「Finferries」を運営する、「Finnish ferry」は、世界で初めて完全自律走行フェリーの実演を行いました。これは、エンジニアリング大手の「Rolls-Royce」との協力の賜物です。
“Falco”という名前のカー・フェリーは、「Rolls-Royce」の船舶情報技術を使用し、フィンランドのParainenとNauvo間を自律航行しました。
フェリーのセンサーを、AIと衝突回避技術により動かし、新しく開発した自律航法システムを使用することで、乗組員の介入なしに、旅を完了することができました。
“Falco”には高度なセンサーが装備されており、リアルタイムで、人間の目の精度を超えた正確さで周囲の詳細な画像を構築することができます。
状況認識の画像は、センサーデータの融合により作成され、Turku市内中心部から約50キロ離れた地上にある「Finferries」の遠隔操作センターに中継されます。ここで、船長は自律による操作を監視し、必要に応じて船舶を制御することができます。
「Rolls-Royce」はこれまでに、自律的な運用テストで、400時間の海上試運転を実施しています。
2018年の初めに、「Rolls-Royce」と「Finferries」は、SVAN(自律航法を備えた安全船)と呼ばれる新しい研究プロジェクトにおいて、協力を開始しました。
「Rolls-Royce」の商船トップである、Mikael Makinen氏は次のように述べています。
「今日は、自律輸送に向けた大きな飛躍を遂げた日であり、数年前から私たちが何を目指していたかを再確認し、自律輸送が可能であることを再確認しました。」
「SVANプロジェクトは、「Rolls-Royce」と「Finferries」の間の協力関係を成功させ、船舶のインテリジェンス技術が、船舶の安全で効率的な運航に大きな利益をもたらす方法を世界に紹介する絶好の機会です。デモンストレーションでは、自律船は単なるコンセプトではなく、これからの海運を変えるものであることを証明しました。」