1、見守り役は“ポット”にお任せ
「電気ポットが家族の安否を知らせてくれる」とは、にわかに信じがたいですが、そもそもどうして電気ポットなのでしょうか。まずは、その理由から確認していきましょう。
1-1 毎日使うものだから
お茶、コーヒー、紅茶など、私たちは毎日のようにお湯を必要とします。インスタント食品を作る時だって電気ポットは活用できますよね。ここがポイントです。電気ポットが毎日使われていれば、元気で暮らしているというバロメーターにもなるのです。
1-2 誰でも使えるものだから
高齢者は最新の機械が苦手。でも、電気ポットならどうでしょうか?昔から使用している人がほとんどなため、使い方に苦労することもありません。特別な操作など一切必要とせず、誰でも簡単に使うことができます。
1-3 生活になじんでいるから
「見守るだけなら他にも方法はあるのでは?」と考える人もいるかもしれません。でも、いきなり新しい機械が部屋に置かれたらどうでしょうか?変に監視されている気分になりますよね。しかし、電気ポットなら、部屋に置いてあっても不思議ではありません。だからこそ、生活空間になじむのです。
2、象印の「みまもりほっとライン i-Pot」
象印から販売されている「i-Pot」は、無線通信機が内蔵されており、ポットの使用状況を離れて暮らす家族にお知らせしてくれます。
2-1 手軽に見守りができる「i-Pot」とは?
「i-Pot」の仕組みはいたってシンプル。普通に電気ポットを使用すると、内蔵されている無線通信機から、NTTドコモのDoPa網(無線通信回線)を通して、システムの専用サーバーへと送られます。そのため、別居していても家族の安否を確認することができます。
2-2 17年も実績があるサービス
離れた土地で暮らす親を見守るためのサービスはいくつも商品化されています。その中でも象印の「i-Pot」は、非常に長く愛されている電気ポットです。最初のモデルは2001年3月の販売ですので、すでに17年以上もの実績があります。
2-3 1日2回のメールで給湯や外出を報告
家族の安否はポットの使用状況によって確かめることができます。主な確認方法は1日に2回送信されてくるメールです。指定の時刻に最新使用状況をお知らせしてくれます。オプションでアドレスも追加可能で、最大3つのアドレスに送信できます。
2-4 設置工事もインターネットの契約も不要
IoT製品を使用する上でネックとなるのが、インターネット接続です。特に高齢者住宅にネット回線を引くことは面倒だと感じてしまいますよね。しかし「i-Pot」の場合であれば、設置工事もインターネットの契約も不要で利用することができます。
2-5 高齢者は電気ポットでお茶を飲むだけ
「i-Pot」の場合、高齢者が何かをするということは、ほとんどありません。ただ普段通り、電気ポットを使用してお茶を飲むだけです。たったこれだけで離れて暮らす家族の安否を確認することができるのです。
2-6 月3,000円の定額サービス
非常に素晴らしい役割を果たしてくれる「i-Pot」。でも、気になるのはお値段ですよね。実は、この「i-Pot」という電気ポットはレンタル商品です。初期費用やランニング費用など気になるところですが、以下のようになっています。
契約料(初回のみ)
【i-Pot】1台ご契約につき、15,000円
利用料
【i-Pot】1台につき、3,000円/月
※利用料の中には、次の料金が含まれています。
(1)【i-pot】のレンタル料
(2)【i-pot】からシステムセンタまでの通信料
オプション
Eメールアドレス追加 …1件につき100円/月 (2件まで追加が可能)
月額3,000円で大切な家族を離れた場所からも見守れるのであれば、画期的なサービスに感じるのではないでしょうか。両親だけでなく、元気でやっているのか不安という人へプレゼントしてあげると喜ばれるかもしれませんね。
3、まとめ
近年、発売されているIoT製品は複雑化されています。これでは、機械が不得意な高齢者では使いこなすことができません。しかしながら、電気ポットを使うだけなら簡単です。たった1台の電気ポットで離れた家族の安否をらせてくれる「i-Pot」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。