「なくすを、なくす」をモットーに
「MAMORIO FUDA」を開発した株式会社MAMORIOは、「なくすを、なくす」をスローガンに紛失防止デバイスを開発するIoTのスタートアップ企業です。海外にも「Tile」といった忘れ物防止タグが数多くリリースされていますが、従来の忘れ物防止タグと比較するとMAMORIO FUDAの小ささは際立っています。
バルセロナで開催される世界最大級のモバイル見本市である「Mobile World Congress」で、Japan Rising Startupsとして選抜された株式会社MAMORIO。一般のお客さんのMAMORIOへの評判は高いといいます。国内でもJR東日本と共同で、主要4駅で忘れ物自動通知サービスの実証実験を2018年6月に開始するなど、国内外で注目されるスタートアップ企業です。
MAMORIO FUDA のスペック
先述のように、MAMORIO FUDAのサイズは、紛失防止タグとしては非常に小さく、縦24mm、横36.2mm、厚さ3.4mmほどです。ポリ塩化ビニルを素材とした本体の重量も、たった3.4gしかありません。
使い方も非常に簡単で、絶縁シートを本体から剥がして、紛失したくないモノに貼り付けるだけです。柔らかいので、多少でしたら曲がりますが、曲面に貼らないほうがいいでしょう。平面のモノに貼り付けるのがベストだといえます。なお、両面テープでモノに貼り付けますが、何度も貼り直しできませんので注意しましょう。
MAMORIO FUDA の使い方
MAMORIO FUDAを取り付けたら、連携アプリに登録します。iOS用あるいはAndroid用のアプリをスマホにインストールし、画面右上をタップして、スマホとMAMORIO FUDAを近づけて検出を待ちます。
検出されると、次は紛失防止したいモノのカテゴリーを、「財布」「鍵」「ペット」「人」「バッグ」「自転車」「電子機器」などから選びます。
選び終わると、名前や写真を登録できます。「PUSH通知を送る」の設定も適宜行ないましょう。紛失通知のタイミング等を決定すれば設定完了で、Bluetooth4.0を経由して通信を行ない、有効距離は約60mです。
MAMORIO FUDAとの連携アプリからは、MAMORIO FUDAを貼り付けたモノが、どの時点で、どの場所にあったかを、地図上に表示してくれます。
MAMORIOを利用しているユーザーが近くにいれば、「クラウドトラッキング」と呼ばれる、みんなで探す機能を使って置き忘れた場所を教えたり、公共の交通機関に設置された専用アンテナから忘れ物を知らせたりすることも可能です。
アプリや公式サイトから「MAMORIOとユーザーがすれ違った数」や「紛失中のMAMORIOが見つかった数」等が確認できます。駅や商業施設等のMAMORIOスポットが設置されているほか、イベント時には臨時のMAMORIOスポットが開設されていますので、MAMORIOユーザーが増えるほど、紛失物が見つかる可能性が高くなるでしょう。
LINE などの外部アプリとの連携も可能
MAMORIOと連携可能な外部アプリも数多く用意され、LINEやFacebookメッセンジャーといったチャットアプリのほか、Google HomeやAmazonのAlexaといったAIアシスタントにも対応します。たとえば、音声入力すると、MAMORIO FUDAを貼り付けたモノの場所を教えてくれるなど、非常に便利です。旅行先でのチェックアウト前に重宝される機能だと言えます。
MAMORIO FUDA のラインナップと価格は?
2018年6月にリリースされたMAMORIO FUDAですが、白と黒の2種類が販売されています。価格は税別2,759円で、公式ストアあるいはAmazonにて購入可能です。リチウム電池を採用し、約1年間利用が可能ですが、電池の交換や充電等は行なえません。代わりに「OTAKIAGE」と呼ばれる有償の交換サービスが提供されています。
アフターサービスも充実しており、MAMORIO FUDAを利用したものの紛失を防げなかった場合には、最大3万円の保証がつく「MAMORIO あんしんプラン」といった有料の紛失保険も用意されています。
MAMORIO FUDA以外にも、MAMORIOは紛失防止タグを販売し、MAMORIOユーザーが増えつつあります。MAMORIOユーザー同士でモノの紛失を防ぎあうMAMORIO FUDAを購入し、「なくすを、なくす」を実現してみませんか。