気温が上がる日も増え、夏の到来を感じる今日この頃。
冷たい飲み物で喉をう潤したくなる季節ですね。脱水症状の防止や、体調管理といった点からも、水分補給が欠かせません。
アメリカでは昨年ごろから飲み物を扱うスタートアップが次々に頭角を現しています。本記事では、同領域で家庭向けデバイスを販売する企業をご紹介します。
家庭でもオフィスでも。お好みフレーバーの炭酸水でリフレッシュ
まず初めに紹介するのは、数タップでお好みのフレーバーの炭酸水ができるマシーン、beviです。
(bevi ホームページより)
同マシーンを開発するBevi社は2013年にボストンで創業されたスタートアップ。ボトルや缶に入った飲み物が、捨てられる時のみならず生産、輸送の過程においても廃棄物を出しているという課題の解決に取り組んでいます。
その中で同社は、オフィスや家庭で日々大量に消費される水やソーダの容器をなくすための取り組みの一環として、beviを提供しています。
使い方は簡単。ノーマルな飲料水か炭酸水かを選び、お好みでフレーバーを追加します。
フレーバーは濃さも調整でき、自分好みにカスタマイズできるのも魅力です。また、フレーバーは砂糖や人工甘味料を使っておらず、さらにはローカロリーでオーガニックにもこだわっています。
Beviは主にオフィス向けですが、小型サイズなら家のキッチンにもおさまります。体にも優しい成分を使っているので、ジュースの代わりにbeviが一台あると便利ですね。
さらに、フレーバーの素が少なくなると音声で知らせてくれる上、インターネット経由で自動でフレーバーの注文も行えます。オフィスなどでは特に、逐一確認するわけにはいきませんから、自動で注文できるのはとても便利ですね。
ストックしておくための飲み物にスペースを取られる心配もありません。
また、同社は今年1月に米国の著名ベンチャーキャピタルから7回目の資金調達を行なっており、今後の動向にますます注目です。
まるでバーテンダー?アプリ操作で家でもカクテルが楽しめるデバイス
次にご紹介するのは、2016年ニューヨーク発、Barsys LLC社が提供するBarsysです。
Barsysにお酒をセットすると、あとは連携するアプリから飲みたいカクテルを選択するだけで、まるでバーのようにカクテルを楽しむことができます。
同社のホームページでは、カクテルができる過程を写した動画が掲載されていますが、ロボットカクテルメーカーの名にふさわしく、コップがスムーズに移動したり自動でお酒が調合される様子からは目が離せません。
こちらも操作はとても簡単で、飲みたいものをタップして選択するだけ。パーティーなどでも盛り上がること間違いないですね。
飲み物×スタートアップの波が次に向かう先は
冒頭でも述べたとおり、アメリカでは飲み物を扱うスタートアップが次々に登場しています。今回紹介したようなハードウェアを扱うものから、完全栄養シェイクを販売するBear Squeeze、またアルコールのデリバリーに特化したSauceyやDrizlyなど、各方面で賑わいを見せているようです。
(Bear Squeezeウェブサイトより )
背景には、北米で広がるプラスチック廃棄の削減への動きや、健康意識のますますの高まりなど様々な要因があると考えられますが、作業をしながらでも片手で手軽に摂取できる「飲み物」に多くの人が次なる市場を見出していることは間違いなさそうです。