汎用性が高すぎるスマートボタンFlicとは?
画像引用:https://flic.io
Bluetooth接続が可能なボタン型やタグ型といった小型のIoTガジェットが増えてきましたが、今回ご紹介するFlic(英語版)も、ボタン型IoTガジェットです。
Flicは使い方次第で「なんでも」できてしまうため、具体的に何ができるのか?というと説明に困ってしまいますが、いくつか使用例を交えながら機能などをご紹介していきます。
まず、Flicには「1回クリック」「2回クリック」「ホールド」という3つのトリガー(きっかけ)があり
・Flicを1回クリック…スマホのカメラを起動する
・Flicを2回クリック…スマホの音楽アプリを起動して楽曲を再生する
・Flicをホールド…スマホのナビアプリを起動する
という具合に、それぞれに機能を割り当てることができます。
再生する曲は何かを細かく設定することもできますし、iPhoneを探す(iPhoneから音を鳴らす)、緊急SMSを送信する、スクリーンショットを撮影する、Siriを起動するなど、アイデア次第でFlicにさまざまな機能を持たせることができます。
なお、こうした設定はすべてFlicアプリで行うことになります。
Flic本体にはBluetoothが搭載されていますので、アプリを開いてペアリング作業を行えば簡単に接続できます。
Flicアプリの説明などは英語ですので若干戸惑うかもしれませんが、この種のガジェットに慣れている方なら直感的に設定できます。
Flic App(for iPhone)
Flic App(for Android)
Flicをもっと便利に使う方法とは?
「とりあえず、Flicには色々な機能を持たせることができて、使い方次第では便利」
ということはお分かりいただけたと思いますが、Flicをもっと便利に使うなら“1つのトリガーに複数の機能を持たせる”ことをおすすめします。
たとえば、
Flicを1回クリック…カメラを起動して音楽を再生してナビを起動する
というように、先ほど3つのトリガーに分けていた機能をひとつの連動する機能としてFlicに設定できてしまうのです。
これだけでももちろん十分便利なのですが、さらにIFTTTに対応している点も注目したいところです。
Flicを押してIFTTTを起動させて、Googleドライブ、Evernote、Facebook、Twitterなどさまざまなアプリやサービスと連携することができてしまうのです。
ほかにも、IFTTTを経由せずに直接HTTPリクエストを送ることができますので、オリジナルサービスの開発や、独自のウェブサイトとの連携などもFlicひとつで簡単に行えます。
使い方次第で「なんでも」できてしまいますので、汎用性が高すぎるという意味がお分かりいただけると思います。
ところが、そんなFlicには、たったひとつ弱点がありました。
Flicはスマホを介してさまざまなデバイスと連携していますので、そのスマホがないとFlicに割り当てた機能が実行されない(Flicが起動しない)のです。
つまり、家族で暮らしている方などは、それぞれのスマホでFlicの設定をしておかなければならないということになります。
一人暮らしならまだしも、2人以上で住んでいてFlicを存分に活用したい、という場合は少し面倒かもしれません。
そこで活躍してくれるのがFlic Hubです。
文字通りハブ機能を持っているため、FlicとFlic Hub、対応するデバイスを連携させておけば、設定したスマホがその場になくても機能を実行させることができるという訳です。
実際に使ってみてこそ分かるFlicの魅力、試しに購入してみるのもアリ
今回はスウェーデン生まれのボタン型IoTガジェットFlicをご紹介してきました。
繰り返しになってしまいますが、Flicは本当に組み合わせ次第で「なんでも」できてしまうという汎用性が高すぎるIoTガジェットです。ただ、本当の魅力はやはり実際に使ってみないとなかなか実感することができません。
Indiegogoでは、Flic Hubが94ドル(1ドル110円換算で10,340円程度)、Flic HubとFlic6個セットが199ドル(同21,890円程度)で販売されています。
またFlic公式ウェブサイトでは、4個パックが99.99ドル(同10,999円程度)と3個パックと同じ価格で販売されています。
Flicは機能の割に決して高額なガジェットではありませんので、試しに購入してみるというのもアリではないでしょうか?もしかしたら、あなただけの画期的なFlicの使い方を発見できるかもしれません。