iedge
  • iedge
ニュース
2019.04.15
2019.04.15

音質が向上したヒアラブルイヤホン「Zeeny(ジーニー)」の便利さとは?(後編)

記事ライター:Satoru Oguchi

スマートフォンからの通知を音声で確認できるヒアラブルイヤホン「Zeeny」。前回は、使い勝手や音質についてチェックしました。今回は、キモとなる機能である音声通知や音声操作について見ていきましょう。この機能、実は、今問題となっている「歩きスマホ」や「スマホ依存症」の改善にも役立ちそうなんですよ。

 

音声通知は、専用アプリ「Zeeny」の「アシストサービス設定」から設定していきます。機能は4種類あります。

 

アプリ通知

メールやSNSなど、アプリの通知を音声でお知らせする機能です。Zeenyのメイン機能と言ってもいいでしょう。

 

バッテリー

バッテリー残量を音声でお知らせ。50%、20%、10%の3段階で通知されます。Zeenyでは、音楽を聴いていないときでも通知のためにスタンバイしていますので、バッテリー残量は非常に重要です。

 

時報

「ただ今の時刻は13時30分です」というように、音声でお知らせしてくれる機能です。間隔は、5分、10分、15分、30分、60分の中から選択可能。

 

スケジュール

カレンダーに登録したスケジュールを開始10分前に通知してくれる機能です。

 

アプリ通知は本文も100文字程度読み上げる

 

まずは、アプリの通知を読み上げるか読み上げないかを選択します。iPhoneやiPad(iOS)の場合は、最初空欄となっており、実際に通知を受け取るとリストにアプリ名が追加され、初めて設定ができるようになります。

スマホに通知が入ると、数秒程度のタイムラグがありますが、音声での読み上げが始まります。例えば、Twitterの場合、「Twitterからの通知、○○さんがいいねしました。<内容>」という具合です。DMでは、メッセージ本文も読み上げられます。読み上げられるテキストの長さは、おおよそ100字程度のこと。メッセンジャーでやりとりされる内容なら十分な長さではないでしょうか。これ以上読み上げられても鬱陶しそうですし、画面で確認した方が早そうです。通知を読み上げているときは、音楽の音量が一時的に下がって聞き取りやすくなります。

 

読み上げた通知一覧は「ホーム」で確認できます。右側の「×」ボタンをタップすると、次回からこのアプリや同じタイトルでの通知の再生をしないよう設定できます。通常のスマホの通知と同じように、通知の数が多いと鬱陶しく、かつ仕事の邪魔になるのである程度絞りたいところです。

 

ちなみに、読み上げ速度は設定から4段階(0.8倍、1倍、1.2倍、1.4倍)に変更できます。短時間で確認したい人は速めに、ゆっくり聞き取りたい人は遅めに設定するとよいでしょう。

 

機能はスマホのOSによって差がある

音声通知や音声操作は、iOSとAndroidで使える機能に差があります。大きいのは、音声による返信の作成やクイック返信(登録した定型文の返信)で、これはAndroidしか対応していません(※現在、Android 8.0以降の端末では返信機能を停止中)。

しかし、身近な人への返信ならまだしも、フォーマルな連絡に音声で返信するのは、誤変換などの不安が大きく、壁がある気がします。以前は、機能がフルに使えるAndroid端末じゃないと意味ないと思っていましたが、日常の中で通知とその内容を知るという用途では、iOS端末でも十分でしょう。もちろん、これから先は、「いや、音声で返信するのめちゃめちゃ便利でしょう。毎日使うよ」となるのかもしれませんが。

 

使っていて意外と気に入ったのは時報です。音楽の再生時に時刻が通知されるのは、ラジオ番組の中で、「ただ今の時刻は…」とアナウンスされるのに似ていて違和感がありません。「ああ、もう15時か、少し休もう」と思うか、「ああ、もう15時か、本気出さないと」と思うかは人と状況次第でしょうけど。また、リモコンの○ボタンを2回連続して押すと、時刻に加えてバッテリー残量、スケジュールを順に読み上げます。

 

スマホを取り出さずに音声アシスタントが使える

 

Zeenyでは、リモコン操作でスマホの音声アシスタント機能が利用できます。iOSではSiri、AndroidではGoogleアシスタントです。○ボタンを長押しし、「今日の天気は?」などと声に出すと、音声で結果を教えてくれます。スマホをポケットやカバンに入れたままでも使えますし、イヤホンでやりとりするのは、スパイ映画のシーンのように思えなくもありません(笑)。

 

さて、音声通知や音声操作を使うメリットですが、単に通知をすばやく知るということだけでなく、実際にスマホを見ている時間を減らすことにつながります。SNSのどうでもいい通知が来たとき、また時刻を知りたくてスマホをチェックしたとき、そのままスマホをいじりだしてしまい、気がつくと無駄な時間を過ごしてしまった。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。各種通知を音声に変えることで、すぐに確認すべき重要な用件でなければスルーでき、その分スマホでの無駄な時間を減らせるはずです。仕事中に通知が来ても、音声なら作業を妨げることが少なくなります。もちろん、歩きスマホの抑止にも効果はあるでしょう。

ただ、どうでもいい通知を音声でたくさん聞かされるのは苦痛ですから、ある程度はメールのフィルタリング機能を活用して、必要なものだけに絞る必要はあります。無駄な通知を減らせば、Zeenyを使ってないときでも、スマホ依存が軽減されるかもしれません。

 

関連ニュース

NEW

偽サイトに要注意!見分け方やアクセスしてしまったときの対処法を解説

偽サイトでよくある被害 偽サイトにアクセスしてしまうと、次のような被害に遭う可能性があります。 個人情報を盗まれる 偽サイトの多くはログインして利用するWebサービスやネットショッピングなどのサイトを ...

続きを見る
ニュース 2024.05.30

ChatGPTがアカウントなしで利用可能に!アカウントありや有料版との違いも解説

ChatGPTとは 最初にChatGPTがどのようなツールなのか見ていきましょう。 画期的なAIチャットサービス ChatGPTはアメリカのOpenAI社が開発したAIチャットサービスです。2022年 ...

続きを見る
ニュース 2024.05.23

分散型SNS「Bluesky」が誰でも利用可能に!使い方や特徴を解説

Blueskyとは Blueskyはジャック・ドーシー氏が発案してできたSNSです。ジャック・ドーシー氏は、旧Twitter(現X)の共同創業者の1人で、旧Twitter社のCEOを務めていた人物です ...

続きを見る
ニュース 2024.05.16

ポルシェが自動車とスマートホームの連携を狙う

ポルシェは、シュツットガルトに本拠を置くテクノロジー会社home-iXとパートナーシップを結ぶことを発表しました。 home-iXは、元ポルシェ従業員のMehmet ArzimanとHeiko Sch ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

サムスンとADTがスマートホームセキュリティ開発で新たなパートナーシップ締結

サムスンは2日、米国ホームセキュリティ最大手「ADT」とパートナーシップを新たに結んだことを発表。両社は、Samsung SmartThingsプラットフォームとADTの監視サービスを搭載した新しいセ ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

ヒルトンホテルが“スマートルーム”導入へ

9月26〜27日に開催された旅行業界の国際カンファレンス、Skift Global Forumにおいて、ヒルトンホテルのクリストファー・ナセッタCEOが、2018年中に「スマートルーム」を導入予定であ ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

Copyright© iedge , 2024 AllRights Reserved.