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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.07.21
2019.12.26

世界一スマートなメジャー?スマホ連携や音声メモもできる「Bagel」

メジャーというと、計るたびに目盛を読んで、それをメモしておかなければならないのがこれまでの当たり前でした。メジャーとペンを持って計測するのは意外と面倒ですし、いざ必要なときにそのメモが見当たらないなんてこともよくある話ですね。

そこに革命をもたらしたともいえるのが、「Bagel」です。3つの計測機能とデータの記録、音声メモやスマートフォンとの連携など、現代の技術を大いに活かした全く新しいメジャーです。

記事ライター:iedge編集部

「Bagel」とは

Bagelは、Bagel Labsというカリフォルニアのスタートアップが開発した「スマートデジタルメジャー」。簡単に説明すると、スマートフォンなどと連携でき、データをデジタルで保存可能なメジャーです。2016年に、Kickstarterで製品化のためのクラウドファンディングを行い、目標をはるかに超える出資を得て、製品化されました。

Bagelにはいくつかのボタンとディスプレイ、そしてマイクがついています。本体の中央にあるボタンがセーブボタンです。長さを計ると、計測した数値がディスプレイに表示され、セーブボタンを押すことで本体に記録される仕組みになっています。

これまでのメジャーでは、長さを計りたければ自分で目盛を読んで、記録したければ自分でメモなどを残しておかなければなりませんでした。しかし、Bagelなら、その面倒な部分を全て請け負ってくれます。私たちはただいくつかのボタンを押すだけで、計測から記録まで簡単にできるのです。

 

Bagelに搭載された3つの計測機能

Bagelには、3つの異なる計測機能が搭載されています。

ひとつめがひもで長さを計る「String」。従来のメジャーと同じように、ひもを引っ張りだして計りたい部分に当てて使います。ただし、ひも自体には一切目盛がありません。Bagel自体が引き出されたひもの長さを自動で計って表示してくれるのです。

最長3mの長さまで計測でき、ひもは最大50kgの重さまで耐えられるようになっています。家具や家電の大きさを決めたりするのはもちろん、ダイエットや服の採寸のために体の部分を計るなど、幅広い場面で役に立ってくれそうです。

ふたつめが、ホイールを転がして計る「Wheel」です。Wheelモードにすると、ホイールの前のガイドランプが点灯します。このランプに合わせることで、直線状に動かしやすくなり、正確な計測ができるようになるというわけです。

あとは、計りたい部分に沿ってホイールを転がすと、その分の長さがディスプレイに表示されます。高いところや湾曲した場所など、ひもを当てづらい場所で活躍してくれる機能です。

なお、最大10mまで計れますが、計測時にずれてしまったりするともう一度初めからやり直さなければならないこと、ガイドがあっても真っすぐ動かすのは難しいことから、あまり長い距離を計るのには向いていないでしょう。

三つめが、超音波を使って距離を測定する「Remote」という機能です。Remote機能は、今いる場所から、離れたところの壁などにレーザーポインターを当てて使います。すると、Bagelからレーザーポインターまでの距離を超音波によって測定してくれるのです。最短30cm、最長5mまでの距離を計ることができます。

超音波による計測なので、多少の誤差はあるようですが、離れたところまでの距離をその場で計れるのはとても便利です。手が入れづらいような狭い場所も計れますし、天井など、届きづらい場所までの距離もわかります。

計測したら、本体中央のセーブボタンを押して記録します。本体には100件までのデータを記録しておくことができます。

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音声メモで詳細も記録可能

 

音声メモで詳細も記録可能

ただ長さを記録しておくだけでは、どれが何のデータなのかわからなくなってしまうかもしれません。そんなときは、音声メモ機能が便利です。

セーブボタンを押してデータを記録したあと、もう一度セーブボタンを押します。すると、音声メモを吹き込むことができるのです。

長さを計った後に、「机の長辺」「棚の横幅」など、情報を吹き込んでおくと、それが長さのデータと一緒に保存されます。これで、わざわざメモ用紙を用意しなくても、何の長さなのかまで詳しく記録しておくことができるのです。

 

スマートフォンと連携してより便利に

Bagel自体にもデータを保存しておくことはできますが、データを参照しようとすると、一件ずつしか表示できず、目的のものにすぐにアクセスできません。それを解消するのが、スマートフォンとの連携です。

使い方は簡単で、まずはスマートフォンに専用アプリをインストールして、BagelとBluetooth接続します。すると、Bagel内のデータがスマートフォンの画面に表示されるので、保存したいデータを選ぶだけでOKです。

音声メモも一緒にスマートフォンに送ると、自動でテキスト化してくれます。これなら、家具や家電を買いに行くのにいちいちメモを持っていく必要がありません。せっかく計ったのにメモを持ってくるのを忘れた、なんて悲劇も避けられるというわけです。

さらに、継続して計っているデータをCSV形式にして、グラフ化することも可能で、ボディパーツの長さを記録し、ダイエットに役立てるなんていう使い方もできるのです。

Bagelは現在公式サイトなどでの販売をしておらず、今後の発売予定もいまのところわからないようです。探してみたところ、国内外含め、いくつかのガジェット通販サイトで取り扱っているようなので、試してみたい方はそちらから購入するのが早いかもしれません。
https://www.rakunew.com/items/75196?t=c_toy_game%2Bc_virtual_reality
https://thegadgetflow.com/portfolio/bagel-smart-tape-measure/

(画像:Bagel Lab)

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