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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.12.19
2019.12.19

元警備員から見たスマートホーム(後編)「MANOMA」のセキュリティ機能は使えるの?

記事ライター:Satoru Oguchi

前回は、MANOMAの機器構成について紹介しました。いよいよ具体的な使用シーンを紹介していきましょう。

元警備員として気になるのは、やはりセキュリティ機能です。どうしても、「どこかに穴があるんじゃないか?」という目で見てしまうんですよね。もちろん、どんなセキュリティでも絶対に破れないとは言えないんですが。ホームセキュリティとして基本的なラインを果たせるのか、どう使用するのが最適なのかをチェックしていきます。

まずは、留守中のセキュリティ機能がどう作動するかを見てみましょう。

警戒モード中に侵入を検知すると、AIホームゲートウェイが赤く光って警告音を発します。侵入者にセキュリティシステムが作動したと伝わるので、慌てて逃げていき、被害を最小限に抑えられる可能性もあります。

同時にスマホに通知が来ます。タップしてアプリを開くと、リアルタイムの映像が確認できます(録画もされています)。

これは、20年前のホームセキュリティにはなかった機能で、まさにブロードバンドの恩恵ですね。

実は、セキュリティシステムで多いのは、機器の誤動作や操作ミスです。警備員時代も駆けつけてみれば、「警戒解除を間違えました」ということがほとんどでした。なので、映像で確認できるメリットは大きいです。

家族が警戒モードの解除に失敗していたならば、ひとめでわかります。問題なければ、アプリで「確認済み」をタップすれば、アラートを終了させることができます。

何か異常がありそうだ、もしくはカメラでよく確認できない場合に利用できるのが「セコム駆けつけサービス」です。

実際に自宅にセコムの対処員を行かせて、自宅の状況を報告してもらうことができます。このサービス、実際に対処してもらったときのみ費用が発生し、毎月の基本料金は必要ありません。

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設置機器はフレキシブルに追加可能

設置する機器はフレキシブルに追加できる

ホームセキュリティとして使用するなら、開閉センサーなどを含む「トータルプラン」(3年間月額4980円・税抜・以下同様)を選択します。このプランでは7種類の機器が使えるのですが、防犯として使うならセンサーの数が問題となります。

たとえば、ドアや窓の開閉を検知する開閉センサーは3組がセットに含まれています。マンションならば十分かもしれませんが、戸建ての場合は窓の数が多く、勝手口もあったりしますから、3組では足りないでしょう。しかし開閉センサーは1つ3980円で追加できるようになっています。最大30台が目安といいますから、迎賓館並みの豪邸じゃなければ大丈夫でしょう。

一般的な民家の場合、ドアや窓を押さえておけば、まず進入を検知できるはずです(商業施設では、開店時間に店内に潜み、閉店後に悪さをする窃盗犯などがいますが、民家では考えにくいケースです)。

ただ、開閉センサーだけが反応した場合、風で窓が開いてしまったということも考えられます。加えて屋内の人感センサーが反応したとすれば、誰かが家の中に進入したことが明らかになります。先ほど書いたように、カメラで映像を確認できるので、さらに状況がはっきりとわかります。

マンションなどで見通しの良い家庭なら、人感センサーを備える室内コミュニケーションカメラは、1台で十分でしょう。こちらも追加設定が可能で(1台2万9800円)、戸建てなどフロアが分かれている家の場合、各フロアに設置すれば、それぞれのフロアで人感センサーによる進入検知が可能になります。たとえ、窓を大きく破って(開閉センサーを作動させずに)進入されたとしても、人感センサーによって検知できるというわけです。各センサーの配置を考えておけば、かなり本格的なセキュリティシステムだと言えます。

さらに、スマートロックやスマートタグとの連携もセキュリティにとってプラスです。オートロックに設定しておけば、カギの閉め忘れを防止できますし、その都度スマホからカギを解施錠させることもできます。

また、家族が全員外出すると自動的に警戒モードに入るよう設定できます。子どもにセキュリティ機能を操作させなくても、スマートタグを持って外に出れば自動的に作動します。カギがあってもかけ忘れると侵入を防げないのと同じで、セキュリティシステムも操作を忘れると普通は機能しません。MANOMAでは、そこを自動化することで、セキュリティを高めることができます。

と、ここまでセキュリティの機能にばかり注目してきましたが、MANOMAにはほかにも生活を快適にするサービスが含まれています。たとえば、家事代行などの家中サービス。遠隔によるスマートロックの解施錠機能を利用して、家事代行サービスなどのスタッフにカギを預けることなく作業してもらえるのです。室内カメラで作業の様子を確認できるのは安心ですし、スピーカーを通じて直接作業をお願いすることもできます。一見、ただ便利なサービスですが、ここにも安心・安全が担保されているわけです。

そもそもセキュリティとは何でしょう。最近は、単に泥棒などの犯罪や火災に対してのみならず、個人の健康なども含めたサービスが広がってきています。なぜならば、子どもや高齢者が家庭内で体調を崩す、事故を起こす、といった問題の方が犯罪よりもよほど多く発生しているからです。MANOMAでは、カメラやコミュニケーション機能を通じて、家族の状態を確認したり、室内の気温をチェックしてエアコンを作動させて熱中症などを予防したりといった使い方が自然とできます。単に防犯のみならず、広い意味のホームセキュリティを実現するサービスと言えるでしょう。

 

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