2018年12月17日、「NEC」が入居する東京都内のビルに、顔認証システムを利用することで、手ぶらでの買い物が実現した”顔認証コンビニ”の営業が開始しました。
「NEC」社員の顔データを事前に登録しておくことで、登録者は入り口のカメラで照合をされ確認が終わると、自動ドアが開き入店することができます。
今回の試みが行われて居るビルには、食堂がなく、ビル内のコンビニも1店舗のみ、また、お昼休みはエレベーターも混むので、限られた昼休み時間を有効に使えないという問題点がありました。今回の”顔認証コンビニ”にて、これまでよりも気軽に利用出来るコンビニをオフィス内に作り、「NEC」社員の働き方や社内環境の改善にもつなげる目的があります。
”顔認証コンビニ”の店内には、コミュニケーションロボットを設置し、そのカメラによる顔認証から推測した年代・性別ごとに商品をおすすめする広告ディスプレイも兼ね備えています。また、お会計は、購入者自身が商品バーコードを読み取るセルフレジ方式で、社員証または顔認証を用いて給与天引き清算することができます。
さらに、”顔認証コンビニ”では、店舗スタッフの業務負担を軽減する仕組みも取り入れています。店内カメラを用い、離れた場所からも店内を常に確認できるようにしているとともに、販売実績や天候データをもとに、AIが各商品の発注数を提案してくれるので、これまでの発注業務に比べ所要時間が約4割も削減できているそうです。
こうしたセルフレジ等の取り組みにより、店舗側の業務負担が軽減したことで、常駐スタッフは1名で事足りるようになっています。
「セブン-イレブン・ジャパン」の古屋一樹社長によると、「機械でできるところはデジタル化を進め、スタッフには接客に注力してもらう。」、と同時に、今回の取り組みはあくまで顧客接点を増やすためのものであり「店舗の無人化は考えていない。」とのこと。
今後は、本店舗の実績をもとにサービスを検証し、オフィスや病院、工場などへの出店も検討する予定です。
(画像引用:http://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2018/20181113_copy_2_copy_copy.html)