2018年、テスラのイーロン・マスク氏は、1秒間に36兆回の演算が可能なテスラ社のAIチップを自社開発していると発表していました。テスラがこれまで使用していたNVIDIA製のAIチップの21倍の処理能力を持つとのことです。
そして2019年4月22日に開かれた投資イベントにおいては、「モデルSとモデルXに搭載する新しい完全自動運転用のAIチップを既に1ヶ月前から出荷しており、モデル3にも導入し始めている」と発表しました。
さらにテスラ社は、自律運転による「Robotaxi」ビジネスを計画しています。イーロン・マスク氏は、「信頼性の高いレベルの自律運転ハードウェアを搭載したテスラ車を2020年の半ばまでに100万台以上生産する。」と語りました。
これらのテスラ車は、所有者が利用していない間にロボットタクシーとして利用できます。車の所有者は稼いだ運賃の25~30%をテスラ社に支払えば、残りの金額を稼げます。テスラ社の見積もりによるとその稼ぎは、0.65セント/マイルで、「1年間に渡り運用すればモデル3を1台購入することができる。」とイーロン・マスク氏は言います。ロボットタクシーサービスは、モデル3とモデルSおよびモデルXのどの車でも利用でき、もしロボットタクシーによって事故が起きた場合、所有者ではなくテスラ社がすべての責任を負うことも明言しました。ただし、契約満了後の車はテスラに返却される必要があるそうです。
しかし残念ながら、イーロン・マスク氏によると、規制によりロボットタクシービジネスの実現は遅れる可能性があるとのこと。
イーロン・マスク氏の本構想に、投資家はまだ懐疑的で、テスラの株価は説明イベントの開かれた4月22日に約4%ダウンしています。
(画像引用:https://www.deplacementspros.com/Tesla-1-million-de-robots-taxis-l-an-prochain-promet-Elon-Musk_a53474.html)