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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.08.13
2019.12.26

欧州No.1ドローンメーカー渾身の自信作 Parrot Anafi

フランスに本社を置くParrotはヨーロッパ最大のドローンメーカーとして知られていますが、世界トップシェアを誇る中国のDJIには、市場シェアや機体性能でこれまで大きな差を付けられてきました。

2018年に満を持して発売されたParrotの新作ドローンAnafiは、DJIへ 追いつくための意欲的な試みが見られる、注目作です。

記事ライター:iedge編集部

折りたたみ可能でバッグにも収納可能

Parrot Anafiは、リーズナブルな価格と先進的なコンセプトが魅力のクワッドコプターです。

軽量で折り畳み式のデザインによって、携帯性を最優先にするだけでなく、21メガピクセルの静止画撮影と、4K動画の撮影が可能になるなど、これまでParrot製品があまり長けていなかったカメラ性能においても、挑戦的な性能が搭載されています。

またAnafiには、これまでのParrot製品で評価されてきたユーザー自動追尾機能や長いバッテリー持続時間なども引き続き搭載されています。

さらに、USB-Cポートを新たに搭載、さらに充実した自動飛行モードも追加されるなど、意欲的な新作となっています。

コントロール面に関しては、同梱のツインスティックコントローラーや、AndroidおよびiOSデバイスで利用可能なParrot Freeflight アプリのおかげで、直感的で安定感のある飛行が可能です。

Anafiのサイズは本当にコンパクトで、同じくコンパクトさを売りにするDJI Mavic Airと比較しても引けを取りません。重量は320gで、主な競合製品と比較しても約100g軽い水準となっています。

ローターアームが折り畳み可能なAnafiの機体は、同梱の保護ケースにすっぽりとおさまります。保護ケースは大抵のバッグに収納できるくらいの大きさで、場合によっては、ジャケットのポケットにも入るかもしれません。ただし、 コントローラーはケースに入らないため、そのためのスペースをバッグに空けておく必要があります。

機体の剛性も非常に高く、頑丈なため、収納時にアームが折れてしまったりするようなことは、ほぼないといっていいでしょう(もちろん、度を超えた扱いをすれば話は別です)。

同梱のコントローラーは、最大6インチサイズのスマートフォンを装着可能で、USB CポートとUSB Aポートを備えています。

予備バッテリーも1個同梱されていますが、さらに欲しい場合は別売りで購入できます。 Anafiにはストレージが内蔵されていないため、動画や写真を保存するにはmicroSDカードが必要です。もちろん、これも同梱されていて、16GBのカードをすぐに挿入できます。

また、同梱物には充電用ケーブルと8本のスペアローターも含まれていて、飛行中に機体を障害物にぶつけやすい初心者も安心です。

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上下180度カメラで斬新なアングル

 

上下180度カメラ搭載で斬新なアングルを実現

カメラはドローンの先端に3軸ジンバルで取り付けられ、180度の上下動が可能です。これはMavic Airをはじめとする競合製品には見られない機能で、真下からのダイナミックなアングルは、Anafi特有の大いなる魅力です。

ただし、DJI Mavic Airと違って、Anafiは障害物回避や屋内ホバリングの安定性のためにカメラ映像を利用することはありません。

環境認識のために使う技術はGPS / GLONASSと高度計です。 つまり、スマートフォンとの接続を利用して特定の場所まで自動で飛行可能ですが、途中に障害物がある場合は回避できません。

また、ホバリングの際にもカメラを使用しないため、天井の低い内での飛行はお勧めできません。この点に関しては、Parrotは未だDJIに大きく後れをとっています。

Mavic Airには、より安全に飛ぶため、周囲の3Dマップを構築するための7つのカメラとIRセンサーがあります。もし障害物をうまく回避する自信がないときは、こちらを選択するのがいいかもしれません。

それ以外の面では、Anafiは本当に優秀なドローンです。応答性が高く、小回りも利き、最大時速50キロで飛行することも可能です。

カメラアングル酔いを防止するモードも独特のものですし、コントローラーとAnafiの間の転送距離も4,000mを誇ります。ただし、実際に使用すると、720pの動画転送に関しては600mが限界といったところでした。

実際問題、ドローンの娯楽用途の目視外飛行は法律で禁止されているため、4,000mは現実的な距離ではありません。

Anafiのバッテリー持続時間は比較的長く、1回のフル充電で約25分の飛行が可能です。これはMavic Airよりも約4分長い数字です。 電池残量が少なくなると、アプリは繰り返し警告を発し、最終的に自動運転で離陸場所まで戻ります。

Parrotの前フラッグシップ機のBebop 2では、競合製品と比較してカメラ性能が著しく劣っていましたが、Anafiはビデオと写真両方で驚くべき進化を遂げています。

ソニーのセンサーを搭載した新型カメラは、最大4096 x 2180の解像度で写真を撮影することができます。4Kの動画撮影も可能で、4096 x 2180 Cinema 4K(24fps)と3840 x 2180 UHD(24,25または30fps)の品質は、以前のParrotからは考えられないほどです。

 

大きな進化を遂げたParrotに期待

Paraは明らかにBebop 2からAnafiで大きな進歩を遂げ、DJI Mavic Airと真っ向から競合する形になりました。折り畳み可能なポータブルなデザインと高品質のカメラ、より長い伝送範囲、ジェスチャーコントロールと、より安全な飛行性能は驚くべきレベルです。

また、カメラを上向きにすることで、これまでの娯楽用ドローンではほとんど見られなかった斬新なカメラアングルが得られます。

間違いなく、AnafiはParrot史上最高のドローンで、Mavic Airよりも安価です。十分な予算があるなら、DJIを選んで損をすることはないかと思いますが、たとえAnafiを選んでも、後悔することはほぼないでしょう。

(画像引用:https://www.parrot.com/)

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