いちばんカッコいいスマホは「BlackBerry」だった
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(image:hulu /GIPHY)
私が初めて持ったスマートフォンは、2009年当時ドコモで販売されていた「BlackBerry Bold 9000」だった。
iPhone 3Gが日本に入ってくるぎりぎり前だったので、周りはガラケー――今では当然のように通じる言葉だが、もちろんスマートフォンとの対比で生まれた言葉なので当時は存在しなかった――ばかりで、かなり誇らしかったのを覚えている。
そう、当時はオバマ大統領も使っていた。SATCの登場人物も持っていたし、パパラッチにはBlackBerryを持つセレブがよく撮られていた。
本当に、当時もっともカッコいいのが「BlackBerry」だったのだ。
しかし、その後の凋落はみなさんもご存知の通り。
ノキアと競っていたシェア競争にiOSでAppleが参入し、AndroidでHTCやLGまで参入してくると数年でシェアは一桁まで落ち込んでしまい、2013年にはハードウェア開発から完全に撤退している。
その後のBlackBerryがどうなったかって? 一度は潰れかけ、実は、いま見事に復活しているのだ。
スマートフォンメーカーからセキュリティ企業に
(画像引用:https://jp.blackberry.com/enterprise)
ハードウェア競争からはじき出されたあとのRIM(現BlackBerry社の当時の社名Research In Motionの略称)は惨憺たるものだった。
これまで、BlackBerry OSを載せた自社端末でのビジネスがうまくいっていたRIMは軌道修正がうまくいかず、モトローラやノキアとともに時代の表舞台から姿を消したのだった。
その後もハードウェアは開発していたし、途中でBlackBerry OSを捨ててAndroid搭載端末を発売したりもした。が、遅きに失した。
それまでに多くの経験を積んできたLGやサムスンの作るAndroid端末とは比較にならない粗末な出来で、まったく売れなかったのだ。
何故BlackBerryは好調に?