IoTとは
IoTとはあらゆるものがインターネットにつながる仕組みのこと。従来インターネットにつながる機器はパソコンやスマホなど一部に限られていましたが、今後は生活に身近なものまでインターネットに接続する時代になります。
例えばエアコン。エアコンに「温度を上げて」や「温度を下げて」というだけで、エアコンが温度を自動で調整してくれます。またインターネットから天候を取得して、湿気なども都度適切な状態へと変更してくれるのです。このような仕組みを実現するのがIoTです。
IoTにより、いろいろなものがインターネットに接続できるようになり、ユーザーにより便利なサービスを提供してくれるようになります。
またIoTでは大量のデータが集まります。このデータは「ai(人工的に作られた知能)」の「ディープラーニング」などに用いられる重要なデータとなります。社会がIoT化していろいろな場所でデータが取得できるようになると、AIもどんどん賢くなっていくのです。
IoT普及実現に関係する5Gの3つの特徴
5Gには、従来の通信方式とは違う3つの特徴があります。
超高速、大容量通信ができる
5Gは、周波数の高い電波を利用して通信をします。周波数の高い電波は、周波数の低い電波より高速で多くのデータを運べます。ですから既存の4Gなどよりも5Gの方が超高速で大容量の通信が実現できます。
例えば「Amazon Prime Video」のダウンロード機能で、パソコンやスマホに高画質の動画を保存するときのデータ容量目安は、2時間当たり1.8GBです。そして5Gは1秒あたり126MB、4Gは1秒当たり3.6MBのデータ(弊社で計算した値)をダウンロードできます。ですからダウンロード完了にかかる時間は、
・5G回線:約14.3秒
・4G回線:500秒(8分20秒)
となり、5Gのほうが4Gより圧倒的に動画のダウンロード速度が速いです。
低遅延である
従来の通信方式だと、例えばインターネット電話をするときに映像に対して相手の声が遅れて送信されるなど、データの遅延が起こっていました。5Gは従来の通信方式より遅延が解消されており、遠距離通信でもデータを低遅延で伝えられます。
ソフトバンクでは実験で通信のタイムラグを1msにまで減らしました。これは4gの約10分の1です。
同時多数接続が可能
IoTでは冷蔵庫やエアコン、時計、ガス計測器など、インフラを含めたあらゆる機器がインターネットに接続します。4Gでは1つの基地局で接続できる端末台数は数千と言われ、IoT化でインターネットに接続できる機器が増えれば、あっという間に上限を超える問題があります。
5Gでは1基地局当り100万ほど接続ができるとされ、4Gに対して圧倒的な差を見せています。IoT時代には、同時多数接続可能な5Gが必要です。
各分野でのIoT×5Gの活用法
ここでは、各分野でどのようにito×5Gが活用されているかご紹介していきます。
自動運転
IoTを活用した自動車の自動運転が今実現しようとしています。IoTを活用して自動運転を実現するためには、スムーズに周囲交通状況などのデータを自動車側で処理する必要があります。
5Gでは低遅延でデータ通信ができるので、自動車ともシームレス(滑らか)なデータ通信ができます。これにより自動車側でリアルタイムで周囲の状況を確認して適切な自動運転が可能になります。
スポーツ
スポーツでは実際にサッカーやラグビーなどのスポーツを観戦する際、自分が一押しの選手だけに注目して試合を見たい、各選手のプロフィールを確認して試合観戦を楽しみたいなどのニーズがあります。例えばグラス型のIoT機器を5Gで接続すれば、自分が注目したい選手だけをズームインしながら試合を見たり、各出場選手のデータをグラスに表示したまま観戦を楽しめたりします。
「リアル×IT」の組み合わせを、IoT機器と5Gの組み合わせなら実現できます。
ビジネス
働き方改革で、リモートワークなどインターネットを介した仕事の重要性が増しています。5Gが実現すると、遠距離にいる関係者とも現実で話す感覚でスムーズに商談などができるでしょう。
このようにIoT×5Gはビジネスのあり方も変えるポテンシャルを秘めています。ちなみにIoTと5Gのビジネスの関係性に興味のある方は、ソフトバンクが提供している「5G×IoT Studio」を利用するとよいかもしれません。
5G×IoT Studioでは、未来に向けて5G×IoTを模索している企業向けに5Gでの検証実験などができる環境を提供しています。お台場でIoT×5Gの展示会を開催するなど、幅広くサービスが提供されているので、興味のある方は問い合わせてみましょう。