Google Home Maxは重量、価格ともまさに「MAX」
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Google Home Maxは、Google Homeの上位機種として2017年10月に発表、同年12月に米国で発売されたスマートスピーカーです。ソフトウェア部分は従来のGoogle Homeと同様のものですが、音質面に特化した設計となっています。
ハードウェア部分を見ると、まずその巨大さに圧倒されるかと思います。そのサイズは高さ19センチ、横幅33センチと、Google Home 、Google Home Miniと比べて圧倒的な存在感を誇ります。
重量に関しては5.3キロと、Google Homeの10倍以上となっています。持ち運ぶデバイスではないので、家がよっぽど狭く置き場所がない場合を除き、サイズがマイナスに作用することはほぼないと考えられます。
Google Home Maxは価格に関してもまさに「MAX」で、米国では399ドルと日本円にして約45,000円で販売されています。日本国内のGoogle Home販売価格15,120円の実に3倍です。
なぜここまでサイズ、価格ともに突出しているかというと、徹底的な音質へのこだわりがその理由です。
実際、巨大なスピーカーから出力される音は迫力満点で、価格やサイズに見合うものとなっています。また、本体を横置きするとステレオ出力、縦置きでモノラル出力、縦置き2台で合わせてステレオ出力となります。
ただし、2台置きはそれほど現実的な選択肢ではないかもしれません。音声アシスタントの感度が良好なため、部屋のどこにいても音声コマンドをキャッチできるように、気を使う必要もありませんし、2台並べたところでスマートスピーカーとしての機能に何ら変わりはありません。
2台置きはド迫力のステレオサウンドを目的とすることになりますが、2台で9万円という出費を考えれば、Google Home Miniにサラウンドシステムを接続したほうがより経済的に高音質を得られます。
とはいえ、Google Home Maxは完結する高音質スピーカーとして非常に優秀です。余程のオーディオマニアでない限り、音質にがっかりすることはないでしょう。
高性能マイクで音質にも好影響
Google Home Max本体の上部にはタッチコントロール機構が組み込まれています。ボリュームを調節するときは左右にスワイプし、一時停止または再生するにはタップします。
Google Home Maxの音声アシスタント機能は、基本的にGoogle Homeと同じです。2つのMaxをステレオでペアにする機能を除けば、同一といっても差し支えありません。
たとえば、Amazon Echo Plusのようなスマートホーム機能はありません。スピーカーに話しかけたり、照明をコントロールしたり、Spotifyから音楽を再生したりといった具合です。
Google Home Maxのボイスコマンドに対する反応は素晴らしく、2メートル離れたところからでも普段通りの声で「OK, Google」と言えば、正確に反応を返してくれました。
Spotifyから音楽を再生すると、その音量の大きさに驚かされます。ただ音が大きいだけのスピーカーというとそれだけでなく、ボーカル、ギター、ドラムなど、すべての音像がクリアに、かつ調和して聴こえる心地よいものでした。
他のハイエンドオーディオと比較すると、全体的に低音の迫力が不足しているようにも思えました。しかし、それはハイエンドオーディオと比較したときの話で、十分に満足のいく低音でした。
その他、音質に関する特筆すべき点としては、自動イコライジング機能があげられます。これは、Google Home Maxを部屋のどこに置いても最適な響きを得られるよう自動調整する機能です。
6つの内臓マイクを通して部屋をモニタリングし、部屋の隅だろうと、中央だろうと自動で最適な音像を作り出してくれるこの機能は大変有用で、設置スペースの問題も同時にかなりの部分で解決してくれます。
家族の声を識別して反応をカスタマイズするVoice Match機能においても、マイク性能の向上で、より高精度となっています。
このように、ソフト面は変わらずとも、ハード面の強化がソフト面により強みを与えています。
国内発売は未定 今後の展開に期待
いかがだったでしょうか。Google Home MaxはGoogleが自信をもって世に放つ「最高音質のスマートスピーカー」です。
残念ながら、2018年2月現在、日本国内発売の予定はなく、技適も通過していませんが、ソフト面がGoogle Homeと同様のことから、発売に向けた障壁はそれほど多くないものと思われます。
近い将来、Google Home Maxが国内スマートホーム市場に登場するか、動向に要注目です。