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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.02.13
2019.12.04

IoTの発展で未来はどうなる?

日進月歩のIoT市場、こうしている間にも続々と新しいIoTデバイスが開発され、IoTを活用したビジネスやサービスの実証実験が行われています。私たちの想像をはるかに超えるスピードで発展している訳ですが、いったいIoTによって未来はどうなっていくのでしょうか?

記事ライター:iedge編集部

IoT技術を集結させた近未来型ホステルも登場している

まずIoTの仕組みや流れを簡単におさらいすると、IoT化されたモノに搭載されている温度・湿度・人感・照度などの各種センサーがデータを取得してクラウド上に保存し、AIが解析して各デバイスを最適制御することでユーザーにパーソナライズされたサービスや情報などをもたらしてくれるというものです。

AIの進化によって、使えば使うほどそのユーザーにとってより最適な生活環境を創り出してくれるようになります。

とはいえ、想像はできても「具体的にどんな感じなのか?」は体感しないと分からないことと思います。

そんな中、2017年4月に東京の浅草にオープンしたホステル& AND HOSTEL ASAKUSA NORTHは、まさにIoTデバイスを駆使した近未来型のホステルと言えます。

チェックイン時に渡される専用のスマホはホステル内にあるあらゆるIoTデバイスを制御できるというもので、テレビ、エアコン、照明、ルームキー、カーテンの開け閉めなどがこれ1台でコントロールできてしまいます。

連携しているデバイスはQrio Smart LockPhilips HueiRemoconめざましカーテンmornin’など、いずれもすでに高い評価を得ているIoTデバイスです。

IoTの未来を体感できる部屋は「IoT Twin Room(8,500円/泊)」と「IoT Semi Double(7,500円/泊)」です。

導入する前に、未来のIoTデバイスを駆使した生活がどういったものなのか体験するには最適ではないでしょうか?

 

IoTを駆使した実証実験「未来の家プロジェクト」

前出の& AND HOSTELを運営するand factory株式会社はさらに、横浜市と株式会社NTTドコモと連携して「未来の家プロジェクト」を立ち上げ、横浜市内にトレーラーハウスを活用したIoTスマートホームを設置して実証実験を行っています。

具体的には、ベッド、ソファー、キッチン、洗面所など至るところにさまざまなメーカーのIoTデバイスを設置してスマホアプリを介して一元管理・一括制御できるというものです。

たとえば、ソファーに座るだけで心拍数の情報を取得してストレス状況を解析する、ウェアラブルデバイスを身につけて居住者の1日の活動量を可視化する、洗面台の前には体重計を埋め込み、洗面台の前に立つだけで体重を測定し、前日の睡眠時間や摂取カロリー、消費カロリーなどとともに鏡(スマートミラー)に表示させる、などあらゆる生活データの収集を行うことができます。

さらに、アプリを介して照明の照度や色のコントロール、鍵の開閉、空気清浄、カーテンの開閉、その他家電の制御などを行うことによって、未来のIoT化された生活空間がどういったものなのかを体感することができます。

データを収集し解析することで、特に高齢者の一人暮らしにおける快適で健康的な暮らしをサポートすることや、災害時の迅速な対応を可能にすることを目指しているといいます。

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IoT化は日本の将来を救う?

 

IoTの未来を見据えたソフトバンクの孫社長

ソフトバンクグループの孫正義社長は、イギリスのケンブリッジに本拠を構えるARMホールディングスを、3兆3,000億円を超える巨額の資金で買収したことで話題となりました。

わずか数年後の2020年にはIoT化されたデバイスが500億個を超えるという予測が出ているほど、爆発的にIoTが拡大していくことはほぼ確実視されています。

ARM社が設計した半導体は、世界中で利用されているスマホの95%にも及ぶと言われており、IoTデバイスが増えることでその需要も伸びていくものと思われます。

孫社長はおそらくそのようなIoTの未来を見据えてARM社を買収して傘下に置くことで、今後さらなる急成長を遂げる世界のIoT市場の主導権を握れると踏んだのではないでしょうか。

 

IoT化された未来が日本の将来を救う?

IoTが発展することで、私たちはより便利で快適で豊かな生活を得られるようになります。

しかし、利便性や快適性ももちろん大切なことではありますが、日本では2020年以降、高齢化や人口の減少が急速に進むという大きな課題が待ち構えています。

・労働人口の減少
・社会保障費の拡大

などによって経済や産業、地域などあらゆる面で大きな課題に直面することになります。

経済産業省が立ち上げた「IoT新時代の未来づくり検討委員会」、横浜市などが行っている「未来の家プロジェクト」など、“IoT”と“高齢者・災害”あるいは“新たなビジネスモデルの創出”をキーワードにしたケーススタディが続々と発足しています。

IoTを駆使した未来が誕生することで労働人口の減少を補ってくれたり、新たなビジネスの創出による経済の活性化が期待できたり、高齢者が暮らしやすいサービスが生まれたりなど、日本が抱える種々の課題を解消し日本の将来を救ってくれることになるかもしれません。

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