Pebbleを受け継ぐデザイン 前作から100ドル値下げ
Fitbit Versaのデザインを見てみると、Fitbitが2016年に買収し、2018年でブランドを終了するPebbleのスマートウォッチに驚くほど似ています。これはPebbleの開発チームがFitbitに合流したためで、Pebbleユーザーの移行の狙いもあるかもしれません。
価格は199ドルと、299ドルの前作Fitbit Ionicから100ドル安くなっています。機能自体はほぼすべて受け継がれていて、防水性も健在です。
受け継がれなかった機能といえば、単独でのGPSです。ただ、位置情報に関しては、スマートフォンとリンクすることによって取得可能となっています。
バッテリーに関しては、これまでのFitbit製品よりも少々劣るかもしれません。カタログスペック上の寿命は3日で、他のFitbit製品よりも短い値になっています。しかし、それでもApple Watchに比べるとかなり長く保つことができます。
Fitbit Versaは同価格帯ではまぎれもなく、最高のフィットネスフレンドリーなスマートウォッチです。2018年現在では購入の第一候補となり得る製品でしょう。
フィットネスフレンドリーなFitbit Versaの魅力
Fitbit Versaでは、スマートウォッチ、あるいはフィットネストラッカーとして、必要とする情報を素早く手に入れることが出来ます。特にスマートウォッチとしては、こうした機能は最も重要なことでしょう。
また、バッテリーの持続時間は睡眠中も装着するのに十分な長さです。ふと目が覚めた時に時間を確認できますし、手首に振動を与える目覚まし効果はかなり高いと言えます。
そして何より、睡眠時間をトラッキングすることが出来ます。Fitbit Versaでも、他のFitbit製品と同じように安定した睡眠計測を実行可能です。
防水性にも優れていて、水深50mまで対応します。現在、最もスタンダードな同社製品Fitbit Charge 2では防水機能を備えておらず、入浴中や水泳時は外さなければなりませんでした。
Fitbit Versaでは、入浴中でも水泳中でも着けたままでいられ、水泳の運動強度のトラッキングも可能です。
さらに、OSも改良がなされています。音楽再生画面では、コントロールがすべて1つの画面に表示されていて、非常に理にかなっています。フィットネストラッキングの情報もより多くを表示できるようになっています。
また、特筆すべきは心拍数計測の正確さです。試しにジムの大掛かりな血圧計で心拍数を計ってみましたが、計測数値はFitbit Versaで計測したものと変わりありませんでした。
これだけ小型のデバイスで正確な計測が出来、さらに常時計測してデータを蓄積するのですから素晴らしい機能だと言えるでしょう。
Fitbitには、Fitbitアプリから起動するApp Galleryというアプリストアがあります。2017 年のFitbit Ionicとともに開設されたストアですが、今はまだFitbit Ionicに最適化されたアプリが大半で、Versa互換のアプリはあまり多くありません。
スマートウォッチとしては課題点もあり