iDevices製の「スイッチを操作するためのスイッチ」
iDevices Instant Switchは、iDevices製の照明スイッチおよびスマートプラグのオン/オフを切り替えることができるBluetoothボタンです。「スイッチのためのスイッチ」と聞くと、かなり奇妙なデバイスのように感じるかもしれませんが、魅力的な製品です。
Instant Switchは、要するに、ヘアの別の場所からオン/オフだけを切り替えるサブスイッチです。例えば、階段の上下片方にしかスイッチが配置されていない場合、スイッチが設置されていないほうにInstant Switchを設置すれば、どちらからでも階段の照明をコントロールできます。
また、Instant Switchとスマートプラグを接続すれば、机の照明、電気ヒーター、こたつ、エアコンなど、従来壁のスイッチから制御できない機器にも壁のスイッチを割り当てることが可能です。
接続はiDevicesアプリ上で両製品をペアリングさせるだけなので、非常に簡単です。Instant Switchは35ドルと比較的安価で、すでにiDevices製品を所有しているなら、かなり価値のあるオプションとなることでしょう。
電池を入れて壁に貼り付け、アプリでペアリングするだけのカンタン設定
Instant Switchを使い始めるには、ボタン型電池を背面にはめて、壁に貼り付けるだけです。iDevicesによると、電池は最長で2年間持続するとのことです。
スイッチが青色で点滅すると、iDevicesアプリ上でのペアリング準備が整ったということなので、アプリ上でどのiDevicesガジェットをペアにしたいのかを設定すれば、それですべて完了です。
Instant Switchには、独自のマグネットフェイスプレートと両面テープが付属しているため、家中どこでも好きな場所に貼り付けることができます。既存のスイッチの隣に工具を使って取り付けることも可能です。
設置場所に関しては、かなり柔軟性のある製品のため、どこでどのように使用するか、あらゆる可能性が考えられます。設置面に関しても、かなり親切なつくりとなっており、まっすぐ壁に貼り付けるのに役立つ水準器も搭載しています。
あまりに機能がシンプルすぎて少々物足りない場面も
ひとつ注意する点があるとすれば、Instant SwitchはiDevices製品以外に連携することができないところです。iDevices以外のスイッチやスマートプラグはもちろんのこと、iDevices製品が対応しているApple HomeKitとの連携機能もありません。
Instant Switchは、ただ単純に、iDevicesのスイッチとスマートプラグのオン/オフを切り替えることだけに特化した製品となっています。
さらに、一度に1つの製品とペアリングすることしかできず、事前に複数の動作や複数の機器の動作をプログラムして、トリガーとして使用するといった利用法も、残念ながらできません。
純粋にiDevicesのサブスイッチだけに特化したシンプルな機能に魅力を感じる場合、Instant Switchは非常に優秀なスマートホームオプションとなり得ます。一度にすべてを制御したいという場合は、他の製品を探したほうがいいかもしれません。
ただ、Instant Switchは35ドルで、既存のiDevices製品に対して直感的で安定したサブスイッチ機能を追加できるという点で、魅力的なデバイスです。
現在、iDevices製品を使用している場合は、是非チェックしてみるといいでしょう。スマートホームに新たな広がりが出て、生活がより豊かに彩られるかもしれません。