スマートフォンから音楽を流すのに便利なBluetoothスピーカー。ここ数年、音声コマンドで操作できるスマートスピーカーに注目が集まっていましたが、今回ご紹介するのは、一風変わったディスプレイ付きBluetoothスピーカー『TIVOO(ティブー)』です。
ディスプレイ付きのスピーカーというと、Amazonの『Echo Spot』のような製品を想像するかもしれませんが、TIVOOのディスプレイは16×16、計256個のフルカラーLEDで構成されています。いわゆる「ドット絵」ですね。今やスマホのアイコンですら120×120(iPhoneのホーム画面)あったりしますから、16×16はかなり懐かしい感じがします。それに合わせたのか、外観もレトロなブラウン管テレビ風になっています。
正面から見たところ。昔のテレビのようにディスプレイは膨らんでおり、回転式のダイヤルを2つ備えます。ちょこっと飛び出た足がかわいいですね。カラーバリエーションは、レッド、ホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、ピンクの6色。
上からツマミ1(チャンネルや明るさなどの表示切り替え)、ツマミ2(音量調整、音楽再生、曲送りなど)、入力モードの切り替え(Bluetooth、AUX、メモリーカード)、マイクロフォン。
上部に360°フルレンジスピーカーを備えます。出力は6Wで音量はかなりあります。内蔵バッテリーでの音楽再生時間は約8時間とのこと。
背面には低音を流すベースダクト。ゴム製のパッキンを開くと、電源ボタン、AUXポート、microUSBポート、microSDカードスロット、リセット用の穴があります。
充電用のmicroUSBケーブルとオーディオ入力のためのAUXケーブルが同梱されています。
取扱説明書は日本語対応。ポストカードやステッカーもオマケで付いていてバラエティ感があります。
使用にあたっては専用のスマホアプリ「Divoom Smart」(iOS、Android)をインストールします。Bluetoothのペアリングは、画面表示や各種ツールのための「Tivoo-light」と、Bluetoothスピーカーとして使うための「Tivoo-audio」の2つでペアリングする必要があります。
ドットアニメーションは世界各国のユーザーが投稿した「ギャラリー」から好きなものを表示させることができます。16×16ドットで、こんなに遊べるのかと感心してしまいます(著作権的に微妙なヤツもありますが)。
机上でクロックラジオとして使える
まずは、Bluetoothスピーカーとしての機能を見てみましょう。接続や仕様は、一般的なBluetoothスピーカーと変わりません。音量調整や再生停止、曲送りなどが回転式のツマミでも可能です。
曲を再生するとき、曲名をディスプレイに表示させる機能もあります。といっても16×16ドットですから、1文字が画面いっぱいで、右から左へと文字が流れていきます。
音量は、自分のデスク上で使うには十分で、低音の迫力も感じられます。もっとも、ステレオスピーカーではないので、個人的には音楽を堪能するというよりも、radikoやTVerなどの「人がしゃべるコンテンツ」との相性が良いと思います。YouTubeでもユーチューバーの話す声が、スマホのスピーカーよりも断然聞き取りやすくなります。
スピーカーとして使うとき以外でも、画面に日付や時刻、天気などの情報が表示されるので、机上のクロックとして使えます。
面白いのは、手を叩くことで画面をオンオフできる設定です。時刻や天気などを確認したいときに手をパンと叩いて表示、確認したらまたパンで画面オフできるのは少しスマートスピーカーっぽい。バッテリーの消費も抑えられるので、この設定はおすすめです。ただ、パソコンのキーボードを強く打ったときの「ターン」でもたまに反応するのはご愛敬でしょうか。
まずは、ざっくりと外観とスピーカーとしての機能を見てきました。後編では、便利なツールや遊べるアプリ、そしてドットアニメーションの作り方をご紹介しましょう。