「スマートスピーカー」の覇権争い、巻き返しなるか?
Amazon Echoが登場する以前、「スマートスピーカー」といえば、Bluetoothでスマートフォンと接続し、音声を出力するタイプのものを指すことがしばしばありました。
このタイプの「スマートスピーカー」で、ひときわ高い評価を受けてきたのがJBLであり、今回の「スマートスピーカー」発売は必然だったのかもしれません
Link 300ではGoogleアシスタントを音声操作に使用するだけでなく、Chromecastを装備しているため、Chromecastベースのオーディオデバイスと連携してWi-Fi経由でマルチルームオーディオ設定を作成することも可能です。(すべてのAndroidアプリと多くのiOSアプリでは、ボタンを押すだけでChromecastのスピーカーに音声を送信できます)。また、多くのJBLスピーカーと同じように、Bluetoothでの音声出力にも対応しています。
ウェイクワードなしでもアシスタントを起動可能
スピーカーの設定は比較的簡単です。 iOSあるいはAndroid向けのGoogleホームアプリを使用して、直接Wi-Fi接続でスピーカーにログインします。
その後、選択したネットワークにログオンしてスピーカーを紐づけます。特定の部屋のラベルを付けて、他のChromecast対応のスピーカーとリンクさせることも可能です。
JBL Link 300には、ボリュームコントロールを含むいくつかの物理的なボタンとともに、上に2つのマイクがあります。 スピーカー上部中央のボタンを押すとGoogleアシスタントにアクセスできるため、「Hey Google」または「OK Google」などとウェイクワードを言わなくてもコマンドを実行できます。
デュアルマイクのおかげで、少しばかり距離が離れていても、大声を出さずにボイスコマンドを実行できます。ただ、スピーカーで音楽を再生している場合は、それ以上の大きさで声を出さなければなりません。
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Alexa とGoogleアシスタント、どちらのデバイスが買い?
Alexaは現在、Googleアシスタント、Siri、Microsoft Cortana、Samsung Bixbyなどの音声アシスタントの中で、圧倒的なシェアを誇っています。
Apple HomePodの登場で、その勢力図が大きく変わることを期待されていましたが、Apple HomePodに関しては一部で販売不振が伝えられています。
一方、Googleアシスタントは急速にシェアを伸ばしていて、音楽サービス(Google Playミュージック、Spotify、Pandora、TuneInなど)との連携、最新のニュースや天気予報、料理用のタイマーの設定など、Alexaと基本的な機能の種類や応答性においても拮抗しています。
Googleアシスタントが間違いなく勝っていることといえば、検索機能がGoogleと結びついているため、質問をした時の返答精度がAlexaに比べて高いということです。
GoogleアシスタントがAlexaに比べて劣っている点としては、Amazonとの連携で(これは改善しようのない部分だと言えます)、管理できるスマートホームデバイスの数などが挙げられます。
しかし言うまでもなく、Googleアシスタントが今後もシェアを伸ばすにつれ、これらの差は埋まりつつあります。どちらを選ぶかは結局のところ、GoogleとAmazonのサービスのどちらをスマートホームの中心に置くかによります。
Google アシスタントスピーカーでは間違いなくお勧め
Link 300は、比較的コンパクトなサイズのわりに強力なサウンドを提供します。一聴して、より大きなスピーカーのように聴こえますし、特に低温面で強みがあるように感じられます。
ただ、少しパワフルさが過ぎる面もあり、繊細な音が欲しい時には少々疲れてしまうこともあるかもしれません。しかし、JBL Link 300の音質は、同価格帯のスマートスピーカーでは間違いなく最高のものです。
結論として、Link 300は間違いなくお勧めのスマートスピーカーです。Google Homeより少し高価ではありますが、より高音質で、Google Home Maxよりも安価です。
Googleアシスタント搭載のスマートスピーカーを探しているなら、サードパーティー製の中では間違いなく、真っ先に名前が挙がる製品になることでしょう。