「Semtech」は、オーストラリアの通信事業者である「National Narrowband Network Co(NNNCo)」が、「Semtech」のLoRaデバイスとテクノロジを活用しIoTアプリケーションを構築するLoRaWANプロトコルに基づいて、公的に利用可能なネットワークを展開することを発表しました。このネットワークは、オーストラリアの農業会社「Goanna Ag」と一緒に、綿の栽培者にスマートな灌漑管理ソリューションを提供することを目指して展開されています。
「NNNCo」の既存のLoRaWANベースのネットワークカバレッジの延長線上にあるこのネットワークは、約300万ヘクタールの面積をカバーし、Murrumbidgee、Lachlan、Gwydir MacIntyre、Namoi、およびMacquarie渓谷に広がっています。「NNNCo」は、2019年を通して、LoRaWANベースのネットワークを拡張するように設定されています。
このネットワークを使用して、低コストのクラウドに接続されたセンサーにより、地元の気象データ、および衛星画像による土壌水分データと灌漑の最適化を組み合わせた、データ分析を栽培者に提供します。
「NNNCo」と「Goanna Ag」は、新しい綿シーズンの開始とともに、ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州に最初の100のゲートウェイを設置し、綿花の農場には2,000を超えるセンサーが設置されます。
LoRaベースのセンサーには、土壌水分プローブ、雨量計、気象観測所、水および燃料タンクモニターなどが含まれます。
「Semtech」はまた、セムテックのLoRaデバイスと無線ラジオ周波数技術(LoRaテクノロジー)を活用したIoTの牛モニタリングソリューションを開発しました。LoRa対応のGPSトラッカーとバイオメトリックセンサーは、動物の消息と、指定された地域から逸脱していないかどうかを監視します。
lar.tech LoRaベースのデバイスは、牛の耳に付けられ、ワイヤレスで牛の位置に関するリアルタイムデータを送信し、放浪や盗難の機会を減らします。
さらに、タグは動物の動きを監視し、動物が動きすぎかで動かなさすぎかを牧場に知らせ、動物の体温を観察して発情も検出します。
アプリケーションは連続的にデータをスキャンし、異常があればただちに牧場主に通知します。
(画像引用:https://www.iottechnews.com/news/2018/dec/06/semtech-utilises-iot-equipped-lora-devices-agriculture-and-smart-ranching/)