洗練されたデザイン、驚きの高音質
HomePodの外観を見てみると、アップルらしいミニマルなデザインが目を引きます。全体がほぼファブリック素材で覆われた円筒型で、天井面がツルツルしたコントロール領域になっています。どんな雰囲気の部屋に置いても上手く馴染むのではないでしょうか。
サイズについては高さ172㎜、直径142㎜と、実際目にすると予想以上に大きいという印象です。驚くべきはその重量で、2.5㎏となかなかずっしり来る重さです。
ただ、重いといっても持ち運ぶものでもないため、何か不便になることもありません。2.5㎏の本体には、Appleの音質に対するこだわりが存分に詰め込まれています。
巨大なウーファーが1つに、360度をカバーするように配置されたツイーターからのパワフルなサウンドは、同価格帯では際立って優れています。また、360度デザインのおかげで、部屋のどこにいても均等な音質を実現します。
HomePodにはAmazon Echoのような外部出力端子を搭載していない事にも、Appleの音質に対する自信が伺えます。
数百万円のオーディオシステムで音楽を聴いているような人でなければ、ほぼ満足できるレベルにあるのではないでしょうか。次項でも、音質についてもう少し紹介していきます。
部屋の音響状態を学習して音質を自己チューニング
Apple HomePodの音質について紹介してきましたが、特筆すべきは音質調整能力です。ここで重要になってくるのが360度のツイーターとA8チップです。
この組み合わせで「直接聞かせる音」と「反射させて聞かせる音」を分離させ、広がりのある音像を実現します。
また、音の反射具合から部屋の大まかな構造とHomePodが置かれた位置を把握し、部屋全体に音が響くように自己チューニングを行います。ここでの分析アルゴリズムにおいてA8チップが活用されているようですが、Appleは詳細を機密にしています。
なお、優れた自己チューニング機能を誇る一方で、HomePodにはイコライザー機能は搭載しておらず、音質調整は自動調整のみとなっています。
サードパーティー対応に弱みも