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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.07.22
2019.12.04

5Gの回線速度はどのくらいになる?4Gと徹底比較

各キャリア(「ドコモ」、「KDDI」、「ソフトバンク」、「楽天モバイル(2019年10月からキャリアに加わる予定)」))に日本政府が「5G」の周波数割り当てを行い、いよいよ日本でも2019年から順次5Gのサービスが開始されます。5Gの回線速度は「4G」最高速度の20倍近くとも言われ、その高速ぶりがうかがえます。
しかし、5Gが超高速なのは分かっても、実際にどのくらい速いか、具体的に思い浮かべるのは難しくもあります。そこで今回は、身近なストリーミングサービス(ネットから動画などをデータ通信して閲覧するサービス)を例にとりながら、既存の4Gと5Gの回線速度比較を行ってみました。「5Gが具体的にどのくらい回線速度が高速なのか分かりやすい説明が欲しい」と思っている方は、ぜひこの記事をご覧ください。

記事ライター:iedge編集部

5Gとは

5Gとは最新の「移動体通信規格(スマホなど携帯機器用の通信技術)」。

5Gは、

・超高速、大容量・・・超高速であり、大容量の通信ができる
・低遅延・・・データの遅延が少なく、スムーズな通信が可能
・大多数接続・・・同時に複数の機器をインターネット接続可能

の3つの特性を兼ね備えており、「IoT」の普及にも深い関係があります。

日本でもドコモ・KDDIが3枠、ソフトバンク・楽天モバイルが2枠電波周波数の割り当てを行われており、2019年夏以降プレサービス開始、2020年には商用サービスの本格運用も予定されています。

韓国やアメリカではすでに一般向けの5G回線サービスの提供が開始されています。また携帯サービス関連の業界団体である「GSMA」では2025年ごろには「5G」の回線数が11億回線になり、世界の約3割をカバーするほどに普及するというデータを出しています。

 

5Gの回線速度はどのくらい?

5Gでは、従来の移動体通信では使われていなかった高周波数の電波を利用してデータ通信を行います。

電波というのは基本的に周波数が高ければ高いほど高速化する傾向にあり、一度に通信できるデータ量も増えます。従来利用されていない6Ghzに近い周波数などを利用しながら、5Gでは超高速・大容量の回線通信を行います。

5Gの回線通信速度は4Gと比較すると、2019年5月時点では、

4G・・・最大1Gbps前後(現在、日本最高速であるドコモの「PREMIUM 4G」の場合)
5G・・・最大20Gbps前後

と、理論値ではありますが20倍近くになります。

ちなみに高周波数の電波は「直進性(ものがまっすぐ進む性質)」が強くなり、広い範囲に電波が届きません。ユーザーが5Gを利用できるようにするため、各キャリアはさまざまな機器をはしごして電波をユーザーに届ける必要があります。

そこで各キャリアではユーザーが5Gの電波をどこでも受けられるように、電柱など、従来の通信方式よりユーザーに近い場所に基地局を増設する対策などを検討しています。

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回線速度を身近なサービスで比較

 

5Gと4Gの回線速度を身近なサービスで比較

5Gと4Gの回線速度を先ほど比較しましたが、あくまで理論値であり、実際の通信では地域や障害物など、通信時の環境により理論値通りの通信速度は出ません。

そこで、WSJを元に、もし5G回線を現在家庭で使えた場合、どのくらいの速度が出るのか目安値を計算しました。

計算結果では、

・5G回線:1秒あたり126MBダウンロード
・4G回線:1秒あたり3.6MBダウンロード

となったので、これからのダウンロード計算では上記の値を使っています。(小数点第2位を四捨五入して、小数第1位まで計算)

Amazon Prime Videoの場合

Amazon Prime会員が視聴できる動画配信サービス「Amazon Prime Video」には、動画をダウンロードしてパソコンやスマホがオフライン状態でも楽しめる機能があります。最高画質動画のダウンロードの場合、作品によって違いはありますが、目安として2時間当たり1.8GBほどのデータ容量が必要です。

そのため、ダウンロード完了までにかかる時間は、

・5G回線:約14.3秒
・4G回線:500秒(8分20秒)

となります。5G回線では1分もかからずにダウンロードが完了しており、4G回線より圧倒的に高速です。

U-NEXTの場合

動画配信サービス大手の「U-NEXT」にも、Amazon Prime Videoと同じように動画作品のダウンロード機能が搭載されています。目安として高画質の動画をダウンロードする場合、2時間で4GBほどデータ容量が必要です。

この場合、ダウンロード完了までにかかる時間は、

・5G回線:約31.7秒
・4G回線:約1111秒(約18分30秒)

となります。こちらも5G回線の方は、4GBあるのにも関わらず30秒ほどでダウンロードできています。

身近にある例で5G回線と4G回線を比較したので、具体的な速度の違いに対してイメージがわいたのではないでしょうか。4G回線と比較して分かる通り、5G回線が普及すると、今までのインターネット環境はがらりと変わり、スムーズにデータ通信できるようになるでしょう。

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