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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.07.15
2019.12.26

スマートフォンをもっと便利に。アプリの遠隔操作ができる「Pochiru」とは

2018年5月25日、Braveridge社から、「Pochiru」というデバイスが発売されました。これは、スマートフォンなどのアプリを簡単に操作できるようにするボタン型のデバイスです。
スマートフォンのアプリを使おうとすると、スマートフォンのロックを解除し、アプリを立ち上げ、目的のページを開き…と、意外と多くの手順を踏まなければなりません。しかし、Pochiruを使えば、そんな面倒が一気に解決されるのです。
今回は、そんなPochiruの活用方法や仕様について、詳しく紹介します。

記事ライター:iedge編集部

スマートフォンのアプリを遠隔操作できるデバイス「Pochiru」

「Pochiru」はBraveridge社によって開発された、小さなボタン型デバイスです。簡単に説明すると、ボタンを押すだけで、スマートフォンにインストールされているさまざまなアプリを手軽に操作できるというものです。

Pochiruが対応しているのは、NTTドコモのIoT向けプラットフォームである「Linking」です。Linkingとは、スマートフォンやタブレットと周りのデバイスを連携させる、IoT技術のことを意味します。

NTTドコモを中心に、複数の企業が連携して立ち上げた「Project Linking」では、IoTで世の中をもっと便利にしようと、さまざまなデバイスやアプリの開発が進められています。

そのひとつが、今回紹介するPochiruです。

Linking対応のアプリをインストールしたスマートフォンなどと、PochiruをBluetooth接続しておくと、Pochiruのボタンを押すだけでアプリが操作できるのです。

これなら、離れた場所のスマートフォンをわざわざ手に取ったり、鞄の底に沈んだスマートフォンをあさったりすることもなく、すぐに希望の操作ができます。

また、PochiruにはビーコンとLEDも搭載されています。これによって、設定したアプリからの通知を受け取ることができるようになっているのです。

Pochiruを見やすい場所に置いておけば、メールや電話、メッセージの受信・着信や、乗るべき電車の時刻など、逃したくない情報をいつでもキャッチすることができます。

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「Pochiru」にできること

 

スマホ探しにスケジュール確認……「Pochiru」にできることとは

Pochiruでできる基本操作は、Pochiruのボタンを押して、スマートフォンやタブレット端末のアプリケーションを操作することです。操作といっても、Pochiruにはボタンがひとつしかないため、オン/オフなどの簡単な操作に限られます。

では、Pochiruでは具体的にどんなことができるのでしょうか。以下に、使用例を挙げてみました。

1.スケジュール、天気予報、近隣情報などの読みあげ

スケジュールアプリと連携しておくと、Pochiruのボタンを押すだけで、その日のスケジュールを読みあげてくれます。同じように、連携するアプリを変えれば、天気予報やニュース、お役立ち情報などの読みあげも可能です。

2.スマートフォンを探す

家の中でスマートフォンが見つからなくなったとき、Pochiruのボタンを押すと、スマートフォンがしゃべって居場所を教えてくれるようになるアプリもあります。

3.ボイスメモアプリの立ち上げ

スマートフォンのロックを解除して、アプリを立ち上げて、録音ボタンを押して…という面倒な操作をしなくても、Pochiruのボタンを押すだけでボイスメモが録音できます。

4.タイマーの開始・終了

スマートフォンでタイマーを使おうとすると、開始するまでに意外と多くの手順が必要です。しかし、Pochiruを使えばボタンひとつでタイマーの開始と終了ができるので、タイムラグもなく、いつでも計りたいときに時間が計れます。

5.カメラのシャッターを切る

遠くから写真を撮るときに便利なのが自撮り棒です。でも、自撮り棒の長さには限界がありますし、固定して撮るのは意外と難しいものですよね。そんなときにはPochiruとカメラアプリを連携しておけば、手元でボタンを押すだけでシャッターが切れるようになります。これなら、スマートフォンを三脚に固定して集合写真を撮ったり、離れたところから自撮りをしたりといったことも簡単にできるようになるので便利です。

6.薬の飲み忘れの防止

薬の飲み忘れを防止するアプリと連携しておけば、Pochiruのボタンを押すだけで薬を飲んだことを記録できます。さらに、アプリで薬を飲む時刻を設定しておけば、その時間に、通知してくれます。スケジュール帳やカレンダー、ピルケースでの管理よりもずっと簡単に、毎日の薬の飲み忘れを防止できます。

なお、Pochiruと連携して操作できるアプリは3つまでとなっています。それぞれのアプリの操作は「クリック」「ダブルクリック」「長押し」によって使い分けます。もちろん、後から連携アプリを変えることもできます。

今はまだ対応アプリは多くありませんが、これからますます増えていくと考えられます。また、自分でプログラムを組んで、好きなアプリと連携することも可能です。興味のある方は、Linkingの開発者ページにアクセスしてみてください。

 

「Pochiru」の仕様と使い方。値段や大きさは?

Pochiruは、Linking対応のアプリケーションと連携して使います。Androidの場合は、「Linking」という大本のアプリも合わせてインストールする必要があります。画面に従っていけば、設定はそれほど難しくありません。

Android
「Linkingアプリ」
「専用アプリ」

iPhone
「専用アプリ」

Pochiruの気になるお値段などは、以下のとおりです。

販売価格:1,069円(税込)
サイズ:直径42.12mm×高さ11.21mm
使用電池:CR2032
電池寿命:180日(使用環境により異なります)
カラー:ホワイト、ブルー、グレー

また、Pochiruには、Pochiru(eco)という製品もあります。ecoはボタンを押したときだけ電波を発信する仕組みで、電池使用料などが抑えられるようになっています。

ただし、公式サイトでの電池寿命は180日となっているので、それほど大きな違いはないのかもしれません。大きさや使用電池は同じですが、お値段は1,091円(税込)と、少しだけ高くなっています。

ちなみに、Braveridge社からは通知に特化した「Tomoru」や「Shizuku」というデバイスも販売されています。これは、ビーコンとLEDのみで、ボタンはついていませんがPochiruとはまた違った活用方法がたくさんあります。

気になる方は、公式ホームページ(https://linkingiot.com/index.html)へどうぞ。ホームのムービーを見るだけでも、その便利さは伝わるはずです。

モノとモノがつながるIoTは、今後ますます進んでいくばかりです。Linkingのアプリも今後どんどん増えていくことが予想されます。簡単にアプリを遠隔操作できるPochiruを使って、一足先にその便利な世界を味わってみてはいかがでしょうか。

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