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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.03.29
2019.12.27

Alexa搭載のバッテリー内蔵スマートスピーカー Fabriq Chorus

2016年春、Fabriq社はAirPlay、Bluetooth、Alexaに対応した同社初の製品、50ドルのスマートスピーカーFabriq Riffをリリースしました。バッテリーの持続時間に難がありましたが、この価格帯のスピーカーとしては高い評価を受けています。

そして、今回紹介するFabriq Chorusは上記商品の第2弾製品で、Alexaを搭載し、音質も向上した100ドルのスマートスピーカーです。

記事ライター:iedge編集部

大型化で音質面その他が大幅パワーアップ

Fabriq Chorusは前作と同じ円筒形のデザインとなっています。しかし、前作が直径と高さがほぼ同じの丸形だったのに対して、Fabriq Chorusでは高さが2倍の細長いデザインになっています。

これにより、8Wのデュアルドライバーウーファー2つを搭載しています。前作は5Wのシングルドライバーウーファーだったため、これは特に大きな進歩です。

Fabriq Chorusのパッケージを見ると、電源供給と充電のためのドックが同梱されています。持ち運んだ際もそこに置けば充電及び給電ができ、microUSB接続の充電ケーブルも同梱されています。

バッテリーはすでに充電されており、箱から出したらすぐに使用可能です。バッテリー容量は2,200 mAhで、1回の充電で6時間の連続再生が可能になっています。

前作Riffと同様に、Fabriq Chorusは主に布地の素材で覆われており、4種類の模様が用意されています。

大型化したことで、本体後部の音声ボタン、音量ボタン、再生/一時停止ボタン、電源ボタンはより良い形で配置され、充電ポート、ペアリングボタン、ミュートボタンを隠すフラップもその下に配置されています。

 

前作と同じ簡単設定

Fabriq Chorusの設定プロセスは、前作Fabriq Riffと同じです。Bluetoothペアリングは、一般的なBluetoothスピーカーと同じ要領で、背面のフラップの下にあるペアリングボタンを押して、スピーカーから直接行います。

ただし、ChorusをAirPlayスピーカーとして設定するには、Fabriqアプリを使用してFabriq ChorusをWi-Fiネットワークに接続し、名前を付けてAmazonアカウントと関連付けて使用する必要があります。

Fabriq Riffと同じように、Wi-Fiパスワードに関してはFabriq ChorusでもiOS のWi-Fi共有機能を利用するのではなく、手動でWi-Fiパスワードを入力する必要があります。

また、アプリベースのAirPlay設定とBluetoothペアリングは、通常の方法でiPhoneのBluetooth設定から直接行う必要があります。

ただし、Wi-Fiネットワークの範囲内であれば、FabriqはAirPlayで動作するため、持ち運ぶ際にはBluetoothを使用してデバイスとペアリングします。

初期設定を完了すると、Fabriq Chorusは電源を入れるたびにWi-Fiネットワークに自動的に接続され、iOSアプリから音楽をストリーミングできるAirPlayスピーカーとして表示されます。

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Alexa対応だがSpotify直接再生は未対応

 

Alexaで使用法が広がるもSpotify直接再生は未対応

Fabriqアプリは、セットアップと設定に加えて、TuneIn、iHeartRadio、Tidal、Napsterなどの音楽ストリーミングサービスを直接サポートし、音楽アプリに保存されている音楽を再生する機能も備えています。

しかし、後者の場合、ローカルに保存された音楽に限られているようです。iCloud Music Libraryからトラックを再生しようとすると「この曲はクラウドにあるため、再生できません」というメッセージが表示されます。

Fabriqアプリでは、ChorusおよびRiffの複数のFabriqスピーカーに同時にオーディオをストリーミングすることもできます。また、Fabriq ChorusはSpotify Connectを直接サポートしているため、Spotifyアプリから直接ストリーミング再生も可能です。

AlexaによるSpotifyの直接再生はまだ実装されていません。Amazon Musicは問題なく動作しますが、AlexaにSpotifyの音楽を再生するように要求すると「Spotifyはこのデバイスではサポートされていません」と返答されます。

音質面では期待以上です。同一の価格帯の中で最高という訳ではありませんが、同じ程度のレベルの音質を持つデバイスはそう見つかりません。底打ちのウーファーは、床を振動させるのに十分な低音を出し、音量も前作に比べて改善されています。

なお、平均的な広さの部屋や静かな裏庭で使用するには十分なレベルですが、屋外使用の際には少し物足りないレベルです。

Fabriq Chorusのもう1つの大きな改善点は、スピーカーのボタンを押す必要がなく、操作がAlexaで完結できる点です。単に「Alexa」と呼べば、部屋のどこからでも指示を出すことができます。

誤作動することもなく、すべてのリクエストは何の問題もなく実行されました。また、フラップの中のミュートボタンを押すと、マイクをオフにすることができます。

奇妙なことに、Alexa用のマイクを搭載しているにもかかわらず、Bluetooth経由で使用されていても、Fabriq Chorusにはスピーカーフォン機能は含まれていません。

 

価格倍増に見合う性能倍増

 Fabriq Riffはそのサイズと価格に似合わない優秀な再生性能で称賛を受けましたが、バッテリー寿命がネックとなっていました。Fabriq ChorusはRiffから着実に進化を遂げています。

Alexa搭載により、操作が格段に楽になり、音質は大幅に向上しました。充電ドックも見逃せない改善点です。この方式であれば、Chorusを家の中のどこかで使用したいとき、または持ち出すときに柔軟性を持たせることができます。

Fabriq ChorusはRiffの2倍の価格ですが、多くの改善によって、値段に見合ったものになっていると言えます。

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