作に抵抗感のない世代ならばなんてことのない操作だが「スマートフォンをいったん自宅のWi-Fiから切断し、AIスピーカーとアドホックでWi-Fi接続する」というのは慣れていない人たちにとっては理解のしにくいところなのだ。

これがないというだけで、実家の親にこれを送るのは「あり」だと感じた。

 

スキル不要の操作でも満足できる作り

また、これまでのAIスピーカーは画面を持たないのでこちらから能動的に働きかけなければ「ただの置物」以上の存在になりえないのだが、Echo Spotは置いておくだけでも置き時計として機能してくれるばかりか、画面を通じて「こんなことをしてみてください」と絶えず働きかけてくるので受動的に使うことができる。

これが通常の状態の時計画面だが、Echo Spotでは「天気」「試してみよう!」「予定」「話題」と画面が切り替わっていく。

これだけで、このガジェットが「何をしてくれるのか」が理解でき、すぐに「ハイテクな置き時計」以上のモノとして家庭に定着するだろう。

また、スキルも会員登録などの設定を必要とする一部のもの以外はスマホなしでも機能する。

たとえば「アレクサ、明日の天気は?」と聞けばデバイスの位置情報に応じて天気予報を教えてくれるし、タイマーやアラームも「○分数えて」「○時になったら起こして」といったごくふつうの言い方で対応する。また、「アレクサ、なにか音楽をかけて」と言えばAmazon Musicから適当な曲を流しながら、曲に合わせて歌詞も画面に表示してくれる。

また、「Radiko」は「アレクサ、○○(局名)を流して」と言うだけで、スマホからスキルを有効にしなくてもラジオを流してくれる…はずなのだが何故かランダムに局が選択されてしまう不具合がまだ直っていない。

Radikoには謎の不具合があるものの、実感の親に贈って喜んでもらうには十分なデバイスになっているのは間違いないだろう。

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親に贈る前にやりたい設定

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