「Apple」が新たに発表したのは、セキュアな独自のクレジットカード「Apple Card」です。「Apple Card」は、Apple Pay用のクレジットカードで、iPhoneからサインアップすると、世界中のどこの地域でもApple Payが使える場所であれば2019年夏以降には利用できるようになります。
Apple Payはすでに、東京・ロンドン・北京などをはじめとする広い国や地域に渡り、2019年に入ってからわずか3ヶ月の間で100億回以上もの取引が行われる規模で利用されていますが、所持しているクレジットカードによって使える店舗が限定されるという難点がありました。例えば、日本の場合は「QUICPay」や「iD」が利用できるかどうかは店舗によります。
今回発表された「Apple Card」は、Apple Payと完全連動しているメリットを持つと同時に、手数料がかからない、金利が低い、という利点も兼ね備えています。
また、Apple Payによる支払いをおこなった場所を地図にて確認することもできたり、「Daily Cash」というサービスでは、自身の支出の詳細を見たり、カテゴリによって分類したり、曜日ごとに分析したりすることもできます。ウェブサービス・アプリケーションの支払いや、店舗や他者への送金も課金できます。
さらに、カード利用者に嬉しいポイントとして、「Apple Card」による支出の2%がキャッシュバック、Appleからの買い物は3%のキャッシュバックのサービスまで付いてきます。一般的なクレジットカードとして「Apple Card」を使用する際は、1%のキャッシュバックになります。そして、一般的なカードのような年間手数料、国際手数料や限度超過手数料などは一切ありません。
セキュリティーについては、「Apple Card」はiPhoneと連携しApple Payで使用するものなので、各デバイスごとにカード番号が発行され、カード本体に番号・セキュリティコード・有効期限は一切記載されていません。
また、購入や支払い履歴情報も一切保存しないそうで、「Apple Card」提供のの協力会社である、「ゴールドマンサックス」や「マスターカード」も支出データをサードパーティには一切販売しないことを約束しています。
(画像引用:https://www.apple.com/apple-card/)