iedge
  • iedge
スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.07.11
2019.11.22

【シーン別】どっち買う? Google Nest Hub と Amazon Echo Show 5

記事ライター:Yuta Tsukaoka

2019年6月12日に発売されたGoogle Nest Hubと、同じく6月26日に発売されたAmazon Echo Show 5

この記事の前編にあたる「【写真で比較】どっち買う? Google Nest Hub と Amazon Echo Show 5」で紹介したとおり、サイズ以外のスペックでは「カメラの有無」と「3.5mm オーディオ出力ポートの有無」くらいしか違いがない両機。

その上、実機で検証してみると、高さ・幅・奥行きそれぞれのサイズも数センチの差しかなく、置き場所を想定してサイズで検討することも難しいという結果だった。

左がEcho Show 5、右がNest Hub(撮影:筆者)

これが、両機を真上から撮影した写真だ。
下に敷いてあるのは1センチ方眼のカッターマット。どうだろう。このサイズ差で置き場所が変わるだろうか? そこまでシビアな検討は、普通しない。

というわけで、ますます分からなくなってくる「どっちを買えばいいのか問題」。

ここでヒントになるのが、基本的に設置後に場所を移動させないということ。
つまり、置き場所によって用途も変わってくるわけで、それぞれの強みが活きる可能性があるわけだ。

 次ページ >
シーン別 オススメはこれだ!

リビングに置くなら:Nest Hubがおすすめ

(撮影・筆者)

Nest Hubの備える7インチのディスプレイは、比較的遠くから見ることになるリビングの設置に向いている

我が家ではテレビの横に置き、ソファから眺められる位置にあるが、家族の写真をスライドショーにしているので食事時など会話のタネになっていい感じだ。

ちなみに、スライドショー機能も気が利いていて、

(筆者作成)

このように、家族(だけでなく友人も)の顔を指定しておけば、その人達が写った写真を自動でスライドショーにしてくれる機能もある。顔認証技術の成果だ。

写真が追加されれば自動でスライドショーも更新されるので、使っているスマホがAndroidなら手放しでおすすめできるし、iPhoneユーザでもバックアップ先をGoogleフォトにしているのなら同様の機能が使える。

ちなみに、顔認証はできないもののEcho Show 5でも指定したアルバムをスライドショーにする機能はある。が、そのためにはAmazon Photosに写真を保存しておく必要がある

………Amazon Photosをデフォルトの写真管理アプリにしている人って、何%くらいいるのだろう? ほとんどいないんじゃないだろうか。

デスクに置くなら:Echo Show 5がおすすめ

(撮影:筆者)

デスクに置くなら、Echo Show 5がおすすめだ。
冒頭でサイズの違いはあまりないと書いたが、空間の限られたデスクであれば、このサイズ差は活きてくる。

Pixel 3のような、最近の「小型フラッグシップスマホ」とほぼ同様のサイズ感なので、デスクにスマホを横置きしてみてサイズを確かめてみるといい。
一方、Nest HubはKindle Fireのような「小型タブレット」と同様のサイズ感。よほど広いデスクでなければ、常に置いておくにはちょっと邪魔だろう。

寝室に置くなら:どっちでもいい

(撮影:筆者)

我が家では、もともと寝室に置くことを想定して買ったのでEcho Show 5を寝室に設置した。

が、実際のところ「どっちでもいい」という感じだ。
Amazonが製品ページでもアピールしていた「アラーム時刻の15分前から画面が徐々に明るくなって目覚めを助ける」という機能があるのだが実際使ってみると、まったく気づかないのだ。

画像引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07KD87NCM/

このくらいベッドの近くに置いて、かつ、暗室並に暗い環境であれば実感できるのかも、しれないが…。

というわけで、よほど置き場所にシビアな制限がない限りはどちらを置いても変わらないだろう。

ダイニングに置くなら:もっと大きいものを

ダイニングテーブルに置いて、テレビの代わりにニュース動画を流すような使い方も検証したことがあったが、それにはどちらも小さすぎる。

Echo Show 5の段ボールモックアップと比較(撮影:筆者)

画面の傾きはどちらも同じ25°だが、このサイズでは画面を「覗き込む」ような格好になる必要があるので快適とは言えないだろう。

そういった使い方を想定しているのであれば、Amazonから10インチの「Echo Show」が発売されているのでそちらを買ったほうがいいかも知れない。

画像引用元:https://www.amazon.co.jp//dp/B07934NYFN/

このように、この記事で紹介している2機種とは一線を画すサイズ感で、動画をみるなら賢い選択だろう。
ただし、価格は27,980円。Echo Show 5とNest Hubを合わせたよりも高い。

プライバシーが気になるなら:Nest Hubがおすすめ

Echo Show 5もNest Hubも「あしたの予定を教えて」と聞けば設定したカレンダーを読み上げてくれるが、これを他の家族や同居人に聞かれたくないということもあるだろう

画像引用元:https://store.google.com/jp/product/google_nest_hub

そんなニーズには、Nest Hubが応えてくれる。
声を複数登録しておくことができ、それぞれの声の主のプライバシーが他の人物に漏れないようにできる「Voice Match」があるからだ。

Echo Show 5にこの機能はない。
家族ならともかく、ルームメイトや同棲中のパートナーがいる場合にはぜひ使いたい機能だ。

また、テクノロジによるプライバシー侵害を気にしている場合でもNest Hubはいい選択肢だ。カメラがないので、少なくとも ――盗み聴きはあっても、覗き被害は防ぐことができる。

ま、いちおう、Echo Show 5にもカメラを物理的に塞ぐ仕組みはあるが。

(撮影:筆者)

総合点ではNest Hubがおすすめ

Google Nest HubとAmazon Echo Show 5。
スペック表や製品ページで比較しているとどちらを買うか決めにくいこの2つだが、この記事が少しは参考になっただろうか。

最後に、両方持っている私の個人的な感想を書かせてもらうと、総合点ではNest Hubがおすすめだ。

Echo Show 5にできてNest Hubにできないことと言えば「有線のスピーカーを繋ぐ」ことと「起きる前に画面が明るくなる」ことくらいで、前者はBluetoothレシーバで補えるし、後者は今のところ効果をまったく実感できないからだ。

また、スマートスピーカーとしての性能で見ても、さほど差は感じられないもののNest Hubに搭載されたGoogle Assistantの方が賢いという印象である。

確かに価格差は5,000円以上あるが、どうせ買うならNest Hubのほうが満足度が高いだろう。

関連記事

未来の住まいがここに!スマホや声で家電を操作できる 大阪の最新スマートホームショールームに行ってきた

  大阪に新たなスマートホームの体験拠点が誕生した。 株式会社アクセルラボ(本社:東京都新宿区)は、ハウスメーカーやディベロッパー、管理会社などの不動産事業者向けスマートホームサービス「Sp ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2024.05.14

Roborock S8 Pro Ultraにロボット掃除機の未来を見た

ロボット掃除機を買い替えた  2023年10月、コロナ禍で少しだけ流行った地方移住ブームに乗り切れなかった私は、今更になって都内から地方都市への移住を果たした。東京都の地区40年-14平米ワンルームマ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.12.04

着実な広がりを見せるスマートホーム市場〜最新の動向についてアクセルラボが発表〜

 スマートホームサービス「SpaceCore」(スペース・コア)などを手がけるアクセルラボが、消費者と不動産事業者を対象に「スマートホームに関する調査報告会」を行った。  同調査は、全国の18~69歳 ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.09.05

Qrio Smart Lockなら、鍵をシェアすることができて、スマホで解錠できる!

Qrio Smart Lockなら、まるで鍵を開けるかのようにスマホを操作するだけ Qrio Smart Lockは、スマートロックサービスです。 鍵をドアに設置する際の工事も不要です。鍵につけさえす ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.11.28

これからのスマートホームには欠かせないAIについて知っておこう!

そもそもAIって何? AI(Artificial Intelligence=人口知能)は、人間が行う様々な作業や活動をコンピューターなどで模倣し、人間と同じような知能の実現を目的としたソフトウェアおよ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.11.28

人の感情に共感する次世代のAIロボット「JIBO」とは?

多くの可能性を秘めた新型AIロボット「JIBO」 JIBOは、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)のシンシア・ブリジール准教授により開発されました。 その後、2014年にIndiegogoのク ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.12.03

Copyright© iedge , 2024 AllRights Reserved.