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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.02.23
2019.12.27

ディスプレイ付きAlexaの大いなる一歩 Amazon Echo Show

2017年11月、ついに日本上陸を果たしたAmazon Echo。米国では、すでに1000万台以上を売り上げ、スマートホーム市場における最重要デバイスとなっています。

Amazon Echoシリーズの製品ラインナップは頻繁に更新され、新製品や改良製品が多く世に出され続け続けています。今回紹介するAmazon Echo Showもその一つで、Amazon Echoにタッチ式ディスプレイを搭載した、「スマートディスプレイ」とでもいうべき製品になっています。

それでは、Amazon Echo Showの魅力をさっそく紹介していきましょう。

記事ライター:iedge編集部

 

Amazon Echo Showとは?

画像引用:https://www.amazon.com/

前段でも述べた通り、Amazon Echo ShowはスマートスピーカーAmazon Echoにタッチ式ディスプレイを搭載した製品となっています。

価格は約230ドルと、Amazon Echoシリーズで最も高価な製品となっていますが、従来のスマートスピーカーに視覚情報を加えることで、これまで出来なかったような拡張された使用が可能です。

映画の予告編を再生したり、週間または今日の天気を表示しておいたり、予定一覧を表示しておいたり、音楽再生時に歌詞を表示したりすることもできます。

もちろんAmazonのサービスも利用可能です。音声操作によるショッピングをディスプレイで補助したり、Amazonプライムビデオを再生したりします。

音声でセットできるアラーム、タイマー、ネット検索、スマートホームコントロールなど既存のAlexa機能に加えて、サードパーティの「Alexaスキル」など、Amazon Echoで出来ることはAmazon Echo Showですべて可能です。

ただし、サードパーティ製のAlexaスキルに関しては、そのほとんどがタッチスクリーンを考慮しないAlexa共通のものとなっています。

今後アップデートを重ねていくことでAmazon Echo Showは大いにその優位性を発揮する可能性を秘めていますが、それはソフトウェアライブラリの成熟に伴い開発者がいかにスクリーンを生かした設計をしていくかに懸かっています。

言い換えれば、Amazon Echo Showは大いに成長する余地を残していますが、現状ひとまずAmazonの出方を伺ったほうがいいかもしれません。

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ハンズフリービデオ通話が可能

 

ハンズフリービデオ通話が可能

さて、タッチスクリーンによって何が変わったかについて触れていきます。これは、Amazon Echo Showをどのように使用するかによって異なります。

個人的には、最大の魅力はハンズフリーですべて完結するビデオ通話です。

Alexaアプリで自分の電話番号をAmazonアカウントに登録すると、Alexaは電話機の連絡先をスキャンし、Amazonのデータベースに合致する連絡先があれば、電話またはメッセージ送信可能なユーザーリストに追加します。

その連絡先がAmazon Echo Showを使用している場合、または携帯電話のAlexaアプリで応答した場合、FaceTime形式でビデオチャットできます。

また、不要な発信者をブロックすることができます。これはAmazon EchoとEcho Dotのリリース当時には未対応だった機能です。

AmazonはFaceTime機能の主なターゲット層を高齢者層としており、プロモーション広告を見てもそれは明らかです。また、本体の機能面に関しても、十分な大きさのフォントと、ほぼすべての画面をAlexaコマンドで操作できる設計は、非常にシニアフレンドリーです。

Amazon Echo Showのもう一つの大きな魅力は、シンプルなAlexaコマンドでカメラ映像をディスプレイ上でチェックできるスマートホームビデオカメラとしての機能です。

AlexaアプリでNest Camのスキルを有効にすると、ビデオフィードをディスプレイに表示できます。セキュリティを重視している場合、またはAmazon Echo Showをベビーモニターとして使用したい場合は、非常に有用な機能になります。

Nestのほかにも、Ring、August、Logitech、Netgear Arloのような有名ブランドのカメラはすでにサポートされており、今後はさらに対応機種を広げていく予定です。

 

タッチスクリーンの必然性にやや疑問も

その他のディスプレイ機能は、その多くはニッチなもので、あまり魅力的ではありません。

AlexaにAmazonショッピングカートに何かを追加させたとき、オプションを見ることができたり、地元の天気予報の詳細を見ることができたりしますが、それらはすでにスマートフォンに搭載されている機能が複製されているだけです。

ビデオ再生に関しても、YouTubeの音声アクセスそのものは魅力的ですが、画面が7インチとそれほど大きくなく、Alexa対応のテレビで代替可能な点でそれほどの利があるとは思えません。

また、Amazon Echo Showのデザインに関しては賛否両論ありました。これまでのAmazon Echoシリーズの丸みを帯びたデザインから打って変わったこのデザインは、堅牢そうで良いという意見の一方、ちょっと古臭いという意見もありました。

近年のディスプレイ付きガジェットのベゼルレス化(ディスプレイの外側の額縁が取り払われているデザイン)の流れに反するような二重のベゼルと、本体に占めるディスプレイ割合の低さがそう感じさせている要因かもしれません。

また、ディスプレイやカメラの角度を調整できないことも大きな不満になりえるかもしれません。これは、ビデオフォンとして使う場合、あまり理想的とは言えません。

一方、音質は驚くほど良く、個人的には、Amazon Echoよりもはるかに優れていたように思えました。内部に隠されているドルビースピーカーによって、非常にクリアで豊かな低音が特徴的です。

 

今後の展開に期待

Amazon Echo Showは、今後Alexaデバイスで視覚情報を扱っていく第一歩となるかもしれません。現状はまだ、定着していくかどうか不透明ですが、今後の発展次第では必要不可欠なものになる可能性があります。

日本国内での発売は2018年2月現在未定ですが、発売に至るときはAlexaにおけるタッチスクリーンの占める位置が向上した時かもしれませんので、今後も動向を注視していきましょう。

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