iedge
  • iedge
スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.06.25
2019.12.19

いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス、早期発見の心強い味方が登場

いつも使っているトイレでいつものように用を足すだけで、自分や家族の糖尿病、痛風、その他の疾患リスクや健康状態がチェックでき、早期発見、早期治療に繋げられる、そんな夢のようなヘルスケアIoT製品の登場です。

記事ライター:iedge編集部

「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」とは?

今回ご紹介するのは、2014年6月に設立されたスタートアップ企業、サイマックス株式会社が開発した「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」です。

サイマックス株式会社は、2015年11月に開催された日本最大規模の医療カンファレンス「Health 2.0 Asia-Japan」内の「Afternoon Pitch Competition」(ビジネスプランについて競い合うコンテスト)で優勝したことで、一気に注目度が高まり、以来、医療や製薬関連企業からの問い合わせが殺到している企業として話題になりました。

サイマックス株式会社が開発した「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」は、文字通り“いつも使っているトイレ”で、自分や家族の健康状態をチェックできてしまうという画期的なサービスです。

1 いつも使っているトイレの便器に取り付けたセンサーが“尿”を検知
2 タンクに取り付けた装置がセンサーのデータを取得
3 データはクラウド上に集められその成分を分析
4 専用のスマホアプリを介して結果を閲覧できる

というメカニズムになっています。

センサーが検出できるのは尿に含まれている尿pH(生体の酸塩基平衡の状態をおおまかに知ることができる数値)、グルコース(糖)、タンパク質、尿量、尿流量などで、これらのデータをもとに、

※早期の糖尿病(完治が可能な段階のもの)
※痛風のリスク
※高血圧および心疾患のリスク
※感染症のリスク

などについてスクリーニングし、基準値とユーザーの過去のデータ、現在のデータを比較し、異常の有無などを知らせてくれるというものです。

「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」専用のスマホアプリでは、取得したデータをもとにユーザーの生活習慣へのアドバイスや疾患に関連する情報を提供してくれるほか、検査方法を随時アップデートできるなど、クラウドサービスの強みも存分に活かしています。

体に痛みなどの自覚症状が出る前から、尿には異常(前兆)が現れていることが多いと言われています。

自覚症状が出てからでは手遅れになってしまう疾患も少なくありませんので、「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」によって早期発見できることは、ユーザーが体の異常にいち早く気づき、早期治療に繋げることができるという大きなメリットがあります。

 次ページ >
福岡市で実証実験も

 

福岡市では「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」の実証実験も

サイマックス株式会社は、福岡市と連携して21世紀の先進的モデル都市である福岡市アイランドシティ内のおよそ100世帯のトイレに、センサーなどの機器を設置し、2017年9月から2018年3月にかけて実証実験を行いました。

すでに、双日株式会社と連携してオフィスビル向けに「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」の試験導入を進めていましたが、今回、福岡市アイランドシティでの実証実験はオフィスではなく一般家庭向けの試験導入という位置付けのようです。

このことからも、サイマックス株式会社は将来的に「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」の一般家庭への普及を目指していることが分かります。

福岡市アイランドシティでの実証実験の結果が気になるところですが、潜在的に「自分の健康状態を気にしている」人はかなりの数だと言われていますので、もし一般家庭への普及が実現すれば、ニーズも相当なものになると思われます。

 

「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」を利用したい場合は?

今回は「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」について解説してきました。

いつも使っているトイレで排泄するだけで自分の健康状態をチェックでき、場合によっては自覚症状が出る前の早期発見にもつなげることができますので、高齢者の方をはじめ、30代や40代の方でも欲しいと思う方は多いのではないでしょうか?

なお、「ぜひ、いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービスを使ってみたい」という方についてですが、2018年3月現在「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」は、一部のユーザーのみが利用できるサービスになっているようです。

サイマックス株式会社の公式サイトからアンケートに答えると、最新情報や利用案内を先行してお知らせしてくれるとのことです。

アンケートの設問は10問のみ、短時間で答えることができますので、興味がある方はアンケートを入力してみてはいかがでしょうか?

アンケートページ

超高齢化社会に突入している日本において、健康対策はますます重要になってきます。一般家庭にも「いつものトイレで使えるかんたん健康チェックサービス」が普及することで、国民の健康意識の大幅な向上が訪れることをぜひとも期待したいところです。

関連記事

未来の住まいがここに!スマホや声で家電を操作できる 大阪の最新スマートホームショールームに行ってきた

  大阪に新たなスマートホームの体験拠点が誕生した。 株式会社アクセルラボ(本社:東京都新宿区)は、ハウスメーカーやディベロッパー、管理会社などの不動産事業者向けスマートホームサービス「Sp ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2024.05.14

Roborock S8 Pro Ultraにロボット掃除機の未来を見た

ロボット掃除機を買い替えた  2023年10月、コロナ禍で少しだけ流行った地方移住ブームに乗り切れなかった私は、今更になって都内から地方都市への移住を果たした。東京都の地区40年-14平米ワンルームマ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.12.04

着実な広がりを見せるスマートホーム市場〜最新の動向についてアクセルラボが発表〜

 スマートホームサービス「SpaceCore」(スペース・コア)などを手がけるアクセルラボが、消費者と不動産事業者を対象に「スマートホームに関する調査報告会」を行った。  同調査は、全国の18~69歳 ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.09.05

Qrio Smart Lockなら、鍵をシェアすることができて、スマホで解錠できる!

Qrio Smart Lockなら、まるで鍵を開けるかのようにスマホを操作するだけ Qrio Smart Lockは、スマートロックサービスです。 鍵をドアに設置する際の工事も不要です。鍵につけさえす ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.11.28

これからのスマートホームには欠かせないAIについて知っておこう!

そもそもAIって何? AI(Artificial Intelligence=人口知能)は、人間が行う様々な作業や活動をコンピューターなどで模倣し、人間と同じような知能の実現を目的としたソフトウェアおよ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.11.28

人の感情に共感する次世代のAIロボット「JIBO」とは?

多くの可能性を秘めた新型AIロボット「JIBO」 JIBOは、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)のシンシア・ブリジール准教授により開発されました。 その後、2014年にIndiegogoのク ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.12.03

Copyright© iedge , 2024 AllRights Reserved.